ううう。お坊さんには勝てないってぇ~ | MCFマネジメントコンサルティングファーム代表のつぶやき

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何気なく選んだテレビのチャンネル
そこには永平寺に学ぶ食の心という番組をやっていました。


その中で食事とは命と向き合うもの
命と向き合うものだからこそ
「食べる」のではなく
「いただく」のだとのことでした。


確かに、食事をする前には「いただきます」といいます。
きっとこの言葉は、命と向き合うところから始まっているのだと思います。


この番組の中で修行僧が700年以上も前から同じ献立の朝食をとり
(献立はおかゆ、梅干し、ごま塩)
修行僧は、食事の前に「五観の偈」を唱えてから
ゆっくりと食事をしていました。


「五観の偈」
一には功の多少を計(はか)り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。


二には己が徳行(とくぎょう)の全欠を忖(はか)つて供(く)に応(おう)ず。


三には心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。


四には正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。


五には成道(じょうどう)の為の故に今此(いまこ)の食(じき)を受く



一.この一椀の食物は、たとえ一粒のお米、一茎の菜といえども、
  それが耕作され、種蒔かれて・・と限りない人々の手を経て、
  いま自分に与えられていることを思い、感謝していただきましょう。


二.こうして無限のめぐみによる食物をいただくについては、
  常に反省を忘れず、その恵みに値するよう、自己の向上を目指しましょう。


三.美食に向かえば貪りの心をおこし、粗末な食膳には怒りと不満をいい、
  毎日同じ食事にあえば愚痴をこぼす私達の心のゆくえを熟視し、
  これらの三毒の迷いを改めましょう。

四.薬は甘苦によって増減してはいけない。
  日々の食物は、この生命を支えるためにあり、
  美味・不味・好き嫌いの心を離れていただきましょう。


五.食物をいただいてこの身心を支えると共に、一切の生命に感謝し、
  この日々を、自他の向上としあわせを目指し、毎日を大切に生きていきましょう


さすがに修業される方たちと同じ心になって食事に向き合うのは難しいように思いますが
食事できることに「ありがたい」という気持ちを持って向き合うことができればと思います。


感謝