種々諸々の対策・施策・政策は継ぎ接ぎだらけで矛盾に満ち、チグハグで何を目指しているのか分からない。それはもう、誰の目にも明らかで。原因は、誰も「感染」してはならぬ、という基本戦略が間違っているからで。

 

 

先日、東愛知新聞にこんな記事がありました。

 

⚫「いい話」なのか?

 

(東愛知新聞8/20付)

 

※大学生7人が豊橋駅前で21日に夜店

http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/10159

 

コロナ禍の大学生に一夜の夢

豊橋創造大生7人が企画 思い出作りへ あす駅前で夜店

 

 新型コロナウイルス禍で、修学旅行や入学式、それに部活やイベントなどがすべて自粛となった大学生が、同じような思いをしている全ての人たちに夏の思い出を作ってもらおうと21日午後4~9時、一夜限りの夜店を豊橋駅南口駅前広場で開く。

 

 〜〜〜 〜〜〜 〜〜〜

 

 主催者の一人、同大の山本奨悟さんは「先輩たちが大切な思い出としているイベントがことごとく中止になってしまいました。何もなかったなと嘆いている友達も多い。せめて自分たちで一夜だけでもイベントを開き、1人でも多くの人の思い出となったらうれしいです」と話す。

 

というもの。

 

 

一応「ちょっといい話」なのではあるのでしょうけれども、実のところ「けっ」という気分も無きにしもあらずで。

 

何しろ、ワタクシ的に「新型コロナウイルス禍」は人災としか思えないわけで。

 

中・高生は難しいとしても、大学生にもなれば、もっと別の戦い方がある(あった)んじゃないの? と意地悪を言いたくなったりならなかったり。

 

 

それはそうと、お気づきでしょうか。

 

この記事、いきなり「編集後記」が続いてまして。

 

 部活、給食、修学旅行、文化祭。あらゆる日常やハレの日を自粛で経験できなかった世代を目の当たりにし、日本の大人の意思決定の遅さがこの被害を拡大させていることを痛感し、深く深く反省する取材となった。
 

 なぜ、岸田文雄首相を含む世界の首脳は「密」な場所でマスクをしないのか? 国内に戻るとマスクの姿に戻るが。なぜ世界の街並みは通常に戻っているのか。なぜ世界のスポーツは、コロナ前に戻り8万人の観衆が声援を送っているのか? なぜ日本の高校サッカーは1人の感染者でチームが全国大会の準決勝を辞退しなければいけないのか。なぜ日本の甲子園は1人の陽性者でベストメンバーで臨めないのか。
 

 なぜ日本のマスコミは、感染者の数を意味もなく垂れ流し続けるのか? 生きる限り、リスクはゼロではない。死の理由は、交通事故かもしれないし、コロナかもしれないし、風邪かもしれないし、がんかもしれない。全ての死が怖ければ、家の中にシェルターを作って暮らせば良い。そうしないのは、生きる意味なり、幸せを追求する権利なり、自分が自分であるための何かをしたいから、自分のしたいこと、すべきことをリスクを負ってするのだ。
 

 大切なのはメリットとデメリットをてんびんにかけることだ。周りの目、空気、ではなく、科学的根拠に基づいて。
 

【本紙客員編集委員・関健一郎】

 

 

え、何、この、新聞記者とは思えない書きっぷり。マトモ過ぎる。

 

まるで、我が家の夫婦の会話を盗み聞きしたかのようではありませんか。

 

 

んん? 関健一郎? どこかで聞いたような・・・

 

客員編集委員ってことは、もしかして・・・ってことで調べてみましたら、やはりそうでした。

 

前衆議院議員、せき健一郎さん。

 

今日から地元紙・東愛知新聞の
「客員編集委員」という仕事を頂きました😊

「客員」というのは東愛知新聞の記者ではなく
僕自身の問題意識で地域の課題について定期的に発信をしていく。

つまり記事のテーマの選び方や内容は、
僕の責任ということです。

 

 

 

議員は「落選したらただの人」とか言いますけど、それでも食べていかなきゃいけないわけで。そうか、そんなこともしていたのか。

 

 

にしても、上の編集後記。その考えを、

 

国会議員であるうちに言ってほしかった。

 

いや、もちろん、衆議院選挙後、オミクロン株に置き換わり、その「感染」者数や症状を見て、ソコに至ったのかもしれませんが。

 

 

ま、関さんも、所属政党のアレヤコレヤに翻弄されてお気の毒だなと思います。

 

何でも、落選した後、立憲民主党を離党。無所属で仕切り直し、という話なんだけれども。どうなんでしょう。

 

ともあれ、それで「ゼロからココから」だったんですね。

 

でも、ワタクシ、最初にこのキャッチを見た時「ゼロコロナ」と読んでしまって。以来、ずっとそう読めてしまうという・・・何かゴメンナサイです。

 

 

 

 

それはそうとして。

 

「客員編集委員」の手による記事ですよ、という言い逃れを用意しつつも、こういった意見が掲載されるようになったわけで。

 

諸外国に遅れること1年? 半年? 日本でも、流れが変わりつつあるのかな。

 

 

⚫やっと、ようやく、ついに、

 

ちょっと前には、中日新聞デジタルに、こんな記事が出てました。

 

2022年8月16日 05時05分 (8月17日 09時20分更新)

 

 愛知県の大村秀章知事は十五日、新型コロナウイルス感染症の重症者数や死亡者数の定義、公表方法などを見直すよう国に要請した。現行では、ほかの疾患が主な死因でも新型コロナに感染していれば、重症者や死者数に計上している。

 

 県によると「第七波」で、新型コロナが原因で死亡した人はいない。重症者は他の病気が原因で重篤な状態となっている人がほとんど。県は重症化の例が比較的少ないオミクロン株の特性を踏まえ、国に対し「他の疾患が主要な原因の場合を除外、または別区分とするなど定義・公表方法を変更すること」と求めた。

 

 このほか、感染者の全数把握や濃厚接触者の行動制限要請に代わる仕組みの早期導入も要望。医療機関や保健所を重症者対応に集中させ、感染症対策と社会・経済活動の両立を図る必要がある、としている。

 

 

 

その翌日には、こんなのも。

 

 

2022年8月17日 05時05分 (8月17日 09時05分更新)

 

 新型コロナウイルス感染の流行「第七波」で十五日までに公表された愛知県内の「コロナ死者」について、死因で第四波や第五波などでは顕著だった「コロナ肺炎」単独のケースは確認されていないことが、県への取材で分かった。

 

 六月二十日以降とする第七波での死者数は、十五日時点で二百三十五人。高齢だったり、持病がもともとあったりする感染者の多くが、老衰や持病の悪化などで命を落としているとみられる。

 

 県担当者によると、死因が複数ある場合や特定が難しいケースもあるという。

 

 現行では、感染者が死亡した場合、県は死因に関係なく「コロナ死者」として計上している。県は、国に対し、重症者や死亡者数の把握や公表などについて、定義や公表方法などを見直すように求めている。

 

 

 

ほほ〜。

 

愛知県内の「コロナ死者」について、

「コロナ肺炎」単独のケースは確認されていない。

 

ですか。

 

 

「コロナ」でなく「コロナ肺炎」としているところに、何かを薄めようとしている努力(?)が伺えますが、要するに「新型コロナウイルス感染症」だけが原因で亡くなった人はいない(「コロナで」死んだ人はいない)ということですよね。

 

 

ちなみに、紙面ではこんな感じでした。

 

(中日新聞8/17付)

 

せっかくの(まあまあ)素敵記事なのに、すぐ近くに国内の新型コロナウイルス感染者(数の表)、(愛知は)1万1241人 累計100万人超すとか、三重は1774人とか、岐阜は3555人とか、(正確には検査陽性者ですよ、症状関係ないですよ、という注釈なしの)「感染者」数を列べてたりして。

 

「死因」はともかくとして「感染者」はこんなにいるんだよ、と。

 

そこら辺は、まだまだ「コロナ怖い」を煽ってる、いえいえ、読者の「不安感」に「寄り添っている」ご様子ですね。

 

 

ちなみに、一連の記事の元ネタであろう、愛知県知事の記者会見がこちら。

 

9:50〜質疑応答なんですが、「医療関係者の要望があった」から言ったまで。具体的な対処方法は「国の方で決めてくれ」という姿勢が滲み出てます。

 

 

(「生理的にダメ」といういう人が少なからずいるらしい)大村さん、自ら心(コロナに対するスタンス)を入れ替えたわけではないようで。

 

 

参考までに、関係各方面に送ったという「要請」書(これは厚生労働大臣宛)。


 

 

 

ぶっちゃけ「そんなん言うとらんで、自分のとこだけでもやればいいじゃん」と思うぞ。アナタ、(愛知県の)トップなんですから。

 

ま、47人いる中間管理職と捉えるならば、部下(県民)の要望を握りつぶして上司(政府)にへつらうよりは、ちゃんと伝えてくれるだけマシ、ではあるのだけれども。

 

 

⚫できることから始めれば良いのに


ところで、年頭に「ウチはまん防やらない」で名を上げた奈良県。

 

 

 

何やら、非常に分かりやすい資料を公表してくれてます。

 

 

例えば、こんなもの。

 

 

奈良県では大阪府と同様に、6 月下旬以降、新規感染者数が急激に上昇しています。

 

というグラフなんですが、重要なのはソコではなく。

 

緊急事態・まん防の適用等について、大阪よりも対策が「緩かった」にもかかわらず、感染の波形がほぼ同じ(縦軸を10倍スケールにして合わせてくれてます)になってますね。

 

 

もうひとつ。

 

 

オミクロン株(第6波以降)では、亡くなった方のうち、直接の死亡原因が新型コロナウイルス感染症と認められなかった方の割合が増加しています。

 

という素敵過ぎるグラフ。

 

国の方針変更を待たず、独自に「直接の死亡原因が新型コロナウイルス感染症と認められなかった」人を分けた数字を出してます。

 

ちなみに、期間区分はこちらです。

 

 

 

 

じゃ、愛知県はというと、これがね。一所懸命探してみたんですが・・・

 

興味を引いたのは「愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト」のこれくらい。

 

https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/429401.pdf

 

「感染者に占める重症・中等症の内訳」は、どんどん減っていて、第7波では1.4%ですよと。

 

もっとも、これは、濃厚接触ですらない、どうでもいいような人まで(お金やオマケ欲しさに?)検査して分母(陽性者)が増えてるだけ、と捉えるべきかもしれませんけれども。

 

 

 

マニアック(?)なところでは「愛知県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」の「第40回 2022年8月4日 会議資料等」から、こんなのも見つけました。

 

https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/428048.pdf

 

「アナタ、ちょっとセンスないんじゃない?」と言ってあげたくなるくらい見にくいんですが、それはともかく。

 

厳重警戒してようが、まん延防止等重点措置をとろうが、緊急事態宣言しようが、入院患者数も新規陽性者数も、ソレらの開始・終了のタイミングとはほぼ無関係。勝手にに増えて勝手に減ってるというね。

 

 

 

そんなわけで。

 

⚫遅きに失した、とは言え

国も動き始めました。

 

上に引用したのと同じ日の中日新聞、1面記事です。

 

(中日新聞8/17付)

 

 

(お年寄りメインの?)新聞読者のうち、どれだけの人が最後まで読んで、かつ理解できるものか微妙なのだけれども。

 

大事なことなので引用して繰り返しますよ。

 

 新型コロナは、感染症法で「新型インフルエンザ等感染症」に位置づけられており、危険度が2番目に高い「2類」相当の措置に加えて、より厳しい対応も実施している。しかし、医療現場などの負担が重いため、季節性インフルエンザと同等の「5類」相当に見直すよう求める声が強まっている。

 

 2類相当とされる措置の中でも特に改善を求める声が強いのが、感染者の全数報告だ。診断した医師や保健所は全ての患者の氏名や生年月日などのデータを政府の情報共有システム「HER-SYS(ハーシス)」に入力する必要がある。これに加えて保健所は入院勧告などの患者対応を行わなければならない。

 

 全数把握に代わる方法として専門家が推奨する定点調査は、季節性インフルエンザでも使われている手法で、感染者や入院者の増減、特徴を迅速かつ効率的に調べられる利点がある。また患者への対応についても、保健所による一律の外出自粛要請や健康観察をやめ、自主的に自宅で待機や療養をするような仕組みへの切り替えが必要との指摘が出ている。

 

 

「医療現場の負担が重いから見直す」という論理展開は気に入らないのだけれども。

 

その必要はない(なくなった)から、もうやめる、と正直に言ってほしい。何なら、もともと必要なかった、というところまで踏み込んでほしかったりもする。ま、それは欲張り過ぎでしょうけれども。

 

とりあえず、ここが終わりの始まりってことで。

 

 

さて、今後は(マスク等)感染予防グッズ生産、(PCR等)検査、病床確保、ワクチン接種、等において(全員ではないにしても)儲けることを主にしている人達の抵抗が予想されます。

 

世論・支持率至上主義(というもっぱらの評判)の岸田さん。

 

まさか、とは思いますが、新型コロナ「感染者」の「全数把握はやめるけど、その他の対応――ばんばん検査、ぱしぱし隔離、どんどんワクチン――は変えない」なんてことは有り得ない、ですよね。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ  にほんブログ村 ニュースブログ 気になるニュースへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人間・いのちへ にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 豊橋市情報へ
 

      

 

 

米国では、FBIによる「トランプ邸、家宅捜索(強制捜査・強襲)」がエライ騒ぎになっているようで。

 

こちら「Real Clear Politics」の「The FBI Is Now the Federal Bureau of Intimidation(FBIは今やの連邦脅迫局だ)」という記事の一部。

 

Don’t believe a word from either the Washington Post or the FBI. Trump had been cooperating with the National Archive and had already turned over 15 boxes of documents, all of which he could have made a claim to legally possess. If they wanted papers turned over, they could have gone through Trump’s lawyers. No, they wanted the spectacle. They wanted the sizzle. They wanted the headlines.

 

ワシントン・ポスト紙もFBIも、その言葉を信じてはいけない。トランプは国立公文書館に協力しており、すでに15箱の書類を引き渡しており、そのすべてが合法的に所有していると主張できたはずである。もし、書類を提出させたかったのなら、トランプの弁護士を通してでもできたはずだ。いや、彼らは見世物が欲しかったのだ。彼らは興奮を求めた。見出しをつけたかったのだ。

 

※realclearpolitics:The FBI Is Now the Federal Bureau of Intimidation

https://www.realclearpolitics.com/articles/2022/08/15/the_fbi_is_now_the_federal_bureau_of_intimidation_148044.html

 

 

コロナもさ、結局 spectacle(見世物)やら sizzle(興奮)やら headlines(見出し)が欲しかっただけ、なんだろうな。

 

それが、販売部数、視聴率、クリック数に反映し、かつ、医療・製薬業界スポンサーの覚えめでたし、にも繋がっているわけで。

 

煽る人(集団)、踊らされる人(集団)、どちらが悪いのか分からないけれどもさ。

 

🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥

 

やっと時代が(ワタクシに)追いついた? ほぼ2年前の拙記事です。

 

 

PCR検査陽性、すなわち、ソコ(鼻の奥)から採取した検体の中に、新型コロナウイルス(とされる遺伝子配列)が見つかった、というだけなんですから。イコール感染じゃないんですから。

 

にも係わらず、とにかく検査する→陽性者が出る→感染とする→隔離する→接触者検査する→リフレイン・リフレイン。その先に、感染終息・騒動収束なんて有り得ないでしょ。

 

検査すればするほど保健所や医療機関の負担が増すのは当然です。

 

 

ウイルスに関する情報が乏しく、PCR技術の無かった時代には「今年の風邪は質が悪いね〜。お年寄りや体の弱い人は気を付けなきゃだね〜」なんて言ってたもんです。

 

それくらいで良いんです。

 

すなわち、院内感染・施設内感染に気をつける、助けられる命を失わないよう医療態勢を整えておく、ということです。

 

新型コロナウイルス感染症対策もね、それに尽きるでしょう。

 

 

感染すること自体は仕方ないものとして、症状が無いのはもちろん、微熱、咳・くしゃみ程度ならば自宅療養。医療機関は重症・重篤者の治療に集中。

 

それこそが、“with corona” を生きるということです。ノーマルで良いんです。人間は、インフルエンザウイルスとだって、そうやってきたんですから。

 

経路不明の「感染者」が増えていて、それも良くない傾向だって言われてるんですけど、したら、その人達は濃厚接触の覚えがなく、マスク着用、3密回避に努めていたということでしょう? 何なら「新しい生活様式」もちゃんと守っていたかもしれない。それでも「感染」しちゃうんですから。