「赤い袖先」② 第1話より 주상전하의 말씀이 옳사옵니다!(王様がおっしゃる通りでございます) | 好きなドラマを見て、韓国語勉強がんばる~!

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『赤い袖先(原題 옷소매 붉은 끝동)』第1話より。
 
今回は幼い見習い女官( 생각시という)のソン・ドクイム(イ・セヨン、子役はイ・ソラ)が、提調尚宮(女官長)チョ氏(パク・ジヨン)の命で王の亡き後宮である暎嬪(ヨンビン)イ氏の住居に弔問に来て、イ・サン(ジュノ 子役はイ・ジュウォン)の祖父の英祖(ヨンジョ、イ・ドクファ)に偶然会うことになる場面から。今回のせりふは、幼いドクイムと王様の話なので、時代劇特有の言葉や語尾がでてきます。
 
 
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영조:    넌 누구니?
ヨンジョ:お前は誰だ?


어린 덕임:    저, 저, 전하,   소인은 동궁의 생각시이온데..  영빈자가의 조문을…

幼いドクイム:お、お、王様、私(小人)は東宮の女官見習いなのですが、暎嬪様の弔問に···

 

영조:    고개 좀 들어보련?  화평옹주 어릴 때와 닮았구나.  이리 오너라.

英祖:顔を上げてごらん? ファビョン翁主の幼い頃と似ているなあ。  こっちにおいで。

영조:    저 사람은 나와 종사를 위해 큰일을 해준 사람이야.   헌데 난 발인조차 지켜볼 수 없다는구나. 임금이 후궁의 발인을 지켜볼 수 없다는 거야.  참으로 야박하지 않누?. 너 어찌 생각하지?

英祖: あの人は私と国のために偉大なことをしてくれた人なんだ。 なのに、余(または予)は出棺すら見届けることができないのだ。 王は側室の出棺を見届けることができないってことなのだ。 実に非人情なことだとは思わないか? お前はどう思う?



어린 덕임:    주상전하의 말씀이 옳사옵니다!
幼いドクイム: 王様がおっしゃる通りでございます!


영조:    그래?

ヨンジョ:そうか?
 

어린 덕임:    주상전하의 말씀이 옳사옵니다!

幼いドクイム: 王様がおっしゃる通りでございます!


영조:    이리 나이 어린 생각시도 의리를 아는데..  쯧쯧..   자, 조문을 왔다 하니 과인과 함께 영빈을 보자꾸나. 

英祖:こんなに幼い女官見習いでさえ義理というものを分かっているのに..  ちっ…さあ弔問に来たのだから、寡人と一緒に暎嬪(ヨンビン)を見よう。

 


 

영조:    (한탄하듯) 젊었을 적엔 아주 고운 사람이었다. 너처럼 궁녀였고. 옷소매 끝동은 몹시 붉고, 과인은 그걸 보며... 마음이 아팠더랬지. 왜 마음이 아팠냐고?
英祖:(嘆くように)若い時はとてもきれいな人だった。 お前と同じ女官だった。 袖口がものすごく赤くて、余(寡人)はそれを見て······ 心が痛かったよ。 なんで心が痛かったのかって?

 

영조:    궁녀들이, 옷소매 끝을 붉게 물들여 입는 것은... 그녀들이 왕의 여인이라는 징표야.

英祖:女官たちが、袖先を赤く染めて着ているのは…··· 彼女たちが王の女だという証なんだよ。


영조:    당시 과인은 후궁이 낳은 하찮은 왕자. 
英祖: 当時、余(寡人)は側室が生んだしがない王子だった。 

 

 

영조:    언감생심, 보위는 꿈도 꿀 수 없었지.    헌데 세월이 흐르고… 천명을 받아 왕이 되었다.
英祖: 焉敢生心、王位につくことなんて夢にも思っていなかった。   だが、月日が流れて··· 天命を受けて王となった。

 

 

 

 

時代劇の言葉、語尾、あるいは、古い言い回し

 

소인은 동궁의 생각시이온데  

私(小人)は東宮の見習い宮女でございますが、

 

소인    小人、小生、わたくし
目上の人に対して自分をへりくだって言う場合使う昔の言葉。

생각시    幼い宮女または女官 見習い宮女、女官見習い

 

고개 좀 들어보련? 

顔をちょっと上げてごらん (古い言い方)

 

이리오너라 
 ①(他人の家の門前で)ごめん・たのもう  ②こっちへ来い  ただし、ここでは、王様が幼いドクイムに行っているので、こっちにおいで、っていう感じ。

 

 헌데 난 발인조차 지켜볼 수 없다는구나.

なのに、余は出棺さえ見届けることができないのだ。 헌데 は、근데の意味だが、王様のようにえらい人、地位のある人が使う

 

 참으로 야박하지 누?

~だろう?~じゃないか? 古い言い方。でも

今でも冗談っぽく使うことはあるそうです。

 

참으로    本当に、誠に、実に、いとも
야박하다 野薄― 形容詞
世知辛い, 不人情だ, 無情だ、薄情だ

 

 

주상전하의 말씀이 사옵니다!
옳다    正しい

~사옵니다

動作や状態の叙述を表す終結語尾。謙譲を表す語尾「-사오-」に叙述を表す語尾「-ㅂ니다(~ます)」が組み合わさった言葉だ。時代劇では現代口語体’~습니다’ の代わりに’~했나이다’ や‘~사옵니다’がよく使われる。

    

母音語幹、ㄹ語幹には「-옵-」、子音語幹には「-사옵-」、ㄷで終わる子音語幹には「-자옵-」が付く。謙譲を表すので「…いたします、…もうしあげます」のようなへりくだった意味になる。 

例として

 하다 → 하옵니다 いたします
 알다 → 아옵니다 存じ上げます
 먹다 → 먹사옵니다 いただきます
 듣다 → 듣자옵니다 拝聴いたします  

 

과인은 그걸 보며... 마음이 아팠더랬지.

 

과인    寡人、私    王や諸侯が自分自身をへりくだって、謙遜して、いう言い方。「寡人」とは、得の少ない者という意味。 (소인の王様版) 

더랬지は、古臭い言い方、ちょっとせりふっぽい、仰々しい感じの言い方らしい.

더が入る語尾は、回想して言う語尾

 

 

 

 

 

ひらめき電球언감생심 焉敢生心

 

毛頭ない、更々ない、  あえてそんなことは考えることすらできないこと
 

英語だと、how dare みたいな感じだそうです。考えることすら恐れ多い、って感じですね。

 

 

보위 寶位     宝位, 王位, 宝祚.

 

例文

언감생심 꿈조차 꿀 수 없다. 夢にも思えない

언감생심 엄두를 내지 못하다. 考えすらできない

우리집 형편에 자동차는 언감생심이다.
うちの家計の状況で、車は考えられない事である。

 

 

 

 

その他の単語

 

전하    殿下 王を呼ぶ時につかった言葉。주상전하(主上殿下)ともよく言う。朝鮮では中国と冊封関係にあったため、中国の皇帝のことを폐하(陛下)とよび、

 

자가 朝鮮時代の王に近い子孫、すなわち王子(大君、君)、王女(姫、翁主)、王や世子(王の息子で後継ぎ)の息子(君)または娘(郡主、県主)、あるいは側室(後宮)の無品の嬪および正1品の嬪につく尊称である。

 

조문    弔問

옹주 翁主 名詞 1.朝鮮王朝時代, 庶出の王女
2. 朝鮮王朝中葉以前の世子嬪以外の王子妃の称

 

닮다    似る、似ている、そっくりだ
 
이리    こちらへ、こんなに、こう、ここへ

 ここでは、이리=이렇게
 

종사   →  従事 あるいは 宗社 名詞 종사, 종묘 사직, 나라(昔の言い方) 

 

발인    出棺
지켜보다    見守る、見届ける、見ている、じっと見る、成り行きを気をつけながら見る、注意してみる
임금   君主、王

후궁    後宮、帝王の妾 →日本語にするとしたら、側室


의리    義理
보자꾸나 =   보자 (ただし、 보자よりも親しみをこめた言い方) 
한탄하다    嘆く、嘆ずる、嘆じる
곱다    美しい、綺麗だ
몹시    とても、ひどく、大変、無性に

(ただし、会話ではあまり使わない、ここでは、時代劇で王様の言葉だから使われている感じ)

옷소매 名詞 袖, 袂

끝동 名詞 (女性のチョゴリで)色ちがいの布きれで袖先に足しつけた部分

 

끝   終わり、突き当り、最後、決着、末、果て

ただし、ここでは、先

옷소매 끝 袖先

 

붉다    赤い 

물(이) 들다    染まる、色づく
물들이다    染める
징표 しるし、兆し、証し
낳다    産む、出産する
 

하찮다    大したことではない、くだらない、しがない、とるにたりない、些細だ、下賎だ
 例 하찮은 의견 取るに足りない意見

하찮은 지식 くだらない知識

하찮은 일 取るに足りないこと、くだらないこと、つまらないこと

하찮은 소문 つまらぬ噂

하찮은 물건이지만 받아 주십시오

つまらないものですが、お受けとりください。

 

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