前回、
神域の龍が見えない私に
龍の代わりに見せてもらえるのが…
トカゲだと書きました。
先月もそうでした。
実家の母を連れて
大頭神社(広島県)へ行ったときのことです。
私は何度か参拝していますが
母は初めてで
大頭神社の存在も知りません。
母が大頭神社の
あのダイナミックな滝を見たら
きっとびっくりするだろうな～
と思うと
見せるのがちょっと楽しみでした。
大頭神社は、識子さんによると。
拝殿には山岳系神様の一の眷属の龍がいて
拝殿で願いを聞いて
山岳系神様に取り次ぐしくみです。
拝殿の右手に見える滝は雌滝といい
神社の奥にある滝は
雄滝といいます。
その雄滝に
山岳系神様が存在しておられます。
拝殿で拝んで、龍に取り次いでもらってもよいし
雄滝まで行って直接拝んでもよいそうです。
私は識子さんのおかげで
この大頭神社を知りました。
さてさて
私と母は大頭神社に到着しました。
鳥居をくぐって歩いていくと
拝殿が見えてきて
拝殿の右に雌滝も見えました。
私がこれまで見てきた雌滝は
静かで控えめな印象でしたが
この日の雌滝は水量が多く
いつになく存在感がありました。
そのとき母が放った言葉に
私は思わず笑ってしまいました。
「すごいじゃん！！
熊野まで行かなくてもここにあるじゃん！！」
母は、
昔、はるばる熊野まで行ったときに
那智大社から見た那智の滝を
思い出していたのかもしれません。
雌滝でこんなに驚くのなら
今から行く奥の雄滝を見たら
母はどんなに驚くだろう。
拝殿で手を合わせたあと
２人で奥の雄滝へと歩いて行きました。
途中で赤い橋を渡ります。
その橋の真ん中でした。
あっ！トカゲ！
さっき私たちが手を合わせた
拝殿の龍が
神様がいる雄滝へと移動するその様子を
このかわいいトカゲが
表してくれているのです。
トカゲはちゃんと
雄滝への進行方向を向いていました。
なんという粋なサイン。
私の心は大喜びでした。
このありがたい現象を
母に説明してみましたが
母は
ちょっと何言ってんだかわからない
という反応でした。しかたないかー
雄滝に着きました。
母はびっっっくりしていました。
「こんなところがあるのー！！」
雌滝と同様、水量が増していたため
ただでさえ雄々しい雄滝が
さらにダイナミックでした。
滝の動画を撮る私のそばで
母は感激のしゃべりが止まらなかったので
まさかの音無しですが
帯状の光の中の虹色が神秘的なのでぜひ。
母も私も
滝のしぶきを頭からたくさん浴びて
タオルを持参していたので
母と私で手足を水につけて
滝の恩恵をたくさん受け取りました。
水に力があるので
きっと母も
日常の疲れが吹っ飛んだのではないかと思います。
母が言いました。
「こんないいところがあるなんて
あんたは何で知ったの？」
んー、細かいことを話しても、またどうせ
何言ってんだかわからないんだろうから
「本！」
と答えておきました。
「へぇ～。」
母がこんなに感激しているので
親孝行をした気分になりました。
参拝を終えて帰るときに
神職さんとすれ違いました。
「あら、珍しいね(こういうのに遭遇するなんて)」
と母が言うので
神様から歓迎されているってことだね
と言うと、
今度は母も
「そうね！」と思ったみたいでした。
よかった。
歓迎のサインはそもそも
見た人の実感が伴ってなければ
意味がありませんものね。
神職さんの装束のピンクの色が
私たち２人を
さらに華やかな気持ちにさせてくれました。
トカゲにはきょとんとしていた母も
何かを感じたみたいです。
神様は、
歓迎していることを
ちゃんと
”その人の腑に落ちる方法で”
見せてくれているのだな～と
勉強になりました。
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