「自らの身辺、特に不満はないよ」と言うならともかく、「世の中おかしい」「時代は狂ってる」と考え、また、そのような発信をするならば・・・

 

 

そりゃアナタ、「選挙へ行こう!」ですよ。

 

 

⚫制度としての「民主主義」

 

1から10まで信頼できる政治家がいないとか、100%納得いく公約を掲げる政党がないとか、いや、それ、当たり前ですから。

 

合わないところ、ダメなところなんて、その気になればいくらでも挙げられるし批判もできちゃう。

 

けど、それでも、そういうところ含めて(万難を排してでも自分が立候補しない以上)「より、マシな人」「より、マシな党」に票を投じるのが選挙というものす。

 

そうして、自分以外の人と、社会と、国と、世界と、程々に折り合いを付けていこうよ、というのが「より、マシな制度」としての民主主義だとワタクシは理解しております。

 

 

ということで・・・

 

世の中、1票で変わらないかもしれないけれど、その1票を棄ててしまえばもっと変わらない。

 

ひとつ、よろしくお願いしますよ。

 

誰に、何を、だ?

 

 

⚫全国区 9党+6党

 

さて、今回選挙、候補者を出している政党は15あります。

 

全国区、届け出順に・・・

 

 

 

 

正直、「はい?」なところも、あるんですが、ま、それはそれ。

 

 

でもって、現職議員のいる政党に関しては(実のところ、それ自体「何でやねん」と思わないでもないのだけれども)、お約束、日本記者クラブ主催の党首討論がありました。

 

 

 

そして、これもお約束、党首の方々が「最も訴えたいこと」。

 

(産経新聞 令和4年 6/23 大阪6版)


 

これを眺めただけで、ワタクシ的に「ナイな」という政党も、あったりなかったり。

 

 

ちなみに(人の異同ありですが)3年前は、こんなでした。

 

(産経新聞 令和元年 7/5 大阪6版)

 

 

こうしてみると、政治家にとっても有権者にとっても諸刃の剣であり、色々厄介ではありますが、「見た目」とか「まず一言」とか、政治家として、やはりそれも大切。

 

 

その意味では、圧倒的に不利な、ここに呼んでさえ貰えなかった6政党。せめて、名前だけでも、もう一度。

 

幸福実現党、ごぼうの党、参政党、日本第一党、新党くにもり、維新政党・新風。

 

 

名は体を表すとか。

 

人それぞれ考えはあるでしょうけれども、ワタクシとしては、誰もが、討論や公約をじっくり吟味できるわけでもなし。パッと見で決めるのも、そんなに悪いことではないようにも思います。

 

横着して、誰かの手による「要約」とか「まとめ」とかを鵜呑みにするくらいなら、むしろ、自分の直感に従う方が良いかも、です。

 

誰しも、論理的に判断しているように見えて、その実、生理的な反応を後付の理屈で補強しているだけ、ということも、まま、ありますし。

 

 

さて、そんなこんなを大前提として、ここからはワタクシの意見です。

 

 

⚫基本、自民党支持で生きてきましたが・・・

 

おもむろに前回記事の復習。

 

 

① 新型コロナウイルス感染症発生以降これまでの、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく対応や、保健・医療の提供体制の構築の対応等の整理及び評価に関する事項 

 

② 上記の対応に係る中長期的観点からの課題の整理に関する事項

 

 

について意見を求められた「新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議」の話でした。

 

 

会議の構成員以外で「意見交換」に加わったのは・・・

 

●経済団体(日本経済団体連合会、日本商工会議所)

●地方団体(全国知事会、全国市長会、全国町村会、全国保健所長会)

●医療関係団体(日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会、日本病院会)

●専門家(結核予防会 尾身代表理事、国立感染研究所 脇田所長、大阪大学感染症総合教育研究拠点 松浦拠点長)

 

・・・という方々。

 

 

これね、端無くも、ここのところの(先祖返りした感のある)自民党政治のありようを示しているようです。

 

新型コロナウイルスへの対応について、ほぼ当事者である業界団体や専門家(その多くがコロナ対策で利益を得ている)を呼んでオシマイという。

 

しかも、およそ検証に値しない意見交換でもって、今後の課題を整理、方向性を決めてしまうというね。

 

 

 

各種業界団体向けに(往々にして整合性が取れなかったりもするんだけど。もちろん自民党に限らないんだけれども)個々それぞれに良い顔をして固定票を積み上げる、というヤツです。

 

前回、参院選挙後には、こんな記事もありました。
 

(産経新聞 令和元年 7/24 大阪6版)

 

 

こういった手法を全否定するわけでもないんだけれども。

 

でもね、いわゆる浮動票とか、あえて言えば若者票とか、バ◯にできないと思うんです。

 

てか、バ◯にされたままじゃダメだ。

 

 

繰り返しになりますけど、自分の希望と政治家・政党が掲げる公約とが、完璧に一致するなんてことは有り得ないわけで。

 

そしたら、自分の中で優先順位を付けて、今、一番重要だと自分が思う政策についてだけ(!)、各党の公約を比較するのもアリじゃないかなと思う、今日此頃です。

 

 

⚫「黄金の3年」?

 

昨秋、衆議院選挙がありました。

 

なので、今回参議院選挙が(世論調査どおり勝利で)終われば、今後3年間国政選挙がなく、(信任された)岸田さんは安定した政権運営が可能になる――黄金の3年になる、のだそうです。

 

 

いやいや、お持ちなさい。

 

 

したら・・・

 

新型コロナ対策は、概ね上手くやった。マスク着用・行動制限、ワクチン接種は、いずれも感染予防の効果ありで適切だった。

 

よって、今後流行する(かもしれない)季節性インフルエンザとかサル痘とか、その他諸々感染症についても、マスク着用・ワクチン接種を当然のこととして「お願い」し「推奨」していくよ。

 

・・・という話になってしまうではないですか。

 

 

それはちょっと・・・勘弁してほしいです。

 

黄金の3年ならぬ「漆黒の3年」になってしまいます。

 

それを阻止するのは、結局、投票という意思表示しかありません。

 

 

これも繰り返しになりますが、

 

意思表示しても変わらないかもしれないけれど、だからと言って何もしなかったらもっと変わらない。

 

まして、変えようと訴えてる人、変えようと行動している人に対して、高見から小馬鹿にして物言いを付けたりとか、そんなことして、どうしようって言うんでしょう。

 

別に世の中変えなくて良いとか、あるいは、治山・治水、電気・ガス・水道といった「政治の恩恵」に預かることなく、1人孤独に霞を食べて生きていく、という話なら、それもアリだけど。

 

 

マスメディア報道では、経済・景気対策、外交・安全保障政策、憲法改正などが主な争点、ということになっているのだけれども。

 

食品・エネルギーの値上げとか、あるいは中露の挑発行為とか・・・

 

それらは当然、新型コロナ予防対策や露・宇戦争との向き合い方が絡んでいます。というか、それらに関する政府対応のマズさが主因とも言えるんで。

 

だいたい、医療の逼迫とか、節電のお願いとか、端的に言って失政ですよ。

 

なのに、そこを直視せずに、憲法改正に持っていって、いわゆる保守層にアピールするというのは、どうなんでしょう。

 

今、感染症予防の観点と戦時対応とを一緒くたに、(緊急事態的空気をテコにして)緊急事態条項を議論してるわけですが、正直、いただけませんね。

 

ワタクシ自身は、元々「とっとと憲法改正しなさいよ」派。てか、英国なんてメじゃない長い歴史を誇る我が国のこと、本来的には「成文憲法」不要派です。言葉にすると不穏に響きますけど、「戦争できる国」であればこそ「戦争しなくて済む国」になると考えてます。

 

 

⚫制度としての「民主主義」、再び。

 

最後に、英国の宰相、ウィンストン・チャーチルの言葉を。

 

あちこちで言及されているので、ご存知の方も多いでしょう。

 

Many forms of Government have been tried, and will be tried in this world of sin and woe. No one pretends that democracy is perfect or all-wise. Indeed, it has been said that democracy is the worst form of Government except all those other forms that have been tried from time to time; 

 

多くの政治形態が試され、また罪と災いのこの世で試されるでしょう。誰も、民主主義が完璧で、万能であるなどとは言っていません。実際、民主主義は、これまで時折試されてきた他のすべての政治形態を除けば、最悪の政治形態であると言われてきた。(DeepL翻訳)

 

 

一般に「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」と訳されているものですね。

 

 

実はこれ、見てのとおりセミコロン(;)で区切られた後段がありまして。

 

but there is the broad feeling in our country that the people should rule, continuously rule, and that public opinion, expressed by all constitutional means, should shape, guide, and control the actions of Ministers who are their servants and not their masters.

 

しかし、わが国には、国民が絶えず支配すべきであり、あらゆる憲法上の手段で表明された世論が、彼らの主人ではなく召使である大臣たちの行動を形成し、導き、統制すべきだという広範な感情が存在する。(DeepL翻訳)


 

そう。大臣(政治家)は、国民(アナタやアタシ)の主人じゃありません。召使いです。「代議士」なんです。

 

アナタやアタシが政治家の行動を形成し、導き、統制するべきで、そうできるとまずは信じるところから。

 

そこからです。

 

信じましょう。

 

騙されたり、洗脳されたり、うっかり熱くなったり・・・だったとしても、後から、騙された、洗脳されてた、踊らされてた、とか言って人のせいにせず、結果を自分で引き受けるならそれで良いではないですか。ただ、あーじゃこーじゃ言うだけで投票行かない(かもしれない)人と比べたら、約万倍マシだと思います。

 

 

※チャーチルの言葉。当該文は、下記Col.ナンバー206〜207にあります。

 

※和訳は、こちらの機械翻訳。

 

 

 

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新聞「意見広告」の話。

 

6月3日の毎日新聞掲載をもって「取り組みを終了」と聞いていたので、びっくりしました。

 

(産経新聞6/25)

 

 

これまでにも寄付したことのある人から、

 

「掲載費用を全額負担しますので、日本の子ども達のために、

もう一度だけ、全国紙に意見広告を掲載して頂くわけにはいかないでしょうか?」

 

という申し出があったのだそうです。

 

出資者さんは「子ども達」にと、こんなことを仰ってます。

 

年寄りのことは心配しないで

わたしたちは十分生きました

だから、あなたたちの未来を作ってあげたいです

未来を残してあげたいです

だからじぃじやばぁばのことは一切気にしないで

毎日、楽しく伸び伸びと

元気に過ごしてください

 

 

 

CBC(中日新聞)、TBS(毎日新聞)に続いて、フジテレビ(産経新聞)も「異見」を報道してくれるようになると良いな。

 

心から、そう思います。