吉田栄作「心の旅」 | へーさんのCD棚~リサイクルマークはエコマーク

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持っているCDの中で、あ、いいなという曲(たぶんアイドルポップスがメインになると思います。)をのんびり書いていこうと思います。

ども。へーさんです。3月に入りひな祭りも過ぎました。が、もう一個のライブレポの方は、未だに年を越していません。というかクリスマスも来ていません。これはヤバイ。別にサボっているつもりではなく、むしろ記事数とかは増えているのですが…。どうしたもんでしょうか。いや、自分が頑張るしかないのでした。そんな所で1287曲目。








吉田栄作「心の旅」
画像は収録の『少年のいた夏』



俳優として活動中の吉田さんの、3枚目のシングル曲。チューリップのカバーで、いまのところ吉田さん最大のヒット曲になります。



♪ああ だから今夜だけは 君を抱いていたい~ というフレーズが非常に有名な、別れの曲になります。



この曲、Aメロとサビという2パターンのメロディしかない、非常にシンプルな曲になります。サビ頭で、サビ自体もほぼ同じ4小節のメロディを2回くり返すものなので、サビがすごく目立つようになっています。



元曲のチューリップは、この曲が売れなかったら故郷に帰るという背景があったらしく、とにかく売れ線を狙っていたんだそうで、それでこういう形になったのかもしれません。もちろんそのくり返しに耐えうるキャッチーなメロディーがすごいのですが。



歌詞は、男女の別れを描いています。恐らく夢を追うために彼女と別れなければいけないシチュエーションなんですけど、よくよく考えればけっこう身勝手な男性の歌です。女性の方は♪遠く離れてしまえば 愛は終わると言った~ と妙に達観してるし。



例えば同じ遠距離にしても、♪離れても電話するよと 小指さし出して言うけど 守れそうにない約束は しない方がいい~ と歌う斉藤さん(「卒業」斉藤由貴)に比べたら、男性的な印象(こっちも書いているのは男性だけど)です。だから、無骨な感じの吉田さんが歌うのはハマっているのかもしれません。



また、若干しゃがれ声でぶっきらぼうな吉田さんのボーカルスタイルにもフィットする内容かもしれません。そう言えば前述のシンプルな歌の構造も、無骨で男性的かも。そういった意味で、歌はあんまり上手くありませんが、歌の内容に説得力を持たせる事ができたと思います。元曲のボーカルは優しく可愛らしいので、吉田さんの方が女性を(夢のためとはいえ)捨てそうな雰囲気が…とか言ったら怒られますね。図らずも(いや、図ったのかな?)歌と本人のイメージが合致したカバーだったと思います。



近年このジャンル(歌唱力で勝負しない男性俳優の歌)って反町隆史さんを最後にとんと見なくなったような気がするのですが…。吉田さん自身はいったん音楽から身を引いていましたが、現在はライブハウスに出るなど、音楽活動を再開しているそうです。



「心の旅」吉田栄作

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫
編曲:梁 邦彦