「風をはらむ」とか「可能性をはらむ」とか「矛盾をはらむ」とかいうけど、論説文を読んでてこの言葉が出てきて(論説文だから比喩であることがほとんど。小説でも具体的な意味でこの言葉を使うことなくなったよね)、「はらむ」のもとの意味知ってる?というと、知らない子が意外と多い。「孕む」の字を見せ、「はら」(腹)(おなか)を動詞にしたもんだから・・とヒントを与えてもなかなか出てこない。
あと、「処女作」とか「処女地」とか「処女航海」とかの「処女」も若干説明が恥ずかしいのだけど、これは「ああ、初めての、という意味でしょ」って知ってる子が多い。英語でもmaiden voyageか。そもそも英語表現を翻訳した表現か? でもこれって「処女」にある種の固陋なイメージをおっかぶせた比喩ですよね。「童貞作」とか「童貞地」とか「童貞航海」とかは言わないもの。
しかし女性の「処女」に対する男性の「童貞」という対が存在するのでないことは、カトリックの学校に通ってた友人に遥か昔に教えてもらいました。「童貞マリア」という言い方をするそうですね。
「処女」ということばが共同体(あるいはその文化)での中でのある階層を指し、だから因習的に聞こえるのに対して、「童貞」というと男女問わず道徳的/倫理的な文脈がありますね。「童の」(幼き)「貞潔」ですもんね。「童貞マリア」というと本人が頑張って守った感じがする、「処女マリア」というとたまたま処女でいたマリアに神様が目をつけた感じがする。(とか言うと言い過ぎか?)
「処女峰」とかさ、「まだ誰も登ったことのない」「(最初の誰か=男に)征服されるべき」「美しき高み」といったニュアンスが嫌なのよ・・。「おとめ」とか「乙女」とかはそうでもないんだけど。