姉が中学に入学した。
中学は、2つの小学校から成り立っているので、
今までのクラスの倍になる。
今では考えられないだろうけど、
その当時は10組くらいまであった。
小学校では良くしてもらっていたけれど、
中学ではどうだろう?
そんな不安があった。
姉は特殊学級を強く勧められたらしいけど、
母は断ったそう。
後から入学する、私や弟妹のことを考えてのこと。
想像どおり、小学校とは雰囲気がガラっと変わったようで、
友達はなかなか出来なかった。
確か夏休みに入る頃、やっと友達ができた。
その友達が家に遊びにきた。大勢で。
よく見たら、地元では有名な?不良とよばれる人たち。。
姉は几帳面なので、部屋を汚されたり、
物を勝手にいじられるのは耐えられない。
けれど一生懸命気を使っていた。
「わーー これいいねー、頂戴」
「ねーねー、なんかお菓子買って来て」
「お財布見せて。 あ、千円貸して」
「明日の夜、遊ぼうよ!」
「うん、いいよ、、、でもそれはちょっと、、、」
「また遊びにきてねー」
私はイライラした。
どうして追い返さないの?
追い返せるわけがない。
やっとできた”友達”なんだ。
そして、そんな姉を守れない、
いくじのない自分を責めた。
その”友達”たちも、あっという間に去っていった。
良かったと思う反面、姉が不憫で仕方なかった。
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