長く拙ブログを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、ワタクシ、枝野幸男クンが嫌いです。近頃この方、同じか、それ以上に嫌いになりました。

 

 

あくまでも個人の感想なんで、理屈じゃない部分もあると自覚しております。

 

 

●第一印象は変えられない?

 

で、非常にローカルな話ではありますが、豊橋市議会議員の中にも、「この人は、ちょっとなあ」という人がいます。

 

何しろ、第一印象が悪すぎました。

 

 

こちら、2015年、市議会選挙初立候補時の選挙公報と、それに対する当時のワタクシの感想。

 

 

個人的な好みとして「東大卒31歳」と大書してあるヒトは無理。

 

 

 

・・・我ながら、切って捨ててますなあ。

 

でも、驚くことに、彼、その時、トップ当選だったんです。
 

 

そして、2019年の選挙ポスターと選挙公報。と、ワタクシの感想。

 

  

 

字、小さっ。読めやしない。これポスターですよ。チラシじゃないんですから。でも「東大卒」はしっかり右肩に書かれてる。これで惹きつけて読ませようって魂胆かしら。ホント、小憎ら・・・以下略で。

 

 

 

こちらは「東大卒」に加えて「本当の無所属」ときましたよ。無所属がそんなにエライんか。友達できないだけじゃないんか? 

そもそも、何にも属さない人間なんて何者でもない。世の中それぞれに違う人がいて、それぞれに違う考えがあって、そんな中でも折り合いつけて、協力してモノゴトを漸進させていくのが「政治」でしょう。

っていうか、民主主義制度は数だから。一人じゃ何も動かせない。ただ批判して反対して「そうだ!」とか喝采されたりして、それが何だって言うんでしょう? 何か生み出せるの? 何か残せるの? ホント、頭の良いバ・・・以下略で。

 

 

 

 

自分で言うのも何ですが、4年間でかなり嫌い度が増してますね。

 

 

で、さらに、2023年。                                                             

 

 

 

 

市議選で「市長を変えよう」と謳う、その意味が分からない。

 

ポスターや選挙公報に書いてるだけかと思ったら、実際、街頭でそのように訴えているところに遭遇もしました。

 

100人いたら、87人くらいは「だったら市長選に出れば良いのに」と思うんじゃなかろうか。

 

あるいは、せめて「じゃあ誰に?」も言ってちょうだいと。

 

 

ソレをせず、狙い通りにトップ当選したところで、「本当の無所属」を気取り、ずっと1人会派のままならば、所詮1/36。

 

要するに政権を取る気がなく、「アベ政治を許さない」とかテキトーなことを言って一定の議席を確保すればそれで良いって感じの、某国政政党と同じじゃないですか。

 

本気で市長を変えたいなら「まず、友達つくれ」と言いたいですな。

 

 

 

いや、ホント。何か、スミマセン、って感じです。

 

 

でもね、いくらヤンヤヤンヤ言っても、やっぱり1/36は1/36でして。

 

御本人も、その無力さを痛感したのか、あるいは、思うように行かないことに嫌気が差したのか。

 

ついにブチギ・・・いえ、決断されたようです。

 

 

●市長選挙、出馬表明

 

(東愛知新聞2/14-1面)

 

 豊橋市議の長坂尚登氏(40)は13日、市役所で記者会見し、今年11月に任期満了を迎える市長選への出馬を正式表明した。市が豊橋公園で建設を目指す「多目的屋内施設」(新アリーナ)建設の是非を争点とする。浅井由崇市長が前回選挙で掲げた「白紙に戻す」の発言について「公約が守られないと判断した」と動機を述べた。
 

 新アリーナ問題を巡り、長坂氏は昨年6月の記者会見で、整備を推進する浅井市長の方針を「公約違反」としたうえで市長選へ向けた準備を進めてきた。
 

 この間、昨年9月の市議会で関連予算が、12月までには公園内の特別用途地区設定と建築条例が成立するなど整備計画が着々と進んでいる点を指摘。今月9日の臨時会では賛否を問う住民投票条例案について、昨年3月議会に続き「条例制定の意義は見出し難い」とする浅井市長の意見を問題視した。請求者の意見を踏まえ「市長が公約を守らないと判断した」と経緯を示した。
 

 当面は市議を続けながら市民の意見を集め、6月以降に主要施策をまとめる。長坂氏は「公約を守れるよう、猶予期間を設けてボールを市長側に投げた。一連の姿勢から、最後の手段しかない、と判断した」と語った。
 

 長坂氏は2015年の市議選で初当選。23年は7514票の史上最多得票(補欠選除く)で当選した。3期目。

 

 

 

まあ、ある意味、男らしいと言えなくもありません。

 

頑張ってくれたら良いかなとは思います。

 

昨今、こういう表現にいちいち突っかかってくる人がいて面倒くさいんですが・・・

 

 

ただ、記者会見での質疑応答に関して言うと、こちらは少々男らしくない。

 

以下、御本人のブログから引用します。

 

 

 

「新アリーナ建設の是非を争点とする」としている割に・・・

 

 

アリーナ建設反対を訴えるという認識でよろしいか?

⎯⎯私自身訴えていく、有権者の選択肢にならないといけないと認識しています。

 

今の質問に補足で、アリーナ建設か、豊橋公園へのアリーナ建設か、どちらでしょうか?

⎯⎯現在においては具体的な計画、入札が始まっていると思っていますので、現計画に対して、と考えております。

 

つまり、豊橋公園への、ということでよろしいか?

⎯⎯それも含めて現計画に対しての、と考えております。

 

 

今の段階で現計画に反対するというのは、実質、三遠ネオフェニックスのBプレミア参入を断念するのと同義になると思うのだけれど、そこに話が及ばないよう曖昧な答えで逃げを打ってますね。

 

 

現市長の違いでは、アリーナ計画への反対が一番大きいと?

⎯⎯それも含めて「自分たちのことを 自分たちで 決められるまちに」という豊橋市政を目指していきたい、と。これは政策、公約というよりもう少し大きいテーマ、目指す方向性のようなものだと思っておりますが、こういう方向を目指していきたい、と考えております。

 

 

「自分たちのことを自分たちで決められるまちに」・・・わざわざフリップボードまで用意しているところが、何とも「分かっていらっしゃる」という感じですが。

 

でも「これは、政策、公約というよりもう少し大きいテーマ、目指す方向性のようなもの」と断りを入れている点にご注目。よ〜く覚えておいてください。

 

 

市長が「白紙に戻す、ということは、やめるということではない」との説明を度々されていますが、そこについて、長坂さんはどう捉えていらっしゃいますか?

⎯⎯後付けだと思っております。とりわけ大きく確実に出ているのは、市長選挙前に東愛知新聞社さんのアンケートに明確に「(豊橋公園でない)他の場所で」と回答し、それが大きく紙面に出たこともございますし、失礼ながら言葉遊びみたいなものでして「白紙」「ゼロベース」という言葉に期待した多くの有権者、これは「豊橋公園ではつくらない」と信じて投票された、と認識しております。

 

 

「言葉遊びみたいなもの」ですか・・・善い悪いは別として「政治用語」「政治的表現」というのもありますけどね。実際、御自身も度々駆使してるじゃないですか。

 

にも係わらず「それが大きく紙面に出たこともございますし」としているのが聞き捨てなりません。

 

大きく紙面に出なかったら問題にしなかった、ということでしょうか。


 

率直に言って、前回市長選挙の時、「新アリーナ建設の是非」については、浅井さん(というか、当時の有権者一般)の中で、それほど重要視されていたわけではないと思います。

 

コロナ騒動の中、むしろ、一部のマニア(?)を除けば、それどころではない人の方が多かったのではないでしょうか。

 

ワタクシ自身、「白紙」「ゼロベース」というのを(たぶん選挙後に)聞いたんだけれども「(現職に挑戦するという立場上)とりあえず、そう言ってるだけだな」くらいにしか思いませんでした。

 

 

ちなみに、青年会議所による討論会のテーマは、以下の4つで、新アリーナについては「防災拠点」云々の中で、チラと触れられただけでした。

 

①マニフェスト・豊橋市長としてのグランドビジョンについて

②学校生活について

③防災拠点の設置、避難場所での感染予防や受け入れ体制等の防災インフラ整備にういて

④人口・生活・福祉

 

 

 

当時の報道でも、一応触っておくか、くらいのものでしたしね。

 

 

小学校の給食費無償化をはじめとする子育て支援や人口減少対策、新型コロナウイルス対策などの公約を前面に支持を呼びかける一方、「豊橋新時代」を掲げ、12年前の選挙で4選をめざした現職を批判して当選した佐原氏や市政運営を批判。激しい選挙戦になったが、後援会や労組など支援組織に加え、豊橋商工会議所の神野吾郎会頭らの応援も得て、人口減やコロナ禍の閉塞(へいそく)感から「変化」を求める有権者から支持を得た。

 

 

 

 一夜明けた9日、市役所で当選証書を受け取った浅井氏は取材に、「コロナを乗り切るために必要なことをしっかりとやる」と強調。約10億円の財源が必要になる小学校給食費無償化については「新年度からやりたい。申し上げたことは迅速に、着実にやっていきたい」と述べた。市が豊橋公園で建設を目指す新アリーナ(多目的施設)構想は「場所については白紙に戻す。市民の声をしっかりと聴きたい」と話した。

 

 

 

 

浅井さんの選挙公報もこの通りで。

 

 

 

もちろん、あえてその話題を「避けていた」という見方もできなくはないのですが・・・


 

ともあれ、今もってテレビと新聞が主な情報源という方々には、この手の「市民不在の公共事業」的なニュースは受けが良いのでしょうね。

 

「出馬表明」のきっかけとなった(?)市議会の様子は、けっこう大きく扱われました。

 

 

(中日新聞2/10-16面東三河版)

 

 

にしても「豊橋市の新アリーナ計画をめぐる主な経緯と予定」が、2020年11月の〈市長選で「豊橋公園内の整備は白紙に」と主張する浅井由崇氏が初当選〉から始まること自体「あー、マス・メディアがよくやるヤツだなあ」ってなもんですが・・・

 

というのも、それ以前から、新アリーナ建設に関係する議会審議、行政手続きはずっとあったわけで。

 

 

●問題にしたいから問題にする?

 

あくまでも傾向としての話ですが、公共事業っていうのは、常に一定数の反対意見があります。

 

それ自体はあたり前のことですし健全であるし良いことです。

 

しかしながら、それをマス・メディアが「大きく扱う」(またはスルーする)のは、大抵の場合、何らかの理由があることで。


 

ワタクシに言わせれば、新アリーナ建設に反対している人達が指摘する個別の「問題点」は、既にほとんど回答がなされていて、残っているのは「公約違反」と「説明不足」しか無いんだね、という話です。

 

と言うか、(建設自体には反対しない、必要性は認めるという前提で)問題があるなら解決していけば良いだけですし。

 

 

だいたい、報道機関の人達が「説明不足」批判をそのまま(いや、むしろ増幅して)伝えるのは、自分達の存在意義を忘れている証拠でしょう。

 

アナタ達自身が、ちゃんと問い質して理解して噛み砕いて報道すれば良いのです。

 

それをしないから、「説明不足」=「私の欲しい言葉がない」だけでしょ、なんて言われるんです。

 

 

その中心には、まず「何でも反対」の人達がいます。

 

それが「反対」と明確に言わず「賛否を問う」に言い換えて署名を集め、大きな争点に見せているだけなんです。

 

 

そんな「空気」に乗っかるカタチになった長坂さん、さて、どこまで行けるのでしょうか。


 

ちなみに長坂さん、前回市長選挙後には、こんな記事を書いてらっしゃいます。

 

 

豊橋市議の長坂です。
叶わぬ夢を見させ続けた結果が、現代の政治不信でないでしょうか。

さて、豊橋市長選挙で当選され新市長となる浅井氏は、出馬発表のときから、豊橋市を「県内第二の都市へ」旨を、訴え続けていました。

 

〜〜〜 〜〜〜 〜〜〜

 

僕は「できない」ことを公約にするのは、よくないと思っています。

 

 

 

 

浅井さんが訴えてた「県内第二の都市へ」って「公約」だったんですかね。

 

ほとんどの人は「目指す方向性」として、「そうだ」だったり「うん、まあね」だったり、あるいは「そりゃ、ちょっと難しいかな」だったり、それぞれに感想を持つくらいのものなんじゃないでしょうか。

 

 

したら、長坂さんは、必ず実現できることしか言ってこなかったんですか?

 

ポスターや広報に載せている文言は「公約」ではなかったんですか?

 

というか、一市議会議員、しかも1人会派で、実現できることって相当に限られてますよね?

 

あー、見返してみると「戦略」とか「提案」とか、何なら「いつか市長に実現させたい13の対案」なんて書いてますね、なるほど「公約」じゃないんだ。だから「違反」なんてしないんだ。

 

 

いやもちろん、そういうこと全て含めて、36人中トップ当選するだけの「支持者」がいるんですから、そこは素直にすごいと思います。というか、その存在に意味はあるのでしょう。

 

 

でもね、市長を目指すとなれば話は別。

 

 

●現実を見据え、かつ、夢を見させて

 

例えば「社長の仕事は、究極、社員に気持ちよく働いてもらうことだ」なんて言う人がいますが、その伝でいえけば、市長は、市民を元気にしてナンボのもんでしょう。

 

 

日々、そこそこで暮らしていける。

 

未来には、それなりに夢や希望がある。

 

であればばこそ、人は集う。

 

 

折しも、我らが三遠ネオフェニックス快進撃中。

 

そんな時、ホームアリーナ整備でグジグジするのは、何とも気分が悪いです。

 

アナタ(達)がバスケットボールに興味がないのは仕方ない。

 

けれど、人(ワタシ)の「好き」に、いちいち水を差すのはやめてほしい。

 

 

いや、それはともかく・・・

 

 

「叶わぬ」かどうかは別として、市長として、時には「夢」を語るのも必要だとワタクシは思います。

 

逆に、夢の一つも語れず、一所懸命「問題点」を探してくるだけ人には、何かを「託す」気にはなれません。

 

 

長坂さんなりに勝算あってのことか、あるいは、1/36でいることが虚しくなり、いっそ転身するために、潔く散って花道にしようとでも考えいるのか・・・

 

 

いずれにせよ、

 

「東大卒」とか「本当の無所属」とか、

 

一議員としてなら、まあ、そういう人がいても良いけれど、

 

市長としては、ゴメンナサイ。ムリです。

 

 

かといって、浅井さんが素敵と思っているわけではありません。あくまでも「相対性理論」です。

 

 

 

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一旦「白紙」に戻したのか、策定作業自体は全く無関係に継続していたのか分かりませんが、先の市長選挙後に発表された「多目的屋内施設整備の基本計画」は、決して「市民不在」で突然天から降ってきたわけではありません。

 

 

 

https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/106201/keikaku2.pdf

 

 

 

 

議会でも、ちょくちょく扱われていました。

 

馴染みのない方のために申し添えておくと、初当選以来ずっと一人会派(“ぼっち”とも言う)の長坂尚登さん、会派名は「豊橋だいすき会」です。

 

 

平成31年3月定例会

 

◆「豊橋公園への新アリーナ建設は、ちょっと待って」を求める請願:不採択

◆豊橋市総合体育館、地区体育館等も含めた屋内施設の在り方を検討し、その道筋を示すことを求める請願:趣旨採択
 

市議会だより No.318平成31年3月定例会号(2019年5月1日発行)

 

 

 

令和2年3月定例会 

 

◆新アリーナ建設を求める請願:趣旨採択(←これ、重要)

 

市議会だより No.323令和2年3月定例会号(2020年5月1日発行)

 

 

(何処、とは言ってないけれど)「新アリーナを求める」請願の署名、2万8270筆。

 

 豊橋市の市民有志「新アリーナを求める会」が27日、市が検討している新たな屋内スポーツ施設「新アリーナ」の早期建設を求める請願を2万8270人の署名簿を添え、豊田一雄議長に提出した。

 

 

 

 

※2020年11月、新アリーナ、5番目6番目イシューで市長選挙。

 

※2023年4月、新アリーナ、まあまあ主要争点として市議会選挙。

 

 

 

令和5年3月定例会

 

◆豊橋公園への多目的屋内施設(新アリーナ)建設の賛否を問う住民投票条例の制定について:原案・修正案、否決

 

市議会だより No.338令和5年3月定例会号(2023年5月1日発行)

 

 

「賛否を問う」請願の署名、1万5991筆。

 

 市民団体は署名活動で1万5991筆を集めた。この日は本会議場に66人の定員を超える人が訪れ、一部は別室でテレビ中継映像で傍聴した。

 

 

 

 

で、今回。

 

令和6年2月臨時会

 

◆豊橋公園への多目的屋内施設(新アリーナ)建設の賛否を問う住民投票条例の制定について:原案・修正案、否決

 

 

 

 

 

「賛否を問う」請願の署名、1万7628筆。

 

 昨年3月定例会に続く提出で、今回は昨秋に集めた1万7628筆の署名をもとに1月に直接請求した。

 

 
 
他にも、一般質問等で、度々議論されてきました。
 
 
ということで・・・
 
 
これまで(ワンイシューで議席を争ったわけではないにしても選挙で選ばれた)市議会議員が、こうやって種々の審議してきたわけですから、(「賛否を問う」なんていう大雑把な)住民投票については、そりゃ必要ない、というか、無理があるでしょ、とワタクシも思っています。
 
 
それでも、どうしても「賛否を問う」というのなら、新アリーナの必要性(=三遠ネオフェニックスのホームタウンとしてBプレミア参入を目指すことの是非)自体や、建設しない場合の「問題点」も十分に「説明」してからにしてください。