キャッシュレス時代に乗り遅れないようにしようと
「iD」を初めて使ってみることにしました。
書店でチャレンジしました。
文庫本3冊を「iD」で購入することにしました。
レジ前に並びました。
ドキドキしてきました。
呼ばれて、空いたレジの美しい女性書店員さんの前に立ちました。
ブックカバー付けをお願いして、精算です。
「「iD」でお願いします」と緊張しながら伝えました。
書店員さんが「はい、では、かざしてください」とおっしゃいました。
私は“おおすごい、かざすだけで精算ができるのか!”と思いました。
そして、おもむろに“かざしました”。
すると、目の前の美しい書店員さんが、
顔を真っ赤にして、つぶらな瞳で私を見つめていました。
私は“こんなじじいに惚れたらいけないよ”と心の中でつぶやき、
微笑みかけました。
美しい書店員さんが気の毒そうに口を開きました。
「あのー…、カードをかざしていただけますか?」
私は、あわてて、かざしていた“手のひら”をひっこめました。
精算音が私に“バカー!!”と叫んでいるように聞こえました。
ある日の午後の恥ずかしい出来事でした。
お読みいただき、ありがとうございます。