水木一郎、頓宮恭子「夢を勝ちとろう」 | へーさんのCD棚~リサイクルマークはエコマーク

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持っているCDの中で、あ、いいなという曲(たぶんアイドルポップスがメインになると思います。)をのんびり書いていこうと思います。

ども。へーさんです。2022年もあと2週間ですか…。結局新型コロナウイルス感染症もなんとかなってないし、ロシアのウクライナ侵攻も続いていますが、来年こそはこれらの問題が解決する事を願います。ってちょっと早かった?そんな所で1591曲目。







水木一郎、頓宮恭子「夢を勝ちとろう」

画像は収録のオムニバス『アニメソング史Ⅳ』




アニメ『プロゴルファー猿』のオープニング主題歌です。頓宮恭子さんは『プロゴルファー猿』の主人公を演じた声優さんで、イントロ前のセリフのみを担当しています。




水木さんの特徴でもある、熱く勇ましい歌いっぷりが爽快感をもたらす曲です。メジャー感のあるメロディもその爽快感を増幅しています。遅くも早くもない、行進曲くらいのテンポで、メロディも詰め込み過ぎず間延びせず安定感があります。




その中でもサビに向けての盛り上げがあり、サビラスト♪夢を夢を夢を~ のたたみかけは、水木さんの見事な歌いっぷりもあり、耳に強く残り心に響きます。




バックトラックも、ストリングス隊やホーン隊、ティンパニのオーケストラアレンジが楽曲をしっかりと盛り上げ、勇猛さを引き立てています。オーケストラが派手、という程まで主張しておらず、きちんと歌が前面に出ています。それは水木さんの華のあるボーカルが、オーケストラに負けていない事も一因の一つでしょう。




そんな水木さんのボーカルは、声自体にパワーがみなぎっているような、強いエネルギーを感じます。それは男っぽいのはもちろんですが、ダミ声やしゃがれ成分が思ったより少なく(声自体は)キレイなのが、暑苦しさや圧を軽減し爽快感につながっている気がしました。




歌詞は“ティーグランド”“グリーン”“一打”“フェアウェイ”などゴルフ用語をふんだんに盛り込み、その力強い一打で夢を勝ちとろう、とアニメの内容をがっつり踏襲しています。前述のイントロ前のセリフや、アニメオープニング映像に合わせた波や風の音などもそのまま入っていて、まさにアニメのために作られている曲です。




先日、この曲を歌った水木一郎さんが亡くなった事が報道されました。数多くのアニメソング、特撮ソングを歌い、アニソン界の兄貴として慕われた水木さんの訃報は衝撃でした。この曲を作曲した小林亜星さんは昨年、このアニメの原作者で作詞も手がけた藤子不二雄Aさんも今年亡くなっています。2年ほどの間でのたて続けの訃報はとても残念ですが、この曲のように作品は多くの人の心に残り続けると思います。ご冥福をお祈りいたします。




「夢を勝ちとろう」水木一郎、頓宮恭子


作詞:藤子不二雄A

作曲:小林亜星

編曲:筒井広志