映画 『チェンジリング』 (2008年、アメリカ、142分)
監督・製作 クリント・イーストウッド
キャスト アンジェリーナ・ジョリー、ガトソン・グリフィス、ジョン・マルコビッチ、コルム・フィオール、デボン・コンティ、ジェフリー・ドノバン
NHKBSシネマで観ました。これが実話なのかと、その重みを感じながら、展開するストーリー、アンジェリーナ・ジョリーの熱演に見入っていました。142分が長く感じませんでした。
(画像は映画.comより)
映画.comの解説です。
「1928年のロサンゼルスを舞台に、誘拐された息子の生還を祈る母親(アンジェリーナ・ジョリー)の闘いを描くクリント・イーストウッド監督によるサスペンスドラマ。息子は無事に警察に保護されるが、実の子でないと疑念を抱いた母親が、腐敗した警察に頼らずに自ら息子の行方を捜して行動を起こし、同時に市長や警察機構を告発する。共演にジョン・マルコビッチ。」
このストーリーが実話というのですから、驚きです。アンジェリーナ・ジョリーは母親クリスティン・コリンズが憑依したかのような迫真の演技です。クリント・イーストウッド監督が作り出す映像、色彩展開、音楽は、、世界大恐慌の前年という1928年当時の世相、ファッションに加え、凍りつくような感情や、理不尽な扱いに対する怒りまで感じました。
消息を絶って5ヶ月後に現れた子供が、自分の子供ではないことを母親が訴えても、真実を隠蔽し、母親に酷い扱いをするにする腐敗したロサンゼルス警察に背筋が寒くなりました。前半はそんな馬鹿なことがあってたまるかと、怒りを覚えながら観ていました。警部役のジェフリー・ドノバンが本当に憎くなりました。
後半、クリスティンを心から支援していく牧師役のジョン・マルコビッチ達が警察権力と戦っていく展開で、ようやく希望の光が見えてくるストーリー展開で気持ちが明るくなりましたが、エンディング字幕を読んで複雑な心境になりました。
いなくなった息子をあらゆる手を尽くして捜し、警察権力に屈しない母親を演じるアンジェリーナ・ジョリーを観て、すごい女優さんであることを納得しました。
お読みいただき、ありがとうございます。
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