私の人生にこどもがきた話② | ニチニチコレコウジツ。

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じたばたする毎日、書きたいことを書いています。

妊娠中、ありがたいことに特に何の問題もなく順調で
旦那含め家族みんな喜んでいて
残念なのは私の精神状況だけだった。

妊娠8ヶ月を過ぎた頃くらい、助産師外来で初めて母乳が滲んできた時に心底驚いた。

子どもは問題なく、すくすく育っている。
私の身体も準備を始めている。
右往左往しているのは私だけ!私の精神状況だけ!

そう気がついた時、病院の待合室でぼんやりと
もしかしたらなんとかやれるかもしれない…と思った。

や、遅いけど。もう後戻りできないけど。
なんとかするしかないんだけど。

晴れる屋マルシェでセッションを受けて
『子どもが欲しくて産んでも、大変だから。
   欲しいとか欲しくないとか関係ない!
   嫌なものは変えようがない。
   今のうちに好きなことをやった方がいい』
と言われて

なるほど!と思って、行きたかったカフェやらバーやら根津美術館に行き遊び倒して

ああ、もう、クズのまま親になろう

とふっと浮かんできて、悩みきったなあと思ったのが妊娠9ヶ月(いやだから遅いけど)。

やりきらせてもらった、そう思って10日ほど、いままでの順調さをかなぐり捨てて突然の陣痛。
あれよあれよという間に、1ヶ月早く子どもが産まれてきた。

出産後、子どもは抱っこする間も無くそのまま入院。
1日3回30分ほどの面会以外は病院のスタッフさんが育ててくれるという状況にいきなり陥った。

本当神か?と思うくらいの慈愛に満ちた表情で
『赤ちゃんって本当可愛いですよねー』と言いながら
テキパキとお世話をするスタッフさんに囲まれる子どもを見て

一人でがんばらなくてもいいんだなあ… 
色々な手を借りて育てていけばいいんだな…
というか…
もういきなり私じゃなくてもいいんだな(笑)

私にしかできないことは、もうすでに終わったんだなあ…と

また少し宙ぶらりんな感じになりながら、ぼう然と思った。

それと、たぶん私、この子に関して知らないこと、見てないこと、たくさんあるんだろうなと

それが少し残念な気もするし
この子に関してのことを独り占めしたいともちらっと思う。

なんだかもう、相反する気持ちで無茶苦茶なんだけど
でもたぶん全部、本物の気持ちなんだろうと思った。