デイジーの旅立ちから12時間が経ちました。
最期のフニャっとした柔らかい身体から硬くなった身体へ。
膝から滑り落ちそうな身体を支えながらハッハッハの息使いが徐々に静かになりその間ずっと目を合わせていました。そして呼吸が止まりオシッコをしてお腹がギューっと鳴りました。
とてつもなく悲しいけれどかけがえのない最高の瞬間でした。
この腕の中で目を合わせながら「デイジー、ありがとう。バイバイ。」と言えました。
ミントには同じようでしたが私がパニックになり「ありがとう」も「バイバイ」も言えませんでした。
ハーブウォーターで綺麗にブラッシングをして、旅立った後に出たオシッコや便で汚れたお尻をハーブティーで綺麗に洗いました。
これが最期までできるハーブケアです。
ミントには出来なかったけれどデイジーに出来ました。
デイジーがやらせてくれました。
弟に知らせると「1ヶ月も闘病していたんだね。小さい身体で頑張ったんだね」との返信にハッとしました。
私にしたらまだ1ヶ月。まだこれから…まだ頑張れる。
でもデイジーからしたらこれが限界だったと思います。
シニアの身体には相当な負担だったと思います。
いま思い出すと腎不全がわかった5月16日からデイジーは歯を食いしばっているように感じました。
我慢強いデイジーの我慢の限界が来て、私の期待に応えようと頑張って来ました。
共に腎不全と向き合った1ヶ月。
デイジーには長い長い1ヶ月でした。
父の主治医が言っていました。
「高齢者の特に心臓疾患での長期入院はリスクが高い。体力が無くなり良い事はありません。2週間で結果を出すのがベスト。」
その時の父はすでに2ヶ月近く入院して肺炎になっていました。
デイジーの旅立ちは急だったかも知れません。
でもデイジーには充分な期間でした。
今日、梅雨入りが発表されました。
雨の中の通院。
雨の中の実家通い。
梅雨に入る前に終わらせる。
これもデイジーの決めた時であり愛です。
雨の日の通院は私が大変だから。
いつもお天気を気にしていたから。
苦しめたくないと言いながら「まだ」「もっと」「もう少し」と思ってしまいますが、動物は自分の決めたタイミングで逝ってしまいます。
デイジーの顔を見ると、静かで穏やかで安らかです。
悲しくて悲しくてどうしようもない気持ちですが、この顔を見ると「解放されたんだな」「自由なんだな」「元気な頃の寝顔だ」と思います。
母の死顔が自分の人生に納得し満足した「執着のない顔」でした。
デイジーもその一生を「やり遂げた」満足した顔です。
デイジーだからデイジーにしか出来なかった私達のサポートでした。
お疲れ様!ありがとう!
可愛いデイジー、大好きデイジー、幸せな時間をありがとう。
たくさんのお花に囲まれて、普通に眠っているようです。
明日10時に火葬となります。
ミント、チャーリー、ミッキー、ポンズと同じ場所です。
立派な生涯でした。
動物は素晴らしい…と改めて感動したデイジーの一生です。
これからもずっと一緒。
デイジー!デイジー!デイジー!
ずっと一緒。
横尾美香