懐かしのぱちんこ名機列伝 -37ページ目

ヘブンブリッジ(西陣)

一発台人気、連荘機ブームにおされ、それまでホールの主役でもあった羽根物は

旧要件末期から徐々にそのシェアを失いつつありました。


羽根物人気の衰退という面も確かにあったのですが、それ以上に労力の割には見

返りの少ない羽根物よりも、ホール側が手軽に儲かるデジパチでの営業へシフトし

て行った事も大きかったのかも知れません。


新要件移行後は大量出玉機でやや人気を持ち直したものの、それはかつての玉の

動きを重視したゲーム性を犠牲にしたものであり、単に羽根物というジャンルを利用

したギャンブル機でしかありませんでした。


やがてメーカーからも羽根物が登場する事もなくなり、連荘機が規制された頃には

ほとんど姿を見せなくなってしまいました。


この頃は羽根物同様、権利物や一般電役も全く新台が登場しておらず、パチンコが

ほぼデジパチ一色で統一されてしまっていたのです。


スルースタートが禁止されてしまった事で、デジパチとの差別化を図れなくなった事が

最大の理由ですが、同様に羽根物も「スタートからV入賞までのタイミングがほぼ均一」

という足かせにより、従来の役物内での玉の動きを大きく封じられてしまったためです。


そんな羽根物暗黒時代、消えかけた羽根物というジャンルを支えた数少ない機種が

このヘブンブリッジでした。事実この頃、数少ない羽根物設置店で打てた台と言えば

ファインプレー(マルホン)、玉ちゃんファイト(京楽)、玉ちゃん倶楽部(平和)位しかあり

ませんでした。


それらが根強いファンに支持された事で何とか絶滅の危機を逃れる事が出来たのですが

この台はちょっと変っていて、破格の技術介入性も持ち合わせていました。


羽根に拾われた玉は先ず、中央のブリッジで左右に振り分けられるのですが、大当りの

可能性があるのは右の天使ゾーンへ進んだ場合のみなのです。


このブリッジの動きが非常に緩やかであった為に、天使ゾーンへ傾いた時だけを狙って

止め打ちする事で大当り確率をアップさせるだけでなく、無駄玉もかなり節約する事が可能

だったのです。


攻略法が発覚した台というのは、大概程なくして撤去されるものなのですが、前述の通り

羽根物自体、新台が全く登場しない状況でしたから、お店としてはやむなく攻略法がある事が

わかっていながら稼動させるしかありませんでした。


無定量なら釘を閉め、定量制なら止め打ち禁止で店員のチェックを厳しくしてとその対応は

様々でしたが、羽根物ファンのニーズに応える為に、あえて残してくれた昔気質のホールの

お陰で今も何とか羽根物が生き残っているのかも知れませんね。


同時期に羽根物を支えたファインプレー(この台は、当時他に売れる台がなくなったマルホンを

救ったとも言われていますが・・・)にはどつきによる攻略法(厳密にはゴト行為)がありましたが

どちらかというと、こちらは正攻法でしたから、羽根物で儲ける気のなかったホール(あくまでも

常連用&稼動重視)では比較的寛容な対応が多かった気もしますが・・・・

フィーバーボルテックスSP(三共)

■大当り確率144分の1


おまけチャッカー機時代に登場したフィーバーボルテックスⅡは設置直後に連荘促進打法が

発覚した事により、あっという間に姿を消してしまいました。


新要件以降に伴い後継機として復活したこの台は、ゲーム性や連荘性は前作をほぼ踏襲(当然の

事ですが攻略法は対策済)しています。


最大の特徴は破格とも言える大当り確率で、これは新要件機の確率に関する規定によって実現が

可能となっています。



(ラウンド数×カウント数)÷大当り確率<0.8



それまでと違いスペックがこの範囲に収まっていればよいので開発の自由度が大幅にアップしたわけ

ですね。但し、この時代まだまだ変則的スペックが簡単に受け入れられるような土壌は出来上がって

おらず、この台も無制限営業地域(主に九州地方)の為に作られたものでした。


こぼれ玉の調整で簡単に対応出来たおまけチャッカー機と違い、フルスペック機では営業が難しいとの

判断から登場したのではないかと思われます。


当時は他メーカーからも幾つかこういう高確率出玉減タイプの機種が登場していますが、全国的に出回

る事はなく(当時はまだラッキーナンバー営業が主流)限られた地域でしか打てない、ある意味幻の機種

として専門誌等の紹介を羨ましく眺めていました。


まぁ、この頃は「無制限」や「高価」を売りにしているお店は「ボッタ」というイメージがありましたから、こういう

台をあえて積極的に導入するわけがないのですが・・・・



それがわずか10数年でイメージが全く逆転しているわけですから、時代の流れというものは本当にわから

ないものですねぇ・・・個人的には今でも「40個交換・定量制・台移動不可・持ち玉共有禁止・ラッキーナンバ

ー」での営業が一番遊べると思っているのですがw


元々、当時は大型店というのは非常に珍しく、設置台数はせいぜい300台程度というのがホールの中心と

なっていました。逆に言うとパチンコ屋というのはこれ位の規模が、きちんと釘のメリハリ調整ができる限度

なのではないでしょうか?


大型化・チェーン化によってマニュアル管理されるようになると、客層やスペックに対応した細かい釘管理

よりも、一律調整によって出玉管理が行なわれるので仕方のない事かもしれませんが・・


又、同様にホールスタッフもアルバイト店員が行う為、トラブル回避や育成管理の手間を省く為にも細かい

交換ルールは面倒になったんでしょうね。


この台、スペックで見ると確率では現在の羽根デジタイプ並なのですが、出玉は10R×10C×15玉です

から、現在の削りまくりCRデジパチと実はほぼ互角なんですよね。その上保留玉での連荘性もあるわけ

ですから、今の台では逆立ちしたってかないっこありませんわ・・・


というかですね、10年以上前にこれだけの出玉性能を持った台で営業が成立していたにも関らず、現在の

機種の方がスペック的に劣っているという事実に誰も疑問を感じないんでしょうかねぇ?


その犠牲になっている部分が一体どこにあるのか・・・それを考えると「遊べるパチンコ」というのは一体何なのか

という事に気付いてもいいと思うのですが・・・

CRミステリーサークル(大和製作所)

CRジャイアントコングシリーズでこっそりと新規参入を果たした大和製作所

独特のリールアクションに加え、ヘソ釘が存在しないといういびつな役物構成で(一部で)

絶賛はされたものの、そのままひっそりと姿を消してしまいました。




風の噂では会社自体が破産したとか、更正法を適用したとか・・・??





しかし!!




実は、人知れず密かに新台を登場させていたのを御存知でしょうか?


珍台探検隊は遂にその衝撃画像を見つけ出す事に成功しました♪





ここで【CM】はいります(嘘





・・・というわけで無意味に引っ張ってしまってすいません_(_^_)_



では改めて画像をご覧下さい


ぱっと見ただけではわかりにくいのでパーツのアップを紹介しながらゲーム性も

解説していきます。



先ず、最初に入賞させるのは中央の役物です。

入賞するとピュイ♪というかつての某連荘アレンジのサウンドが・・・・


スーパーコンビきた~~~!!


と思わず叫んでしまいそうな秀逸な役物。

この手前に玉が落ちると・・・・何と!!


盤面右にある2桁デジタルが始動します。


ラプソディきた~~~!!


と思わず叫んでしまいそうな秀逸なデジタル。

ちなみにデジタルは100%揃います(外れはなし)



22・44・66・88が揃うと→0.5秒

11・55・99が揃うと   →1秒

33・77が揃うと      →5.8秒

盤面左のアタッカーが開放します。


このアタッカーに玉が入賞するとその個数分(最大4回)まで・・・

役物下部のアタッカーが開放します(多分10秒位)


ポップカルチャーきた~~!


と思わず叫んでしまいそうな連動なのですが・・・・

意図的な連荘性は全くありませんorz


但し、大当り中に役物に入賞してもデジタルが停止しないようになっているので

入賞分の開放はきっちりと保障されています。

往年の爆裂機のゲーム性をふんだんに取り入れた普通機と言えばよいのでしょうか?

まぁ、非常に評価が難しい台なのだと思いますが、かつての熱い想いを(かすかに)呼び起こして

くれますので、レトロファンには堪らない台ではないかと・・・・w


只、こういう至ってノーマルな台だと現在のような無制限営業では非常に調整が難しいでしょうね。


恐らく全国的に1000台も設置されていないと思いますし、Pワールドでも検索対象外になっていま

すから設置店を見つけ出すのは至難の業ではないかと?

サーカス(銀座)

■大当り確率247分の1

大当りの組み合わせ16通りのうち奇数(1・3・5・7・9)で当った場合、次回大当りまで

時短が継続するという至ってオーソドックスなノーマルデジパチ。

まだCR機が姿を現す前の機種でして、この時代は現在の時短を確率変動(電チューの

確率がアップする為)と呼んでいました。まぁ、連荘機の中には本当に確変に突入している

機種もありましたが・・・・w

この台は、意図的な連荘システムこそ備わっていなかったものの、、かなりの期間人気を博

しただけでなく、元々新機種の販売台数が少ない銀座のものとは思えない程、あちこちで見

かける事ができました。


その人気の要因は抜群の時短性能によるものです。


元々へその払い出しが7個もあるにもかかわらず、5.9秒(or6個入賞)も電チューが開く為

時短中は打ちっぱなしにしていても玉が増えるようになっています。

更に止め打ちを駆使して効率的に電チューを狙って無駄玉を防ぐと、凄まじい勢いで玉が増

えて行くのです。極端な話、1時間もはまれば大当り1回分の出玉を越える位玉が増えたり

しました。

その為末期になると通常時のヘソはかなり厳しい調整となっていたのですが、スルーを削る

ようなお店はあまり見かけませんでした。というよりもこの台は時短中の玉増えが最大の魅力

でもあったので、お店がここを閉めるとあっという間にお客が飛んでしまったのです。

ここまで電チュー性能が極端な台はさすがにあまりありませんが、この時短中の止め打ちは

長らくデジパチを打つ上では、数少ない技術介入要素として存在していましたね。


自分のイメージではCRリミッタ解除機が登場する頃まではほぼ全ての台で効果があったよう

な気がします。(個人的にはCR海物語が電チュー止め打ち対策の第一号だったような・・・)


実際にきちんと実践している人を見る事はあまりありませんでしたが、当時の専門誌等も先ず

は電チュー性能を必ずチェックしていましたね。只、この頃の一部のメーカーはストップボタンを

ハンドルではなく盤面の方に配置している・・・・・だけでなく、非常に小さかったり、固かったりして

何かと苦労させられたりしましたが・・・

OL娘Ⅱ(三共)

同時期に登場したおろちょんぱ同様、それまでのバッタ物ではなく正式なタイアップを

行なって開発されています。まぁ、それが話題でもあり売りでもあったわけなのですが・・



盤面デザインはイラストレーター「スージー甘金」氏が手掛けており、大当り中のサウンドは

「HIーME」というアイドルグループが担当しています。


但しそれ以外に特に印象に残るような事もなく、役物もマジックカーペットの使い回し(ちなみに

オロチョンパの方はロボスキーのリメイク)でもあり、当時は版権物だから売れるという考えは定

着していなかったようです。




まぁ、現在はタイアップでない機種を探す方が難しい位ですが、ある意味その先駆けとなった

のはこれらの台で、ここからメーカーは様々なノウハウを蓄積されていったんでしょうね。


今では別に珍しくありませんが、大当り中に歌を流すという発想が既にこの時点で組み込まれて

いたというのは結構新鮮な感じがしますね。自分も何度か打ったのですが、目的はやはり歌を

聞く事でしたw



ちなみに大当り中の歌は「娘ミンミン」といい、後に三共から販売されたパチンコCD「パチンコ

ミュージックフロム三共 」にはオリジナルサウンドも収録されています。


現在はタイアップマシンばかりなので姿を消してしまいましたが、このCDはシリーズ化されて

おり、当時の三共のオリジナルサウンドをほぼ聞く事が出来ます。

ちなみにアレンジバージョンも収録されているのですが、これはもうパチンコのBGMとは思え

ない位作りこまれています。



羽根物の効果音やデジパチのリーチや大当り用サウンドというのは限られた容量だけではなく

非常に限られた条件でゲーム性を盛り上げる必要があります。


個人的感想なのですが、当時の三共のサウンド開発は「よくもここまでできるもんだなぁ・・」と

思えるほどの完成度を誇っています。自分はこの頃、三共の新台が登場するとサウンドを確認

する事が目的で打つ事がしばしばありました。


当時の羽根物は完走させるのが結構難しい台もあったりするのですが、わざわざ最終ラウンド

だけ専用BGMがあったりして、そういうコアなファンの期待にも応えてくれる三共の開発姿勢が

大好きだったりしました♪


今でこそ音源や容量が飛躍的に向上していますが、この頃の限られた中でのメーカーのこだわり

は、いつまでもあせることなく(一部の)当時のファンの心に伝わっているのではないでしょうか?



【追記】

コメント部分にありました、西陣のカバ丸。