2022年11月16日 採卵してきたヒサマツミドリシジミの卵です。
日本のゼフィルスの中でカシ類(アカガシ、ウラジロガシ、イチイガシ、ツクバネガシ等)にメインに産卵するのは、キリシマミドリシジミ、ヒサマツミドリシジミの2種類です。
カシ類は常緑樹であり湿潤な環境に生え冬でも葉は落ちずに枝上に残っているために、キリシマ、ヒサマツの越冬卵には他のゼフィルスよりも湿度の多い環境が必要と言われます。
以下の記事の中で、元政治家の故鳩山邦夫氏は宮崎県高原町に通われ河原に降りてきたヒサマツの♀を捕らえて強制採卵させ、多くの成虫を得たとの事を書かれています。また、ヒサマツの飼育の際はコナラ、ミズナラよりもアラカシを与えた方が大きな成虫が得られると書いてあります。
季刊ゆずりは 2016年号 (WINTER:冬)№68 「ヒサマツミドリシジミの産卵について」
また同氏はヒサマツの越冬卵の湿度の重要性については、
季刊ゆずりは 2016年号 (SUMMER:夏)№70 「ヒサマツミドリシジミ卵の孵化の怪」に大変詳しく書かれています。
この記事の中ではヒサマツの越冬卵を冬場に乾燥させた環境に置いてしまうと、春の孵化率が大幅に下がり、孵化時期もバラツキ(1~2ヵ月弱)が生じやすいとのことでした。また遅れて孵化してきた幼虫は虚弱で死亡率が高いとのことでした。
この記事を参考に越冬卵の管理をする事にしました。
ヒサマツミドリシジミの越冬卵 枝を短く切り詰めます。
女性用ストッキング 両足タイプ 家人提供 上の部分は結んであります。
女性用ストッキング 両足タイプ 足先の部分に越冬卵を詰めます
女性用ストッキング 両足タイプ 左右の足先の部分に越冬卵を詰めました
イワノガリヤスのプランター植え よくツマジロウラジャノメの飼育に使ってます(^_^)!