このドラマ、思った以上に本当に良いですね。
「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」
おっさん沖田誠(原田泰造)の息子・翔は、
メイクの好きな不登校の男子高校生。
でも、それだけでもないお話。
lgbtqだけではなく様々な多様性があって、それは必ずしも、
「違和感を感じさせる新しいもの」と言う意味ではなく、
実は今までにも存在し、ないがしろにされていた、
個々の思いに気付き寄り添っていく、
とっても優しいドラマです。
やっと「友達」が出来た翔に、おっさん、
「 メイク女子と野球部の男子、どっちが好きなの?」
と言わんばかりに、焦って問い詰めてしまいます。
今、人間関係が出来始めたばかりだよ!
待てないのは、解決して安心したいからなんでしょうけど、
そうやって他の人から考える時間を奪って、「お前はこんな人間」
って決めつけることも、ハラスメントです!
そういうのって、私も窮屈で大嫌い!
誰かに優しくしたら「 へぇ~アイツのこと好きなの?」
って冷やかされる居心地の悪さ、小中学生みたいで未熟な考えです。
人に優しくしたい、人の為に何かしたい、そんな気持ちをへし折る、
そんな冷やかしも、ハラスメントです。
そして、昭和の大先輩を演じた渡辺哲さん。
「 粘りと根性を台無しにしないためにも、変わりましょう!」
良い言葉でした。
私は粘りと根性を否定はしないけど、あくまでも自主性が大切で、
他人が強要したら「虐待」です。
選ぶ権利は、本人のものですからね。
アウティングだって、まともなビジネスマンなら、
ニュースになったこと知ってないとね。
このドラマは、私が書くほど説教臭くないので、ぜひ見て欲しいです。
コメディタッチで温かく教えてくれますので。