今まで足を踏み入れたことがなかった飯豊連峰の一角に、満を持して行ってきました。
とはいえ、今回は休暇の都合で飯豊本山方面には行けなかったので、北の外れにある杁差岳を目指したのです。

初めての飯豊連峰、どんな山行になるでしょうか。




早朝の奥胎内ヒュッテを出発。
ペンギン「行ってきます!」
さすが海の日の連休、5時前から大勢の登山者で賑わっていた。



今年、奥胎内ヒュッテと足の松尾根登山口に間には無料乗合自動車が運行されている。
(任意の協力金は受け付けているようだが…)
マイクロバスのようなものを想像していたが実際は8人乗りのハイエース一台での運行であった。
並んでいる人数を数えると第4便か第5便になりそう。
一往復の所要時間が20分とのことで80分以上待つことになり歩くことにした。
我らヘロヘロ隊、人混みと行列がめっぽう苦手なのだ。



50分で登山口に到着。
途中で乗合自動車には2回追い越されたけど、たぶん車を待っているよりは早く着いたんじゃないかな。
体力は消耗したけど。
ペンギン「すでに汗だくだっぺ」



登山道に入ると、いきなりの急登が待ち構えていた!
急斜面にジグザグを切って登っているような場所はまだ緩いほう、



えっぐ…。
本当にキツイ場所は木の根や岩をよじ登って進むのだ。
これ、下りもキツイな…。



本日は湿度高め。
遠くの山どころか自分が居る尾根の先端が霞んで見えるくらいだ。



ペンギン「まだまだ序盤だけど汗だくだっぺ~」
高温多湿に加えて、そよ風の一つも吹かない。
これは熱中症に要注意だ。



急登部分を終えても油断のならない状況は続く。
両側が切れ落ちた岩の背を歩くような場所あり…



これまた足を滑らせたら田に底に真っ逆さまな岩壁をトラバースするような場所ありと難場が続く。
今度は冷や汗がダラダラ流れ落ちる。



時々、窓のように木々がぽっかりと隙間を開けている場所がある。
そんな時は登っていく先を確かめるのだが…まだまだ先は長い。



とにかくキツイ登りに四苦八苦の我々。
そこに追い打ちをかけるように「杁差小屋の水場は水が出ていない」という情報がもたらされた。
そのため急遽中腹の水場から水を汲み上げることにしたのだが荷物の重量が激増。
さらにつらい登りになった。



ちなみの登山道から水場まではガッツリ下る。
往復五分と書いてあったが絶対に嘘だ。



水くみ成功。
ペンギン「往復15分以上かかったけどな!」
飯豊は水は豊富だと聞いていたのだが、7月半ばにして水が枯れるとは想定外だった。
これも気候変動の影響だろうか。



水場分岐を過ぎるといよいよ森林限界を突破する。
日差しが容赦なく照りつける。
森林を抜けたら風が吹いてくることを期待していたのだが鼻息程度の風も吹かない。



4リットルの水が重い…。
大石山までの登りが、それはそれは遠く感じた。



1200mの標高差を登りきり大石山に到着。
奥胎内ヒュッテを出発してから、実に5時間半かかってようやく飯豊連峰の懐に入ることができた。
お茶「きつかった!!」
ペンギン「長かった!」



しかし、此処から先は待望のご褒美タイムだ!
あとは杁差岳まで稜線散歩を楽しもうではないか♪

つづく