110 百嶋由一郎先生の手書き資料の可視化作業
20140708
久留米地名研究会 古川清久
久留米地名研究会(神社考古学研究班)には故百嶋由一郎氏によって書かれた大量の同類資料(カラー・コピーが大半)が十人足らずの方に分散して送られ保管されています。
これは、死期を感じていた先生が、“複数の人間に託せば残せるのではないか”と考えられて随時送られていたものでした。
既に、亡くなられて一年半が経過しましたので、徐々にプリンターによるスキャンニング作業を行っています。
手始めに私の保管しているものから始めましたが、現段階で、七つほどの封筒に入っていたものでも70ファイルに昇っています。
既に、百嶋先生の講演録(30時間前後)については関心をお持ちの方には実費程度でお渡していますが、実は、この資料の方が重要であり、人生の最期に成果を託そうと資料を送り続けられた先生の執念を感じているところです。
この手書き資料のデジタル・データ化の作業は、昔はマイクロフィルムに記録する形で残していたものですが、ファイルごとにどのような内容であるかを示したデータ・リストを作成しつつ、容易に検索閲覧できる形で後世に託すことができるようにしたいと考えています。
本来は、現地探訪を重ねて検証しながらやるべきものですが、調査範囲が、中近東まで延びるとなるとどのみちできるはずもありません。
とにかく、かなり手間が掛かるために時間的な余裕がなければ全くできませんが、今のところは記録を残すことだけを目標に作業を終えなければならないと考えています。
音声データについてはある程度収集できましたし、その文字化については、既に、菊池(川流域)地名研究会の牛島稔大氏によってネット上に必要最低限のものは公開されています。
現在作業中のデジタル・データについても、保管の必要性という意味もあり、近々にも、実費で一般の方にもお渡しできるようにしたいと考えています。
希望される方は地名研究会宛もしくは当方(09062983254)までご連絡下さい。
まずは、どのようなものであるかをご覧いただきましょう。
これはあくまでサンプルでしかありませんが、将来、神社を本気で調べたいという方には60年以上に亘る神社研究の最先端、最深部からスタートできる可能性があり、研究者にとっては非常に貴重な資料になるものと考えています。
今回ここに上げたものは比較的分かりやすい言わば軽い内容ですが、既に、タイやミャンマーの白カレン、赤カレンが、阿蘇氏それも草部吉見系と関係があるとか、草部吉見神が第五代“贈る”孝照天皇=海幸彦=正勝吾勝=支那津彦=風神=健甕槌(鹿島大神、春日大神)であったというとんでもない話の一端が見て取れます。
半島の伽耶国