反論は手応えアリのサイン | アバウト福田のこんな感じ

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インターネット活用コーチ 福田浩です。
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夢をカタチに インターネット活用コーチの福田浩です(^_^)v

 

一昨日、姪っ子はリップスティックに乗っていて、手をひねったそうです。

痛々しく湿布を貼って、すりむいているところを見せてくれたのですが、どう見ても「つば付けとけ!」のレベル。

それでも動かないことをアピールしていました。

 

今日は入学式。

アーチを作って新入生を迎えるのに、湿布を貼ってるのもなぁと言っていたのですが、今朝になって「動くわ!」

湿布無しで学校には行ったそうですが、「痛い」アピールは続けていました。

 

さて、「話し方の心理学」ですね。

 

前回は、話し手は、聞き手に「話を聞いてもらう」だけではダメで、「頭を働かせてもらう」

そのためには聞き手に考えてもらうための質問をしましょうという話でした。

 

聞き手は、今までの「考え」を持っていますから、新しい考え方を取り入れるためことには抵抗があるのが普通です。

聞き手が「抵抗する」ということは、「頭を働かせた」、話し手に反応したと言うことです。

つまり、「反論は手応えアリのサイン」というわけです。

 

素直に同意するのは、争いたくないと思っているからなのかもしれません。

相手があっさり同意する場合は、行動に移すように念を押しましょう。

 

激しく反発されるのは、提案を受け入れたいという思いの裏返しであることが多いものです。

心の中に二つの願望が対立しているとき、聞き手は不安になります。

話し手に同意したいと思っても今までの考えが消えたわけではありません。

どちらかを選ぶとどちらかを失ってしまいます。

 

こういう場合は、いったん引き下がるのが得策です。

ムキになって説得しても聞き手の不安は解消されません。むしろ苛立ちを話し手に向けてしまいます。

あくまでもニュートラルに、客観的な態度を保ちます。聞き手は自分の葛藤に向き合わなければなりません。

 

聞き手の立場に立って持論を批判し、それに対する反論を聞き手から引き出すことも有効です。

あくまでも聞き手を尊重し、聞き手に評価をしてもらいましょう。

互いの立場に立って、お互いの考えの利点を点検することで、聞き手は話し手の考えに馴染み、客観的な判断をすることが出来るでしょう。

 

聞き手が筋が通らない抵抗をする場合があります。

意見が違うから反発するとは限りません。たまたま抵抗したい気持ちが抑えきれなかったという場合も有ります。

本題とは無関係に、反論したい、負けたくない、ということもあります。

そのような場合は、互いの主張を検討しても意味がありません。

 

会話の内容とは無関係の反発であることを示すサインとして、本書では以下の5項目を挙げています。

  1. 猛烈である
  2. 聞く耳を持たない
  3. 一貫性が無い
  4. 正当化する
  5. 反論がコロコロ変わる

持論を取り下げるには、それなりの葛藤があり、決して潔くはなれないもの。

こうした葛藤こそ、本当の意味で聞き手が話し手の考えを取り入れた(賛同しているわけでは無い)サインです。

 

聞き手の反論が必要以上に感情的、筋が通らない、聞く耳を持たない、そういう場合は思い切って路線を変えましょう。このまま進めても平行線です。

 

聞き手が頑として譲らない場合、それは必ずしも話し手の言い分が弱いからとは限りません。

話し手の主張が聞き手に伝わらないのは、主張の中身では無く、それ以前に聞き手が何に価値を感じるか、価値観の問題であることが考えられます。

聞き手の価値観を探ってみましょう。

 

聞き手がなぜ反発するのかまったく手がかりの無い場合があります。

こういう反発に対処しようと理屈をぶつけても跳ね返されるだけです。

その前に、以下のステップを踏みましょう。

  1. 相手に理解を示す
  2. 反発していることを自覚してもらう
  3. 反論を相手とともに検証する

相手に理解を示す

多かれ少なかれ、私たちは理屈に合わない言動をします。それを自覚するのはイヤなモノです。

私たちを不合理な言動に走らせる原因は私たちの内部にあり、外部の状況とは関係ありません。

人の内面はまさに何でもありです。私たちはその

衝動をコントロールし、社会的に認められる形で表現しています。

 

しかし、衝動が強まり、自制心で抑え切れなくなりそうになると、にわかに不安が押し寄せ、恐ろしくなります。

そうなると、自分の気持ちを封じ込めるために言動を最もらしく正当化したり否定したりしようとします。

 

そんな相手の本音を知るためには、あせらず気負わずに、相手を緊張させないように、ゆっくりと時間を掛けて相手に気付いてもらうことです。

 

あなたを理解しましょう。受け入れましょうという態度を示せば、相手は自分の不合理な部分を出しやすくなります。

それは「あなたの言うことに耳を貸します」ということでも「あなたの考えに同意します」ということでもありません。

相手の立場を受け入れるとは、相手がどう感じているのかを理解し、それを尊重することです。

 

まず、あなたの感情を受け止めますと意思表示をし、あなたの考えはこうですねと確認する。

大切なことは、相手の感情をそのまま受け止めること。

相手の感情と意見とを分けて、それぞれに合った対処をしましょう。

反発していることを自覚してもらう

抵抗していること、その抵抗の裏に論理的に説明の付かない動機があると気付かせます。

ただし、直接指摘してはいけません。

相手が自分の感情を分析できるような質問を投げかけてみましょう。

本題に関係の無いことにこだわっている自分に気付くかも知れません。

反論を相手とともに検証する

あからさまに反発しているのにその理由を言わない。あるいは賛成できないとしか言わない相手に対しては、まず何を隠しているのか尋ねてみましょう。

相手が反論を表に出さなければ、こちらの考えを主張しても無駄です。

質問をして、相手の考えを明確に、具体的にしていきましょう。

 

人が反発を示すときは、理屈に合わない動機が紛れ込んでいることが珍しくありません。

反発する理由を深く話し込んでいくうちに、理屈に合わない動機、本題とは無関係な動機は力を弱めていくでしょう。