行政書士試験まで、あと22日になりましたね
私は22日前には、前回のブログに書いた通り、まだ模試をやっていません
3時間で解いた過去問の答え合わせをしていました
受験生のみなさんは、
すでに過去問を3時間通しで解かれている方も多いと思いますが、
まだ、やっていない方もいるかと思います
超直前期には少なくとも一度は3時間通して解かれた方が良いかと思います
私は過去問は3時間通しで6回やりました
6回分を試験何日前に解いて、何点だったのか、ご参考に掲載しておきます
※点数の( )内は記述式の点数です
①試験51日前→令和元年度過去問1回目→122点(うち記述式0点)
②試験44日前→平成30年度→196点(32点)
③試験37日前→平成29年度→178点(10点)
④試験30日前→平成28年度→166点(28点)
⑤試験26日前→平成27年度→178点(8点)
⑥試験5日前→令和元年度過去問2回目→224点(32点)
⑥の令和元年度の2回目は置いといて、
①~⑤で平均すると168点(うち記述15.6点)、
180点をクリアしたのは1回だけ、5回中2回は178点でした
(市販摸試でも178点が1回ありました)
行政書士受験生のブログでも178点で不合格になっている方を何人も見ていましたが、
この時期に178点を2回取ったことは良い経験でした
2点の重み、1問の大切さを実感できましたから・・・
本試験で見直しをして、2点しかアップできませんでしたが、
178点の経験がなければ2点アップもできなかったかもしれません・・・
さて、本日のタイトルですが、
「本試験を2時間5分で解けた時短術」
です
最初に言っておきますが、
実は、なぜ2時間5分で解けてしまったのか、自分でもよくわかっていません😊
だから時短術なんてものも今まで考えたことがありません
計画では2時間半で解くことを目指していたのですが、
無我夢中で試験に集中して問題を解き終えて時計を見たら、
まだ、3時5分だったんですよね
「え?まだ3時5分?ホント?まだ1時間近くあるじゃん。え?」
って自分でもなりました
自宅で過去問・市販摸試を解いた時は、
早くても2時間35分はかかっていましたから、
本試験では、さらにそれを30分も早めたわけです
いや、もちろんわかっています
早く解き終えることには何の意味もないことを・・・
マラソンじゃないんだから
解答時間が2時間10分切ろうが、3時間ちょうどであろうが、
要は、合格できればよいのです
それにあまり急ぐと問題の読み違えも誘発します
私は憲法の問題を1問完全に読み違えて不正解になっています(↓)
記述式も条文を思い出せたはずなのに、ありえない解答をして失敗しています(↓)
このように計画より早く解き終えたことによりマイナス面もあったので、
何の役にも立たないかもしれませんが、
「本試験を2時間5分で解けた時短術」
について考察したいと思います
先ずは、解き順と時間配分の振り返りをしてみます
計画では以下の解き順と時間配分で2時間半で解くつもりでしたが、
13時00分〜13時30分(30分) 一般知識
13時30分〜13時45分(15分) 多肢選択
13時45分〜14時00分(15分) 記述式
14時00分〜15時30分(90分) 法令択一
15時30分〜15時50分(20分) 記述式中心に見直し
15時50分〜16時00分(10分) マークシート
本試験ではこうなりました
※< >内は計画との差
13時00分〜13時21分(21分)<-9分> 一般知識(44点/56点)
13時21分〜13時31分(10分)<-5分> 多肢選択(22点/24点)
13時31分〜13時46分(15分)<±0分> 記述式(12点/60点)
13時46分〜15時05分(79分)<-11分> 法令択一(132点/160点)
15時05分〜15時30分(25分)<+5分> 記述式中心に見直し
15時30分〜15時40分(10分)<±0分> マークシート
15時40分〜16時00分(20分)<+20分> 全体的に最後の見直し
一般知識、多肢選択、法令択一で合計135分使う計画でしたが、
だいぶ時間短縮が図れて110分になっています
つまり記述以外の問題でスピードアップが図れていることになります
一般知識と法令択一の合計51問でちょうど100分使っていますので、
1問に約2分かけていることになります
54問で正解は44問(正解率81.4%)、216点満点で176点得点できています
記述は12点しか得点できませんでした
記述式を15分以内で3問解くという時間配分は少し無理だった気がします
記述には最初から20~25分ぐらいかければ良かったと今になっては思います
それでも点数は変わらなかったかもしれませんが・・・
それでは、時間配分も踏まえて、
思いつくままに、
時短術らしきものを羅列していきます
※なお、文中に出てくる問題2とか問題12とかは、2020年の本試験の問題です
<時短術① 選択肢を5つに分類して絞り込む術>
私の場合は選択肢を5つに分類して以下の印をつけます
①100%正しい肢→〇
②たぶん正しい肢△
③たぶん間違っている肢→/
④100%間違っている肢→×
⑤判断がつかない肢→?
例えば、問題2は正しいものを2つ選ぶ組合せ問題でしたが、
選択肢を読んで、
ア→?
イ→×
ウ→△
エ→〇
オ→?
と印をつけました
ここまでは「問題を解く作業」です
次からは「正解肢を選ぶ作業」です
問題文の解答肢は
1 ア・イ
2 ア・ウ
3 イ・オ
4 ウ・エ
5 エ・オ
です
ここで、私が×にしたイを含む肢1と肢3を消します
そして私が〇にしたエを含まない肢2を消します
残りは肢4と肢5になりますが、
私が△にしたウを含む肢4を選択し、正解に至りました
選択肢を5つに分類することにより正解に辿り着くまでの時間を短縮できます
また「問題を解く作業」と「正解肢を選ぶ作業」を完全に切り分けることも時短につながります
<時短術② 問題文の「正しい」「妥当」「適合しない」「妥当でない」「誤っている」等 に○する術>
たぶんすべての受験生がされていることだと思いますが、一応書いておきました
これ以外にも、文中の大事な主語、述語、語句に下線を引いたりして、問題を解きやすいようにします
<時短術③ まとめてマークシート術>
マークシートの記入方法は大別すると三種類あると思います
①一問一問マークする方法
②一般知識毎、法令択一毎など、ある程度まとめてマークする方法
③問題を先に全部解き終えてから、すべての問題を一気にまとめてマークする方法
私はどんな試験も③の方法でやっていますが、一番効率的でマークに時間がかからない方法だと思います
それに私の場合はこの方法が最も問題に集中できるような気がします
<時短術④ 解き順固定術>
過去問や模試で色々な解き順を試してみて、自分に一番合った解き順に固定することにより解答時間は短くなると思います
<時短術⑤ 時間配分縛り術>
時間配分を行い、それを制限時間とします
私の場合だと、一般知識は30分以内、多肢選択は15分以内、記述式は15分以内等、解く時間に縛り(制限時間)を設けていました
<時短術⑥ 早指し将棋術>
これは<⑤時間配分縛り術>を1問単位でやっているイメージです
やったことはありませんが、早指し将棋ってありますよね
持ち時間が無くなったら、1手30秒以内とか1分以内で打たなければ負けになるルールです
試験中に時間を計っているわけではありませんが、一般知識や法令択一は1問2分以内で解かないと負けになる感覚でやっていました
難問に出くわしたときは、持ち時間(時間配分計画上の見直し時間20分)を使い長考するイメージです
1問2分以内、持ち時間は20分という感覚を持って解いているだけでも、結果的に時短になるような気がします
<時短術⑦ 100%自信のある正解肢をみつけたら他の肢は読まない術>
例えば、問題12は正しいものを選択する問題でしたが、肢1を読んで正しい肢だと思ったので、肢1に〇をして、肢2・肢3・肢4・肢5は読んでいません
100%自信があったので見直しの時にも問題12は飛ばしました
<時短術⑧ 秒殺裏ワザ術>
色々な教材、横溝先生のブログ等で、いわゆる裏技テクニックを覚えることによりすぐに正解できる場合があります
たとえば、問題19は行訴法の義務付け訴訟に関する正しい肢を選ぶ問題でした
肢3は取消判決の拘束力と第三者効の規定の準用に関する肢でしたが、取消判決の規定の準用に関しては「無敵の行政書士」別冊「法令等最重要項目総まとめ暗記Book」にわかりやすいマトリックス表が記載されていて裏ワザとして覚えていましたので正しい肢であることがすぐにわかりました
ちょうど試験直前にもこの「総まとめ暗記Book」を読んでいたので即答できました
このように裏ワザとして使える確実な知識をいくつも持つことによって解答スピードは早くなります
「無敵の行政書士」は超直前期に目を通すのにはとても良い教材だと思います
<時短術⑨ 直感術>
問題を読んで、あまり色々と深く考えずに直感的に解答した方が時短になりますし、実は正解率も高かったりします
私は法令択一は見直しをして、4問訂正したのですが、結果的に4点下がってしまいました
つまり時間をかけて見直すよりも、最初に直感で解答した方が時短かつ正解率が高かったわけです
<時短術⑩ 既視感術>
これはとても抽象的な表現なのですが、自分の既視感を大事にする方法です
「この肢の文章はどこかで読んだことがあるから正しい肢に違いない」という感覚はわりと当たるような気がします
<時短術⑪ 見たことも聞いたことも無い選択肢は正解ではないケースが多い術>
これは<⑩既視感術>の逆です
「こんな文章は見たことも聞いたこともないから正解肢ではないんじゃないかな」という感覚も当たるような気がします
<時短術⑫ 難問・長文問題回避術>
難問や長文問題に出くわしたときには、あまりその問題に固執せず、とりあえずの解答をして、見直しの時にもう一度考えるようにします
そして見直しをする問題として印をつけておきます
私の場合は問題文の最初のところに?を印するようにしていました
たとえば難問だった民法の根抵当の問題29は、問題用紙を今見ると、「問題29」の左横に大きくクエスチョンマークを書いてあります
<時短術⑬ 民法問題作図術>
民法では、複数名の人物が登場する問題も少なくありません
また、土地や建物や複雑な契約関係の問題が出題されることもあります
この場合は複数の登場人物や契約関係を図にして解いた方がわかりやすくなります
図にすることにより関係が明確になるので、作図をしない場合よりも結果的に時短につながります
<時短術⑭ 思い出解答術>
この時短術は若い方は利用できません
中高年の特権です
一般知識とかで、よくこういう問題があります
1980年代の経済状況がどうのこうの、
1990年代の政治体制がどうのこうのと
これを一般知識のテキストで暗記したことを思い出そうとしても、私の場合は何も出てきません😊
そこで「テキストで暗記した過去の歴史」ではなく、「自分が生きてきた過去の記憶」つまり思い出を蘇らせる裏ワザです
私の場合、1980年代は年齢的に20代で、1990年代は30代です
20代はああいうことがあったから経済状況はこうだったよな、
30代はあんなことがあったから政治体制は確かこうだったな、
と自分の過去の記憶を引っ張り出してきて、正解を導き出す方法です
案外この方が時短になり、正解率も高かったりします
<時短術⑮ 時には自分の良心や社会常識で解く術>
過去問知識では全く解けない問題、今まで見たことも無いような問題については、自分が勉強してきた知識に頼らずに、自分の良心や社会常識で解くと案外正解に辿り着いたりします
<時短術⑯ 人事を尽くして天命を待つ術>
問題を早く解くためには、精神状態が安定していることが大事です
自分は試験日当日まであきらめずに勉強して精一杯の努力をしたと思うことです
「人事を尽くして天命を待つ」気持ちになることにより、落ち着いて自分の実力も発揮でき、問題を解くときの集中力も高まります
時短術の中で、もしかしたらこれが一番大事かもしれません
いやあ、なんだか眠気に襲われながら、とてもくだらないことを16個も書いてしまった気がします
でも、ひとつぐらい独学受験生に役立つことが書けていれば幸いです
ところで、
前回のブログでも書いたプレジデントの最新号ですが、
やっぱり買ってしまいました😊
ある予備校のおすすめ資格は「公認会計士」と「中小企業診断士」になっています
特に「公認会計士」は最近は会社員の合格者の割合が増えているそうで、働きながらでも合格は決して不可能ではないとのこと
私のイメージだと公認会計士は多忙なサラリーマンではとても無理なイメーシがあったのですが、どうも最近は事情が変わっているようですね
他には、「電験三種」がおすすめの資格のようです
あとは、「年代別 資格×キャリア 戦略マップ」という記事が面白かったですかね
興味のある方はぜひご一読を!