私は今回の出雲行きを
半年以上前から計画していました。
ところが今から４ヶ月前、
新たな予定が入ってきて
私の出雲行きは白紙になりました。
白紙になった直後のこと。
私は輪王寺(栃木県日光市)に参拝しました。
輪王寺で楽しみにしていたのは
常行堂の摩多羅神さんを参拝することでした。
識子さんのこの本を読んで
ど～うしてもお会いしたかった神様です。
ところが輪王寺常行堂の
摩多羅神さんを参拝してみると
がっかりするほど
何もわからなかったのです。
識子さんみたいな霊能力が
あるわけではない私でも
参拝して心の中で一方的に話をすれば
たいていどこででも
わからないなりに
「お会いできた手ごたえ」みたいなものを
感じることができます。
それなのに、
輪王寺の摩多羅神さんは
その「手ごたえ」みたいなものも
いっさいありませんでした。
摩多羅神さんを勧請したのは
円仁さんなので
円仁さんに手助けしてもらおうと
お呼びしてみたのですけれど
円仁さんが来てくださったのかどうかも
わからずじまいでした。
円仁さんは
日頃よく導いてくださるにもかかわらず
そうだったので
今回はよっぽどダメなんだなと思いました。
輪王寺常行堂の中の立ち入り範囲は
以前よりも小さく制限されているようで
狭いスペースに
誰か人が来るたびに
どうしても気が散ります。
そうやって私が集中できていなかったのが
理由かもしれません。
いや、でも、
なんというか…
わざとピシャっと閉じられているような気が
しなくもなかったんですよね。私に対して。
私はその日すでに
魂が感動するほどの体験を
たくさんしていたので
あえてそうされたのかも
しれませんでした。
さてさて
その摩多羅神さんは、
どこにでもいらっしゃる神様ではないのですが
なんと、
出雲の鰐淵寺(がくえんじ)に
いらっしゃいます。
詳しくは識子さんのこの本に。
出雲行きの予定が白紙になった私は
実はもう
そのまま出雲へ行かずじまいに
なろうとしていました。
でも輪王寺の常行堂で
そんなことがあったので
なんとしても
摩多羅神さんのところに
もう一度行かなければ
納得がいかない！
と思うようになりました。
さっそく出雲行きの予定を
日にちをずらし、
なんとか立てなおしました。
ところで
出雲の鰐淵寺では
摩多羅神さんは
立派なお社に祀られています。
お社の前で手を合わせるのであれば
つまり屋外であれば
輪王寺のときのように
周囲の人の気配が気にならないかもしれません。
そして行くのなら、
今度は、朝一番にしようと思いました。
「魂がもうすでに感動でお腹いっぱい」
の状態を避けるためです。
もし、これでも
手ごたえがないのなら
ええ、今度こそ納得がいく
というものですわ。
こうして私は
立て直した計画通り
春のある日に出雲に入り、
初日に立岩神社と一畑薬師を参拝したのです。
それはさておき
白紙になった出雲行きと
決行できた出雲行きとで
何が違ったのかというと。
白紙になった出雲行きの日程は
大山祇神社の安神山に行く前でした。
実際に決行できた
出雲行きの日程は
安神山の、あとでした。
もしかしたら
同じ摩多羅神さんにお会いするのなら
安神山で少し霊能力を上げてから行け
ということだったのかもしれません。
こうして私は出雲で宿泊した次の朝、
ついに、
桜満開の鰐淵寺に到着しました。
つづく
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