111 久留米大学公開講座(九州王朝論)の拡大 | ひぼろぎ逍遥

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111 久留米大学公開講座(九州王朝論)の拡大

20140806


久留米地名研究会 古川清久


 久留米大学では九州王朝論の立場から公開講座が続けられています。

 正確に表現すれば、総合科学の立場から「古代史の公開(市民)講座

が行われていると言うべきなのですが、利権構造の上に学会通説の九割九分が「邪馬台国畿内説」と言う異常な状態となっていることから、公平な立場から研究が行われると、自ずと「九州王朝論」に行き着くと言うだけのことなのです。

 ともあれ、今年は3講座15セッションが行われました。1講座には必ず大学側の教授クラスが講演することが要求されますので、今期は、在野から10人の研究者が発表を行いました。

 ところが、最終日、経済学部の大矢野教授が「来年度は夏と冬の6講座に倍増させ、バス・ハイクやエクスカーションを入れて行く構想を持っている」ことを明らかにしました。

 実現するかどうかは分かりませんが、もし、そうなれば、九州王朝論の立場からの研究発表30セッションが実現することになるわけで、最低でも在野の研究者20人が登壇することになるのです。

 ここまでくると、事実上の椅子取りゲームとなっていた在野の研究者の発表の場が倍増することになり、文字通り、久留米大学は九州王朝研究のメッカ、不抜の拠点となってくる可能性が出てきたのです。

 問題は私たち地名研究会の研究体制をどうするかです。

 毎週、毎週、土曜日に久留米大学で九州王朝論の立場から講座が行われ、メンバーが登壇し、また、聴き手にまわっている中で、別途、日曜日に自前の研究会を行うことは、物理的には可能であっても、事実上は不可能に近く、今期の三ヶ月間はトッレッキングを除き、全て休会にしてしまいました。

 もし、大矢野構想が現実のものになれば、実質的には半年間休会にせざるを得なくなるのです。

もちろん、当会は地名研究会と称してはいますが、実質的には古代史(九州王朝論)の研究会ですから、半年間は久留米大学に張り付き、その合間に研究会を行うことも発展の一つと受け入れることはできるかも知れません。

 既に、久留米地名研究会も三つのサテライトを持ち、事実上は毎週どこかで研究会をやっているのですから、研究体制が多極化し立体化してきたと考えれば納得できるのかも知れません。

 我々がやる代わりに、久留米大学で研究会をやっていただいていると考えれば、その分、ネット上の発表に力を入れる余裕が出てきますので、柔軟に対応したいと考えています。

その構想の一つに、地名研究会の放送局化があります。

それは、既に、多くの講演者が頻繁に集まっていることから、その対談を収録し、どんどんユーチューブに流せば、それだけでも立派なものになりそうなのです。

実際、地名研究会の泊まり掛けトレッキングでも、宴会終了後の二次会の音声を拾えば、大ぴらには話せないようなすごい発見とか、未確認の情報といったものがどんどん飛び出し、非常に興味深いエンターテインメントといったものができるのです。

既に、ユーチューブには30本(80時間)近い発表が公開されていますし、それを聴くだけでも、実質的には放送局のライブラリーになっているのですし、これにリアル・タイムでコメントを流してゆけば十分に立派な放送局ができると言う訳です。

とりあえずは、久留米大学の展開待ちという状態で、8月からは通常の研究体制に復帰します。

古代史(九州王朝論)に関心をお持ちの方は、久留米大学御井学舎にTEL0942‐44‐2071へ、その合間で結構ですから、地名研究会の各サテライトにご参加ください。

久留米地名研究会のHPYahoo,googleともに「地名研究会」と入力すれば、トップ・ページのトップに掲載されますので、その中で行事予定表を掲示していますので、思い立たれたらご参加下さい。費用はほとんど掛かりませんので、お気軽におこしください。



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古代史、考古学における学会通説の異常な現実は、師の説を受け継がなければ助教、准教授、教授になれない、末端の教育委員会でも学芸員に採用されないという現実が存在し、故佐原 真=奈文研=考古学協会の官僚構造が確立し、公共工事の予算の中で発掘調査が行われるという構造が確立して以降は、その意向(学説)に沿わない「邪馬台国九州説」、ましてや「九州王朝説」に立つ研究者など凡そ採用されるはずがないのです。

 そして、これらの「邪馬台国九州説」「九州王朝説」が排除される背景には、発掘調査費の大半が畿内で消化されていると言う現状が、吉野ケ里遺跡のようなどえらいものが出現すると、畿内を中心に安定して発掘調査費を消化してきた構造が崩れることを恐れている(もちろん、恐れているのは、背後で実権を持ち学者は判を打つだけという関西系の土建業者=発掘調査コンサルタント業者ですが)のではないかと、識者の間では囁かれているのです。

 そして、どうやらどえらいものが出ることを既に知っている節があるのです。

 要するに、ただの利権構造でしかなく(九州でも博物館の館長などを兼務している某学者などは給料が月額300万円などという噂が飛び交っているのです)、まさに、古代史村、考古学村ですね。

こんなものが科学とか学説と言われていること自体が異常であり、戦前の国学と同じ構造なのです。