火渡りレポの続き、ラストです。
長文ですがよかったらお読みください。
これから「火渡り」をする為の火床を整える作法「火伏」。徐々に火の勢いも小さくなっていきます。
粛々と行われてるけど、火は生き物。渡る人達の安全がかかっているから、行う方も相当気を使うと思います。
まずは山伏の皆さんが火の上を渡り。。
参加者もスタート。
子供トップバッター!!
結構すっすっすッと渡っていってるよ(゚Д゚)ノ
歩行者天国の道路は既に大行列!順番までもう少し。。
昨年から入会している
「東根温泉活性化委員会」
の方が
希望者はスマホを預かり、火渡りの間を撮ってくれるというので結界の中に入る前に渡しました。
(当然ですが、火渡りしながらのスマホ等撮影は厳禁です!)
(写真は先に渡った友人。)
山伏さんに背中をポンっと押され私もいざ!
恐々。。。。
止まらないで~、と
声がけされ、少しスピードアップ、渡りきった!
(右手に足だけ見えます。)
ちょっとだけ熱いところもあったけど
大丈夫だった!!\(^o^)/
火渡りを終えた参加者は
小さなお札がもらえます。
会場内にあった五色の旗。
赤い旗、見えないけど赤の右角には白。
前方左に紫(これは本来、黒、だそうです。)
右に水色、中央に黄色。
陰陽五行の
「木火土金水」を表しており
木=水色
火=赤
土=黄
金=白
水=紫(黒)
中央には黄色の旗。
お札は毎年色が異なり、
今年は黄色。
5色揃うと何か頂けるそうです。
(5年続けて渡ってね。)
会場には先の東根温泉活性化委員会の記念撮影スペースが別にあり
私達も!\(^o^)/
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ここまで読んでくださっただけでもありがたい。
でもこっからが~~
特に皆さんに知ってもらいたいことなのーー
東根温泉の「火渡りの形式」、
実はなかなか貴重です。
火渡りの「道」となる薪の敷き方?
もいくつかあるようで。
◆柴灯護摩を焚いて、その真ん中を割き、真ん中に割り箸を撒いてその上を歩くもの(関東方面ではこれが一般的)
◆ 丸太の上に薪を積んで柴灯護摩焚き、のちに燃えた薪を取り払いその上を歩くもの。
◆ 最初から道の様に薪を積み、それを柴灯護摩として焚いて、その薪を平たくしてその上を歩くもの。
東根温泉での「火渡り」は、
記載した3番目の形。
長細く壇を組むのは他でもあるが、燃えてる薪は横にずらされることが多く、その上を歩くのは火の管理がとても難しいので、このような形はあまり見かけないのだそう。
歩く側も当然緊張するけど、実際に燃えている薪の上を歩かせる側としても気を抜けません。
東根と同じ形式は、あとは西川町の大井沢、他に米沢で行われている火渡りもこの方式だそうです。
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皆が渡り終えたら、
山伏は般若心経を唱えながら
火渡りの火を纏め、最後まで燃やし尽くします。
私達もそばで一緒に般若心経を唱え、
見守らせていただきます。
この日、火渡りが東根の風習として続いている、その希少さを少しだけ垣間見ることができました。
だから
「火渡りだけ」するのでなく、
皆さんにもっと一連の流れを見て、知ってほしいなと感じたんだけど、
ある方が
「それが“ふつうにあって”、“無いということが感じられない”というのも、一つ大事なことなのかもしれませんよ。なくなる、というのはうまくないですが、その景色が一年の、日常の中に溶け込んでいるということがある意味“まつり”の本質でもある」
というような事を仰って、
それもまたなるほどな、と思った次第です。
とにもかくにも
初めての火渡りで
感じて、知ったことも多く、
誘ってくれた友人、
執り行ってくださった山伏の皆様方にも
ありがたい気持ちでいっぱいです。
毎年7月第2土曜開催!ご興味のある方はぜひ来年2020年、温泉宿泊と共にご参加ください♪
https://www.higashine.com/onsen
長文お読みいただきまして、
ありがとうございました。
変わりやすいお天気が続いておりますが
みなさまもこの夏、
ご息災でありますように(*^-^*)