期待と不安を胸に挑んだライヴが無事に終了しました。
たくさんの方に足を運んで頂き、CDもご購入頂き、温かい拍手とまなざし、
素敵な花束、お祝いの品々、差し入れ、そのお気持ち1つ1つに、
この場を借りて、深い感謝の気持ちを伝えさせて頂きます。
「本当にありがとうございました。 心より。」
アーティスト(僕の主観によるアーティストの定義についてはまた別の機会に)の社会における
存在意義と役割とは何なのか? 社会的な影響力など全くない無名なフラメンコギタリストの自分に
一体どれだけの事が出来るのか? 聞く耳を持ってくれる人がどれだけいるのか?
3・11から約1年2ヶ月、ある人にとっては風化した過去であり、ある人にとっては現在進行形である
という世の中の構図が、そのまま縮図として反映されるであろう空間の中に
共通認識を越えたところの調和を生み出す事は可能なのか?
言葉を持たないフラメンコギターという音楽を通して自分のイデオロギーや価値観、
未来へのビジョンや思いを表現し、メッセージとして明確に伝える事が出来るのか?
ライヴの前に何度も何度も自分に問いかけました。
そしてライヴが大盛況のうちに終わった事は客観的にも明らかな事実なのですが、
その答えはその場にいてくださった方、1人1人の心の中に在るものであり、未来永劫、
決して僕が知り得るものではない。という事も明らかな事実だと思います。
人間1人1人の内に神(愛)は在り、人間1人1人が創造主であり、
その人が何をどんな風に望み行動するか、それ次第でその人が現実に生きる主観の世界を
どんな形にも変える事が出来るのではないかと僕は今、思っています。
そして人間1人1人の内にある愛が集合意識として在るべき姿に結実した時に、
今、僕達が生きている世界は客観的にも生まれ変わるのではないか、
日々の暮らしの中で容易く口にする、悲しいかな形骸化しつつあるラブ&ピースって、
そういう事なんじゃないかと思います。
笑らわれるかもしれないけど僕は今も昔もこれからもずっと、本気です。
中島順子 樫原由美 森智紀



