毎年7月の第2土曜日は
東根温泉の「温泉まつり」。
成田不動尊のお堂隣の
お祭り広場にて行われるのが、
「火渡り」です。
成田不動尊の勧進の由来等はこちらをご覧いただくとして。
https://www.higashine.com/onsen/onsen-history
東根温泉の
「火渡り」
は
今から57年前(約60年前、かな。)、温泉街で集団赤痢が流行った時にその厄払いとして行われたことがきっかけで、現在も続いています。
そして今年、
私はこの長く行われている「火渡り」を、
ようやく体験することができました。
その続きです。
山伏たちは成田不動尊のお堂での祈りの後、結界が張られた場内に入道場します。
会場には、結界が張られ中には杉がこんもりと。
この杉の下に、薪が積み上げられています。
「火渡り式」は山伏が場内に入場する作法から、終了を告げる作法まで16もの行程があります。
幾つかの作法の後、
火を入れる時が。
清らかな水をもって、火は浄められたうえで、全体の火床を整える作法へ。
あっという間に火は大きくなり、
煙がもうもうの中、般若心経や真言が続く。
やがて護摩木を投入し、皆さんの願いごとを祈り、そこから火渡りの為の火床を整える作法へと続きます。
だんだんと陽が落ちて、
代わりに、
既に空に顔を見せていた白いお月さんは、
徐々にその存在感を増していきます。
杉の下に積まれていた薪があらわに。
うぅ、うまく言葉になりません。
せめて写真から空気感だけでも伝わればよいのですが。
東根には全国から参拝客が折々に来るような、大きな寺社仏閣はありません。
火渡りが行われて数十年の話なので、
まだ歴史が浅い方ではあるかもしれませんが
このような風習があり、
それがこうして続いていることは、
素晴らしくもあり、
凄い事なのだと思いました。
だって
「祈り」
って、
「自分の事を願う」のではないからね。
この世の、
民の、誰かの安寧を願うものだから。
山伏の方々が毎年毎年暑い夏に、
更に熱い思いをして
私達の為に祈っていただいている事
本当に有難いです。
あぁぁ!3つめのレポで完了させるはずが!(*´Д`)アゥゥ
さ、いよいよ渡りますー!!
つづく。