Across The Border (国境を超えて) -162ページ目

貧乏な日本人 Starting Point (3) 

時はバブルの頃、大勢の若いフィリピン人が日本にやってきて
夜の世界のサービス産業に従事していた。

彼女達は、生活費を極力抑える為に、

狭くて古いアパートにみんなで一緒に住んでいた。
そんなアパートにMASAは住む事となった。

MASA: 覚えていることは、住人が僕以外 

     すべてフィリピン女性だったこと。

だいたいMASAと同年代。


せいぜい、20代後半くらいまでのフィリピン人。


故郷から遠く離れて、新しい環境に飛び込んでいるという共通点。
きっとMASAも含め、悲壮感はなく、とても明るかったのではないかと思う。

日本語を話せるレベルで 滞在期間がわかるようになったと言う。


MASAもその頃は まだ標準語がきちんと話せなかったかもしれない。

MASA: 「日本人でも、貧乏な人が居ると分ったので安心した!」
      と 僕は言われました。
      

      つまり、僕は彼女たちと匹敵する

      低所得者層の日本人ということ。

MASAが初めて接した外国。


日本人が住むアパートより 

そのときのMASAにはよかったに違いない。


Asian,bags,buildings,down,escalators,expressions,females,people,photographs,purses,retail,shopping,shopping bags,shops,smiles,smiling,visors,women

  (画像FROM:http://office.microsoft.com/en-us/images/