ネットワーク・モード、KPIの罠、薬学判断の留保 | 病棟薬剤師&DIやん

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医療従事者の方々向けに書いています。非医療従事者の方々はここに書いてある情報を鵜呑みにせず、必ずかかりつけ医・薬剤師等にご相談ください。

山口周氏の特別講演 

前回記事("オッサンの経験知”が通用しない時代にオッサンがやるべきこと | 病棟薬剤師&DIやん

の続きです。

 

今回は、

「正解」で戦うとビジネスが弱くなるわけ 山口周氏が説く、負けるビジネスの三要素 - ログミーBiz

 

『画期的なアイデアを思いつくときはデフォルト・モード・ネットワークで、その画期的なアイデアを精密に落とし込むときはセントラル・エグゼクティブ・ネットワークだということが言われていますね。』

⇒この2つのモードを意識し、

個人で・組織で、切り替えができるように心がけたいものです。

 

『KPIでがんじがらめになると、世の中の変化に気づけない』

⇒そういえば、「新経済・財政再生計画 改革工程表2018」に基づき、

かかりつけ薬剤師・薬局及び健康サポート薬局の推進に係る取組の進捗管理をするために、

KPI及びその到達目標が設定されていました(薬剤師・薬局に関するKPIについて)。

 

こういったことに、がんじがらめになっては、いけない ということですね。

見るべきものは数値ではなく、患者!

 

『ですから「自分が見えているものがぜんぶじゃない。ほかの人にとっては違うものが見えている可能性がある」ということです。これは哲学の用語で、エポケーって言います。エドモンド・フッサールっていう人が言ったんです。
「判断を一旦留保する」「自分の正しさに対する自信を一旦留保する」っていうのが重要な時代になっているなと。』

⇒「これは禁忌だ」「これは過量投与だ」「これは副作用だ」と判断を一旦留保する能力が、

多職種連携には必要です。