今、うちには12匹のめだかがいる。
「夜桜」、「ひかり」、そして稚魚の「ちろ」である。
時々、その様子を綴りたい。
(前回のおはなし)
「ひかり」の水槽を見ていると、なんと、メスがたまごを抱いている!
産卵床に産んでくれれば、その後の孵化までが比較的楽になる。
そのほかで産んでしまうと、見つけにくいどころか、成魚に食べられてしまう恐れもある。
しばらく様子を見ていると、たまごを産み落とそうと、一生懸命、何度も何度も産卵床にたまごを擦り付けようとしている。
「がんばれ!」と思わず声に出してしまうが、なかなかうまくいかない。
そっとしておいた方がよいかも知れないと思い、その日は部屋を暗くしておいた。
翌々日改めて見たら、おなかにたまごが無い。
産卵床には見当たらないので、どこか別のところに産んだのだろうと諦めることにした。
その翌日、またたまごを抱いている。
今度こそ、と願っていたら…。
つけてる!
小さいが産卵床に3つたまごがついている。
数日して、この3つを孵化用の水槽に移し替えようと思った。
しかし、うち2つは色が白濁した無精卵だった。
無精卵にはカビがつきやすいので、有精卵と一緒にしておくのは好ましくない。
有精卵(とは言っても少し濁っているので大丈夫かどうか分からないが)だけとりあえず水槽に移した。