甘夏っちゃんです!いよいよ介護費を確保する手続きを進めるわよ!看板持ち

 

これまでの経緯。

本格的に親の介護費が必要になった時、本人の口座のお金を私(甘夏っちゃん知らんぷり)がスムースに手続きできるように家族信託や任意後見や生前贈与などの方法を検討していた↓

 

情報収集し検討していましたがどの案もそれなりに結構なコストがかかり一長一短な感じで決断しかねていた。そうした模索をしてる1年の間に親(ポンカンさんニヤニヤ)が200万も貯金を使っちゃって危うく介護費を溶かされそうになっていた↓あんぐりガーン

 

将来の認知症対策より先に親の浪費で貯金を溶かされてしまう!そうなる前に早急に別口座へ移さねば!ベストな方法は...などと迷っている場合ではない、素早く行動することが最大の防御だ。まとまったお金なので一部安定した投資や保険にまわすとか本当はもっと吟味したかったんだけどもうそんな悠長なことは言ってられない〜驚き

銀行に話を聞きに行きまくり調べまくって今できる手続きを探し求めました。

 

ATM金融機関の認知症対策&本音のところ

将来親が認知症になったときに本人の口座から介護費を支払うにはどんな準備をしておけばいいのか、大した財産でもないので家族信託や任意後見や生前贈与といったコストの高い制度を使わずにどうにかできないものなのか、みんなどうしているのかをいろんな金融機関で聞いてみました。

 

昨今高齢者を狙った詐欺が急増しているため、高齢者の財産を守るべく金融庁がガイドラインを策定し各金融機関で取り組むようお達しが出されいるそうです。認知症対策もそこに含まれており、どういうルールを作って対応するかは各金融機関に委ねられているとのことでした。

 

でもこれってわりと最近の取り組みなので、各銀行さんや信金さんによって制度や内容がバラバラ。甘夏っちゃんがポンカンさんの口座のことでいろいろ問い合わせてみて最初に行き詰まってしまったのもこの点でした!

例えばうちのポンカンさんが取引してる銀行の取り組みが遅れていてうちにとって有効な認知症対策がなかったり、あるいは成年後見人制度以外ダメ!って高いハードル設定の紋切り対応だったりしたのね。標準や基準がまだ定まっておらず、どの銀行がどんな制度で対応してるか個別に相談が必要で、細かい話は結局窓口へ行かねばならなかった。

 

こちら側としては認知症と診断されてしまうまでに必要な手続きを終え、それも遠方からの通い介護で滞在できる短い間にやってしまわねばならず、バラバラの取り組みや個別の窓口相談などでは間に合わないと困り果てました悲しいタスケテー

 

銀行で聞いた話では詐欺や身内による使い込みは毎日のように見聞きし、明らかにボケた親を連れて用途のわからない大金を引き出そうとしているようにみられる事例も実際にあるそう。親父の金を勝手に兄貴に引き出させやがって銀行が責任取れ!みたいな揉め事や係争に巻き込まれるリスクは回避したい、なので何重にも厳しい確認をせざるを得ない。

正味の話、銀行も介護する子供の切迫した現実は重々承知しているので、例えば介護施設の請求書やその正当性を裏付ける地域包括センターの証言などがあれば親の口座から(子供の口座を経由せずに)直接施設に送金することは相談により対応可能だという。しかしその辺はあくまでも個別対応になってしまうので、付き合いの長さや担当者の経験や見極め力によって左右され時間もかかってしまうとのこと。

 

そうなんだよ、結局窓口に説明に行って書類やらケアマネの一筆やら揃える手間と時間をかけなきゃなんない。遠隔介護者にとっちゃそれが一番困るのだ!往復数万の交通費、平日の窓口行脚ムリムリ〜オエー

 

キラキラ代理人登録(指定・指名・予約)制度が救世主に!

じゃあもう高い手数料を払って家族信託や任意後見しかないのか?と諦めかけた時、うちにとってちょうどいい方法を見つけました、親の口座のお金を動かせる代理人を前もって指名しておく「代理人登録(指定・指名・予約)制度」です!泣き笑い

代理キャッシュカードとは別の制度で、銀行によって名称や内容が多少違いますが検索ワード[銀行 代理人登録 代理人指定 代理人予約 代理人指名]などで出てきます。私が調べた限りではメガバンクではみずほ・三菱UFJ・三井住友の3行のみが導入しており、地域密着の地銀や信金も類似制度を設けているところがいっぱいありました。

 

昨年から結構調べてたのになぜこれが検索で上位に出てこなかったのかちょっと謎だわ真顔はてなマーク手間ばかりで儲からないしあまり積極的に周知をしてないのかな?私はなかなかこの情報に辿り着けませんでしたが友達は田舎の実家が長年取引してる近所の信金さんからもう高齢なのでついでに代理人登録しといたらどうです?ってあちらから教えてくれたそうな。

ほんと各金融機関とか付き合いによって全然対応が違うのよ、これからの人は今付き合いのある金融機関だけでなく幅広く相談してみてね。

 

で、内容ですがザックリ説明すると、本人が元気なうちに銀行に代理人を登録(指名・指定・予約)申請しておき、本人が認知症などになって手続きができなくなったらその代理人が本人の口座からお金を引き出したり振り込んだりできるというものです。例えばうちならポンカンさんデレデレの口座で甘夏っちゃん知らんぷりを代理人とすることを銀行に申請しておく。申請自体は手数料もかからず書類を書くだけ。これでその口座に入っているポンカンさんのお金は私が堂々と引き出しや振込手続きをできるようになりました。

(キャッシュカードの代理カードとは違う制度で、代理カードはあくまでも本人に意思能力があり銀行に寄って5万おろしてきてほしいなどという”本人の意思”で頼んだ行為を代わりにできるだけであって、病気で意識がないとか認知症になって意思能力が難しいと判断されれば本人のために必要なお金でも代理カードは使えないんですよ。これ知らずにATMで引き出してロックかかる事案が多い、高齢者の口座は思ってるより厳しく監視され守られていますカギ

 

金融機関によって手続き方法や条件が違います。所定の診断書で医師の証明鉛筆が必要な場合もあれば、診断書は不要で本人の意思能力がある状態で本人が自分で手続きできればOKって場合もあり。すでに要介護認定が出ていたら介護認定理由が認知症だからではないという証明が必要な場合や要介護◯以上の人は代理人申請自体できないという場合もあり。代理人として指定できるのは本人の配偶者か第2等親までというところが多く、手続きに代理人の証明や書類や同行が必要かどうかはざまざまです。

 

似た制度でも細かい中身や申請条件は違うので、事前に各金融機関の公式HPや支店窓口でよく確認して準備を整えましょう!

 

鉛筆実際の手続きの流れ

ポンカンさん本人の介護用口座Aを新規で作り代理人登録と代理キャッシュカードも発行→まとまったお金を年金口座BからAへ移すというミッションです。手続きに必要なのはポンカンさんの身分証明と印鑑のみ(金融機関によっては代理人の同行・身分証明・本人との続柄を証明できる書類が必要になることもあるのでご注意ください)。

 

窓口ではまず「高齢者に対する詐欺が増えていることからなぜ新規で口座開設をして代理人指名手続きをするのか理由をお聞かせください」と言われました。差し出がましいことをお聞きして申し訳ありません、と銀行さんも警戒と顧客の心理的なものの狭間でご苦労されてる感じがすごく伝わってくる...。

 

うちは「年金通帳にまとまった額が入っており、親が年金を引き出す際に通帳を持ち歩くのが危険なので別口座を作ってお金を移し通帳は金庫に入れておきたい」と答えました。また「もう後期高齢者なので自分で手続きできるうちに代理人指名申請も済ませておいて、その時が来たらスムースに私(娘)が代理で本人の介護費などを施設等に支払えるようにしておきたい」と答えました。介護認定についても聞かれ「要支援1で身体的理由です、脳神経科で検査もしましたが認知症の診断はされていませんしまだ本人が書類記入できます」と答えました。

 

そのような口頭確認はありましたが、その後は普通に新規口座開設手続き→キャッシュカードと代理カードの申し込み→代理人指定申請とサクサク進みました。ポンカンさんは初めこそ緊張して記入スピードが遅かったですが、書いているうちに慣れてきてサッサと済ませられました。全て本人の自署が必要ですが、窓口の人が日付や番号を読み上げてくれたり記入サポートもしてくださいますので安心です。私は自分の身分証を提示しただけで手続き自体は親が自署しすべて完了〜。

 

通帳はその場で発行され、これで代理カードが届けば私が代理人として振込などできるようになります。A銀行の場合、ATMの限度額は本人と代理人の合算で1日50万円まで、もしまとまった金額が必要な時は通帳と登録印と私の身分証を持って行けばあらかじめ決められている代理人の権限範囲の操作が全国どこの支店窓口でも実行可能とのことでした。

私の近くのATMや支店でも対応可能、マジ助かるーっぽってりフラワー泣き笑いぽってりフラワー

 

次に年金口座のB銀行にて先ほど作ったA銀行の口座へ送金手続き、どちらかというとこの時の方が緊張した。高齢者が誰かに付き添われて自分の通帳から大金を動かすのですから窓口の人も警戒度を高めます。B銀行でも担当者が一旦後方の上司に報告に行っていました。そして詐欺対策として送金する理由を聞かれました。

年金を引き出す時に通帳を持ち歩くので使わないまとまったお金は別に移したいんです、とA銀行で言ったのと同じ内容を答えました。あ〜それは危ないですね!年金とは別口座にしておいた方が絶対にいいですよ!とすんなり送金手続きを進めてくれました。よくある話なんだろうなぁ。この頃にはポンカンさんも記入にすっかり慣れ、携帯番号も暗記してスラスラと書けるほどでした。ものの数分でA銀行に送金完了できました。

 

いやもう肩の荷が降りたわ〜遠隔から動かせる介護費が確保できてひとまず安心ニコニコキラキラ

 

お札本人が自由に使える口座と共に管理する口座に分ける

A銀行は介護専用口座としてまとまった額を入れ通帳は持ち出し禁止にしました。代理カードが必要だったのでキャッシュカードも作ったけど本人は使わないので私が預かってます。印鑑もB銀行とは別の印鑑にしてリスク分散しこれも私が預かっておきます。この口座は実質私の管理下にあります。このお金はポンカンさんのいのちをつなぐお金なので本人の無駄遣いからも保護しなければなりません、死守するぜ〜物申す

 

B銀行は年金専用口座にして自由に本人が管理できます。年金と予備の数十万のみにすることで通帳の置き忘れや紛失・仮に詐欺に引っ掛かっても最低限の損失で済むように。誰かに通帳を覗かれてもわずかな残高に目をつけられる心配もないでしょう。本人による無計画な支出対策にもなります。

 

C銀行は固定費の引き落とし専用口座。年金口座を引き締めた分、家電の買い替えや香典といった特別支出はそこから補填できるようにしました。本人が自由に引き出せるようにしていたのですが簡単に引き出せないようにしておいてほしいとポンカンさんから頼まれたため、これも通帳を預かりました。追加でお金が必要な時は一緒に手続きしよっかというルールに。

 

生活費年金だけでカツカツってのもストレスだろうから、ちょっとまとまった額があることを見せて不足したらいつでも補填

できるからねと安心させてあげることも大事かなと思った。介護費も確保してあるから大丈夫だよ、手続きもお金も娘に全部任せてます!と丸投げしてねととにかく安心させました。盗られたとか言い出す前に笑

 

とにかく認知症対策と無駄遣いによる貯金目減り対策ができてホッとしました。あとは様子を見ながら年金口座もB→A銀行に変更して、施設入居費+αを毎月振り込まねばならなくなった時に代理人として手続きできるように準備しておければ万全かなぁ。

 

今回は代理人登録(指名・指定・予約)制度で対応できますが今後高齢者を守るルールが一層増えるかもしれません。現状言えることは親が自分で対応できるうちにできる手続きを済ませておくこと。貯金の一部だけでもいいから介護費用を口座に入れておいて代理人の申請をしておくことを激しくお勧めします!指差しキラキラ