「vlogcam ZV-E10 を旅行に使ってみた「台湾編」(1)準備」の続きです。

 

 

旅カメラにZV-E10を選んだのは、「小型・軽量」につきます。

旅行の荷物はセーブしたいもの。特に持ち歩く荷物はできるだけ身軽にしたいですね。

このカメラ1台で、写真も映像も両方撮れるなんて、すごいことです。

20年くらい前は、写真用カメラとビデオカメラの2台持ちで、しかも今のように小型ではありませんでしたので、これだけでひと荷物でした。

それでも、家族の思い出を残そうとお父さんはがんばりました。

 

さて、このZV-E10を1台、旅の共にした結果ですが、ベスト・オブ・旅カメラですね。

 

設定はプログラムオート1択

設定編でもご案内しましたように、「静止画/動画/S&Q切換ボタン」は常に「静止画」で「プログラムオート」に設定しました。

この状態で、シャッターボタンを押せば静止画が、録画ボタンを押せば動画が撮れます。

撮影の設定は動画録画時でも静止画の設定内容ですので、その辺りを理解した上で使用することがポイントです。

結論から言って、何の問題もありませんでした。

録画用設定には、24pで撮るならシャッタスピードは1/50にして・・・というのは手軽にとる旅行カメラには向いていません。作品を作るのでなく、個人の思い出録画であればプログラムオートで問題はありません。

屋外、特に晴天時にはNDフィルターも必要になるかとも思いましたが、今回思い切ってカメラ任せにしました。NDフィルターは持っていっても、取り付け取り外しは不可能だと思ったからです。

屋外晴天下はもちろん、屋内や夜のシーンもノイズ感も少なくキレイに撮れました。全解像度ズームを使った時にノイズ感が感じられましたが、それはマニアックな話、キレイに撮れています。

途中不満になってモード設定を変えることなく、終始プログラムオートでいけました。

動画モード時のシャッタースピード優先は、結局使いませんでした。

 

手ぶれ補正は、その場で切り替え

手ぶれ補正はスタンダードで進めていましたが、場によってアクティブを使用しました。

当初、歩きながら撮らない前提でしたが、ツアー旅行はとにかく忙しい。ここで歩く人を迎え打って・・・などとカメラワークを考えて撮れないのが実態でした。よって、歩きながら撮ることもしばしば。スタンダードとアクティブを切り替えながら使用しました。

やはり、アクティブにするとクロップされるので、もっと広く撮れる広角レンズが欲しくなります。しかしながら、16-50mmのレンズも頑張ってくれました。

また、バスの窓から風景を撮る際もアクティブに設定、バスの揺れから来るブレを軽減できました。

 

ローリングシャッター現象対策のSDカード

SDカードを高速書き込みタイプに変更しました。おそらくその成果だと思いますが、歩き撮影でも画面が変になることもなく、キレイな映像を撮ることができました。

これには、24p60Mに設定していることも貢献していると思います。

24p60Mと24p100Mの差、撮り比べたことはありませんが、今回24p60Mで撮った映像を見ても不満はありません。取扱データ量を少なくすることはカメラの負担が軽くなることなので、映像に影響がない範囲で積極的に工夫することをオススメします。

 

その他気づいたこととして、

 

バッテリーは最高1日2.5本でした。その日は結構撮影量が多かったのもあります。バッテリーは3本持っていき、万が一のための充電用モバイルバッテリーも持っていきましたが出番はありませんでした。

常に静止画モードにでスタンバイしていることも貢献していると思います。動画モードだとバッテリー消耗が早い感じがします。

モニターの明るさも、バッテリーの消耗を考えてこまめに切り替えました。C2のボタンに切り替えを設定しています。

 

音声ですが、内蔵マイクで何の問題もありません。欲を言えば、特にうるさい雑踏の中で話ている人の声が拾いにくいということがありましたが、そういったシーンは少ないので問題ありませんでした。これが、そういったシーンが多いのであれば、ガンマイクを使うところでしょうが、今回のように気軽に旅行に使用することを目的とすれば、音源に近づけるなどの工夫をすれば乗り切れると思います。

 

ホワイトバランスはオートで問題ありませんでした。若干、日陰で青く感じることもありますが、それも雰囲気として割り切りました。

 

フォーカスも基本的に問題ありません。設定は「ワイド」です。人に向ければ顔認識、瞳AFが働くので、大変重宝しました。

ただ、広く風景を撮ろうとした時、抽象的なものだとピントが迷うことがありました。

 

C1設定の「背景ボケ切り替え」は全く使いませんでした。前項対策にマニュアルフォーカスの設定をしてもいいかもしれません。

 

また、自撮りではなく、誰かにシャッターを切ってもらおうとカメラを預けた時の話ですが、お願いした人全員「録画」ボタンを押してました。写真を撮って欲しいし、ご本人もそのつもりですが、赤い印のボタンが目立つのか、このボタンを押してました。あらかじめ、シャッターボタンがどれかを伝えていても、録画ボタンを押すので、指の位置がすんなり来るのがこの位置なんでしょうか。

 

カメラの持ち方

そこでふと気づき、持ち方を変えてみました。

通常、写真のような持ち方で録画ボタンを押します。

 

 

これを、次の写真のように、親指で押すような持ち方に変えてみました。

 

 

こちらの持ち方だと、結構安定します。脇も閉まるので安定感が増します。しかし、目線が低くなるのでシーンを考えて使い分けました。目線が低くなるので、バリアングルでモニターを上向きにするのですが、バリアングルにするとストラップとの兼ね合いもあり、こういう時は単にチルト式の方が便利だと思いました。

 

静止画の撮影

動画を優先した記録にしているので、ピクチャープロファイルを「PP10」にしました。静止画撮影でもこの設定は生きるので、撮影したデータは全て現像しました。静止画の撮影形式は「JPEG+RAW」で、RAWデータを現像しています。

自分の好みで「PP10」にしていますが、両方の両立を考えてピクチャープロファイルをOFFでも良いと思います。ここはお好みで。

 

 

まとめ

今回のテーマは「4Kで撮る旅の思い出」です。そのために、どのような設定で、どのような撮り方をすればいいかを試しています。ただし、あくまで一般の方向け、ミラーレス一眼カメラが難しそう、と思われる方のヒントになればと思います。
いまではミラーレス一眼カメラで動画を撮る時代ですが、もっと難しくなく手軽に動画を撮るなら、やはりビデオカメラがオススメです。ミラーレス一眼カメラより設定も簡単で、キレイに撮れます。もちろん4Kで撮れるビデオカメラもあります。
実際に旅カメラでミラーレス一眼カメラを使ってみて、静止画と動画をこれ1台で撮れること、が最大のメリットです。しかも、一眼カメラなのでキレイに撮れます。
ZV-E10を旅カメラとして最高のパートナーではないでしょうか。
 
次回は、「編集」で気づいたことをご案内します。