今回は、ダンタイソンマスタークラスの補足。

そしてこれまで私がマスタークラスを受講した経験から思うことなどを書こうと思います口笛

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クローバーまず、特筆すべきは今回の通訳の女性、素晴らしかったキラキラ
お声も訳すタイミングも気遣いも
とてもソフトな物腰で、迷いなく最適なタイミングで通訳される。
ピアノのレッスンには音楽用語も出てくるし芸術的な表現も出てくるので、英語を通訳出来る能力+αが必要だと思う。
そういう意味で素晴らしい通訳でしたキラキラ

クローバーそしてダンタイソンさん。
一人目の受講生、谷昴登さんが最初に通して弾く時、ピアノから少し離れたところに置かれていたダンタイソンさん用の椅子を、自ら遠く離れたところ、舞台の本当に隅っこの角に移動してお座りになりました。
客席からはその行動に笑いが爆笑
それに合わせて通訳の方も椅子を持って隅っこに移動。
演奏者と距離をとり、遠くから離れて聴く、「緊張させないように」というダンタイソンさんの優しい気遣いが感じられましたピンクハート

少し話は逸れるけれど、今までお会いした芸術家は皆さん本当に威圧感がない。
むしろフレンドリーでチャーミング。
嘗てショパンコンクール2位、昨年の審査員もしているディーナ・ヨッフェ先生もとてもチャーミングハート
ガヴリロフもフレンドリーで人を包み込むような懐の大きさを感じるし、その他マスタークラスを受講させて頂いた方々、全く威圧感なく、皆さんチャーミングでした。

ダンタイソンさんは受講生の演奏の良い部分をまず褒める拍手キラキラ
それをより良くするには、という言い方でレッスンをする。
とても穏やかでユーモアに溢れ、人を緊張させない方。
身体全体を使って、わかり易い言葉で伝えようとする、その言葉の端々に優しいお人柄が滲み出ていました。

クローバー今回のダンタイソンさんのお話の中でとくに興味深かったことは、なんと言っても「ロシアから何を学び、何を避けるか」。
ピアノを学んでいると一神教の信者的になりがち。
学んだ事を全て丸呑みして吸収すれば良いわけではなく、学んでから自分で取捨選択出来るようにならないといけない、ということ。
ダンタイソンさんからのアドヴァイスで、まだ若いうちにそういう視点を持てるという事はとてもラッキーな事だと思う。

ブルー音符ブルー音符ブルー音符マスタークラス受講の注意点ブルー音符ブルー音符ブルー音符
私は今までに、前述のディーナ・ヨッフェ先生や、マキシム・モギレフスキー先生、パーヴェル・ネルセシアン先生、エフゲニー・ザラフィアンツ先生などのマスタークラスを受講させて頂いたのですが、その経験を踏まえて、思う事を少し。

クローバーまず一番に頭に入れておかなければいけないことは、「先生は降りてこない」ということ。
初めて会う生徒がこれまでに何を学び何を得てきたか、それはまぁ演奏を聴けばわかるのでしょうけれど、先生はその生徒のいる地点に降りてきてはくれません。
(これはマスタークラスの話。ずっと育てていく生徒に対しては違います。)
先生はあくまでも今ご自身が辿り着いている境地からレッスンをする。
その境地に辿り着くまでの時間や努力や紆余曲折を全て遡ってきて、生徒のレベルに合わせてレッスンをするという事はない。
なので生徒は、先生が仰る意味をわかろうと努力し、その境地を少しでも垣間見ようとする姿勢で臨む必要がある。

クローバーもう一つ。
先生と奏法が違うと難しい。←これかなり重要ひらめき電球
少し踏み込んで言うと、音が出た瞬間から響きが飛んでいく際、響きのどこを聴いているのかが一致していないと、例えばレガート一つにしても本人はやっているつもりでも先生には出来ていないと感じられ、ある箇所のレガートだけでレッスンが終わる場合もあると思うタラー
そういう事が要因となり、レッスンの内容が深く掘り下げたものになるか、ある部分だけになるか、或いは当たり障りのないレッスンで終わってしまうか等、違ってくる。

でも先生は決して「奏法を変えなさい」とは言わないでしょう。
何故ならそれは覚悟のいる事で、自分で気付き求めるもので、短時間のレッスンで教えられる事でもないから。

すごく準備して、マスタークラスを受けて、落ち込んで帰ってきた経験がある方は、その辺りに注意してマスタークラスを受けることをオススメしますニコニコ

こちらはもう7年も前に書いた記事です。
マスタークラスについて書いていますが、ダンタイソンさんの仰った「取捨選択」と同じような事を書いていたみたいびっくり←書いたこと忘れてた爆笑
宜しければこちらもお読みください。
それにしても、ダンタイソンの演奏は流石でした
思い描いたとおりにピアノを操れる、という感じ。
あのモーツァルトの1音目が忘れられませんおねがい
リサイタルもマスタークラスも、充実した時間でしたキラキラ



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