映画 『5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生』
(2017年、ドイツ、111分)
監督 マルク・ローテムント
キャスト コスティア・ウルマン、ヤコブ・マッチェンツ、アンナ・マリア・ミューエ、ヨハン・フォン・ビューロー、アレクサンダー・ヘルト
WOWOWで観ました。久しぶりに観るドイツ映画です。この映画、実話に基づくストーリーということで、主人公の大変なチャレンジを応援しながら、観ていました。
(画像は映画.comより)
映画.comの解説です。
「95%の視力を失いながら「5つ星ホテルで働きたい」という夢のために大芝居を打った学生の実話を、「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」のマルク・ローテムント監督のメガホンにより映画化。先天性の病気により95%の視覚を失ってしまったサリー。5つ星ホテルで働くという夢を実現させたいサリーは、無謀にも目が見えないことを隠して一流ホテルで見習いをスタートすることに成功する。周囲からの助けも借りながら、持ち前の明るさと機転を利かせ、サリーは次々とホテルの研修課題をクリアしていった。しかし、完璧かに思えた偽装計画は、ある女性との出会いによって、徐々にほころびが出るようになってしまう。主人公サリー役にコスティア・ウルマン。サリーを支える研修生仲間のマックス役のヤコブ・マッチェンツのほか、ヨハン・フォン・ビューロー、アンナ・マリア・ミューエらが脇を固める。」
サリーは、ほとんど目がみえない状態で、夢を叶えるためにそのことを伏せて履歴書を作成し、抜群の集中力と記憶力で5つ星ホテルへ研修生として入社に成功します。ここまでの経過を観ていても、コスティア・ウルマン演じるサリーの努力に感動しました。
研修生メンバーの中で、サリーの眼の状態に気づき、彼に必要な歩数情報や階段数や訓練場所を提供して支えるマックスを演じるヤコブ・マッチェンツが遊び人だがスマートでユーモアとウイットに富んだ人物を演じて、映画全体を明るくしています。
ベテラン研修チーフのクラインシュミット役のヨハン・フォン・ビューローの厳しい指導とチェックを見ていると何でそこまでと思ってしまうのですが、目が見える人間としての5つ星ホテルの指導として当然か、と思いました。しかし、グラスを一点の曇りなく磨けという指示とチェックNGで何回もやり直させるシーンには、鬼!め、と思いました。
ラウラ役のアンナ・マリア・ミューエは美しい女優さんなんですが、この映画で“友近”さんに見えてしまうのは私だけでしょうか。
ラストシーンは鬼のヨハン・フォン・ビューローが優しいホテルマンに見えました。
エンディングで主人公本人の映像が出てきます。夢をあきらめずに困難を克服していく人生を知ると、簡単に弱音をはいたり、あきらめたりしたらいけないなと思いました。
お読みいただき、ありがとうございます。