Mi-Ke「白い2白いサンゴ礁」 | へーさんのCD棚~リサイクルマークはエコマーク

へーさんのCD棚~リサイクルマークはエコマーク

持っているCDの中で、あ、いいなという曲(たぶんアイドルポップスがメインになると思います。)をのんびり書いていこうと思います。

ども。へーさんです。なんだか最近やたらと寒くなっています。今日も霜が降りたりしていましたが、11月ってこんな寒かったっけ?今からこんな寒かったら、真冬はどうなってしまうのか、と戦々恐々としております。そんな所で1324曲目。






Mi-Ke「白い2白いサンゴ礁」
画像は収録の『complete of Mi-Ke at the BEING studio』



90年代に活動していたガールズグループ、Mi-Keの5枚目のシングル曲。タイトルの“2”は上付きで、白いの2乗になり、“しろいしろいしろいさんごしょう”となります。



アコースティックギターとつま弾きとパーカッションの音、そして縦笛の音色が印象的なアレンジのこの曲は、フォーク色の強い歌になります。Mi-Keはグループサウンズやエレキ歌謡といった様々な音楽を、今の時代風に翻案して甦らせるというコンセプトでした。今回は70年代フォークソングというわけです。



ただ、フォークと言ってももの悲しいわびしさを軸におかず、アコースティックなサウンドで郷愁を感じさせながら、洗練された爽やかさもあわせ持っている曲となっています。これは後述の詞の部分につながるかもしれませんが、重さやしつこさが軽減されています。



で、その詞ですが、♪夕暮れ時はさびしそう~ の歌い出しからもわかるとおり、フォークソングのタイトルが総勢27曲歌い込まれています。いや、歌い込むというのは違う。「恋の山手線」のような歌詞の一部にはめ込んでいるのではなく、本当にタイトルのみを列挙しています。曲のタイトルじゃないのは“あぁ”という感嘆詞と、この曲のタイトルの“白い2”の部分、(あとコーラスの♪ルールー )だけです。



それでそれなりに意味の通った形にしているのはすごいです。ただ、やはりメッセージ性を残すには無理があるので、あくまでフォークソングの雰囲気を味わうような曲になっています。メロディとかは和のテイストが強いですが、そういった歌詞の意味より響きが重視されているという部分は、ネオアコ→渋谷系に通ずるものがあるかもしれません。



メインボーカルの宇徳敬子さんは、明瞭ながら柔らかさを持つボーカルで、前述のとおりグループサウンズ、ムード歌謡、ロカビリーなどいろんな曲調の曲を歌っていますが、こういう曲が宇徳さんの声には似合っているように思いました。



ちなみにコーラスもほぼ宇徳さんがやっているそうです。はて、あとの二人は…?(というのは言いっこなし)



「白い2白いサンゴ礁」Mi-Ke

作詞(構成):長戸大幸
作曲:織田哲郎
編曲:織田哲郎