● 心の扉が開くとき【空間心理学・第１話】
前回記事はこちら
心理学スクールの講義は
終始飽きさせない講座展開だった。
その講座も終盤に差し掛かり
ある一つのエピソードが紹介される。
そのエピソードに紐ずいて
カール・ロジャーズ博士の言葉が
紹介されていく。
私はそこで、
思わず号泣してしまった。
そう、深く深く、心に刺さった言葉。
それは内側から頑なに閉ざしていた
心の扉をこじ開けられたような
衝撃を受ける体験となっていった。
それまでの私は
人前で泣くことは絶対になく
感情表現をせずに
サイボーグのように生きていた。
そんな私の魂が
震えているのが
手に取るようにわかる。
講座を通して
何かが変わっている
自分を感じながら。
ただただ
涙を拭うことなく
その場で号泣していた。
そして、決意をする。
「この先生のことを、
もっと知ってみたい。」
そう感じた瞬間に
私はこの心理学講座を
全て受講することを決めた。
最後まで学び尽くすことで
内容が知りたいのではなく
「講師の生き様」
を、もっと味わいたいと思った。
そしてこれほどに
「強烈な欲求が自分の内側から出てきた経験は」
今までに味わったことが
なかったかもしれない。
自分でも抑えきれない
正体不明の強い欲求が
自分の中から溢れ出している。
自分のことが、
自分で理解できない状態だ。
こうして
講座がフィナーレを迎える頃には
想像以上の感動が全身を巡っていた。
その不思議な感覚を味わいながら
私は心理学スクールを後にする。
その帰り道は
人生で知らず知らず背負っていた憑き物が
すべて取れたような感覚となっていた。
空間心理カウンセラー・伊藤勇司より
〜 未来を、もっと面白く。 〜
Make the future more interesting
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