我が首相が此度の外遊でマスクをしていなかったのは「海外出張先、相手国のルールに沿って対応させていただいた」からだそうです。素晴らしい💦
ようやくと言うか、今更と言うか、何なら、去年の今頃もちょっとあったかなあ、という感もあるんですが、一応、公に(!)マスク着用が議論され始めました。
とはいえ、相変わらず岸田さんには「現実」が見えていないようで。
「今の段階でマスク着用を緩和することは現実的ではない」。首相は12日の参院厚生労働委員会でこう表明。立憲民主党の川田龍平氏の質問に答えたもので、「マスク着用は極めて重要だ」とも強調した。
なんてニュースがありました。
元ネタを確認しますと・・・
川田龍平さんの質問は「G7では総理、マスクしてなかったと思うんですが~~~総理は、このマスク着用緩和についてどうお考えになられますか」というものでして。
マスク着用について、大なり小なり疑問・不満を持っている方々は、特に前段について「そうそう、そこのところを聞かせてよ」と強く思ったことでしょう。
さて、首相の答弁は・・・
まず委員の方から、G7すなわち海外出張の際にマスクをしていなかったのではないか、というご指摘がありました。これについては、海外出張先、相手国のルールに沿って対応するという対応をさせていただいた次第であります。
そのうえで、マスクの重要性についてのご質問でありますが、マスクの着用については、新型コロナの感染経路、飛沫やエアロゾル、接触感染ということであり、感染の基本的予防策として、マスクの着用、これ非常に重要であると認識しており、このため、国民の皆様にも、基本的感染対策の徹底としてお願いをしているところです。
そして現在は、最大限の警戒を維持しつつできる限り行動制限をせずに社会経済活動を回して行きたいと思いますが、今の段階で、マスクの着用を緩和するということは現実的ではないと、政府としては考えています。
といったところ。
この後も何やらゴニョゴニョと続くんですが、
へっ? 海外出張先、相手国のルールに沿っただけ?
したら・・・
外遊先は「マスク着用禁止」だったんですか?
基本的予防策としてマスクの着用は「非常に重要」だと言うのであれば、他のみんな(!)がどうあれ、自分だけでもマスク着けたら良いじゃないですか。
知らないうちに自分が感染している「かもしれない」し、
症状がないのに人にうつしてしまう「可能性はゼロではない」から、
そういう前提のもと、
「大切な人を守るために」いつでもどこでもマスクの着用が必要なんだ、という話でしたよね?
だったら、G7首脳やローマ法王など、マスクなしで対話した方々は岸田さんにとって「大切な人」じゃないっていうことになりますが。
いや、あ、そうか、日本国首相だから日本国民だけが大切なんだ。
うん、素晴らしい。
言うのも野暮ですが、褒めてるんじゃないんだよ。
考えてもみれば、そう、
私を含め日本「国民の皆様」にも「お願い」してるだけなんですよね。
なら、首相(政府)が、それを徹底させるも緩和するもないではないですか。
ワタクシ、貴方の彼女でなければ嫁でもないし「お願い」を聞く義理はありません。
いや、仮に彼女や嫁だったとしても、自分が嫌なことまで頷かなければならない理由はないわけで。
それを、どういうわけか、暗に「これを聞けないんだったら出てけ」的な言動を重ねてきたのはソチラ様のほうですよね?
直接は言ってない、ですって?
そうね、確かに御本人が「ルール」として強制したことはないのでしょう。
けれど、より嫌らしいことに「ガイドライン」等でもって、舅・姑、小舅・小姑が「これを聞かないのであれば、入れない、乗せない、追い出すよ」などと仄めかすのを放置してきたではないですか。
そういう遣り口を、一般的に姑息と言うのです。
そして、それに従わざるを得ないのを理不尽と言うのです。
きちんと手続きを踏んで決定したことなら良い(仕方ない)ですよ。
けど、何もかもが、その効果をきちんと検討することなく、あれよあれよと「緊急」に(思い付きと思い込みで?)決められたことで。
しかも、もはや緊急とは言えなくなった今に至るも、未だ検証されていないわけで。
もうね、
新型コロナウイルス感染症の怖さとか、
感染(PCR検査陽性)と、死亡を含めた症状との因果関係とか、
マスク着用を含め種々諸々感染予防対策の効果とか、
新型(!)ワクチン接種の効果と危険性とか、いっそ必要性とか、
そういった根本的なところから議論するくらいでないと。
ま、それは岸田さんの最も不得手とするところなのでしょう。
何と言っても優等生。
「新しい資本主義」とか仰る割には新しいことができない、可能な限り現状に変更を加えないことで支持率を維持している、わけですから。
実際の質疑の模様はこちらでご確認を。
2022年5月12日、厚生労働委員会、発言者一覧の11番目(4:19:00辺り)です。
ちなみに、こんな続報もありました。
この件に関しては、下記のマクラで産経新聞も社説(主張)で取り上げてます。
屋外で人と人との距離が十分取れる場合はマスクを外す。理にかなった対応である。気温の上がる夏場にかけ、国民全体でこうした意識を共有していきたい。
松野博一官房長官が会見で、新型コロナウイルス感染症対策としてのマスク着脱について示した見解のことだ。
えっと、とりあえず、一歩前進?
なんでしょうけれども。
本当に「理にかなった対応」というのは・・・
(「無症状であってもウイルスをたっぷり排出している」が本当の話だとして)
「密接してかつ長時間」飛沫を吐き、吸う場合のみマスクを着用する。
・・・ということになるはずで。
何しろ各種実験・シュミレーションは・・・
例えば50センチ(チューする距離?)で、面と向かって咳をする、くらいの想定をしたうえで!
ようやくマスクの有効性を「示唆」しているに過ぎないわけですから。
で、締めはこれです。
ただ、屋外とはいえ、政府がマスクを外すことを推奨することで生じる問題も想定される。
気の緩みから、人の往来が激しい駅構内をはじめとする公共の場や屋内施設などでマスクをつけずに行動する人が出てくる懸念だ。マスク着用をめぐるトラブルが生じる可能性もある。
政府には、マスクの着脱に関する分かりやすい目安を国民に提示してもらいたい。
いやいや「気の緩み」って・・・
だいたい、トラブルも何も、(体質的に)マスクを着けられない人、(思想・心情上)着けたくない人は、どうすりゃ良いんですか。
「分かりやすい目安」を政府に「提示してもらいたい」とかもさ、他者依存丸出し。
そうして、自分では何も考えず、「上の人」の言うことさえ聞いていれば「安心」とかって。
その目安を「ルール」として、それに沿うことが正義なんだと「マスク警察」に餌を撒くつもりですか。個々人の違いは無視ですか。
世の中には、納豆大好きな人もいれば、匂いもダメという人だっているんですよ。
と、これはウチの奥様の口癖です。
てか、官房長官が言及したから(安心して?)おもむろに主張します、というのは「恐れず阿らず」がウリだった(あえて過去形)産経としてどうなの? です。
何と言うか、ここにも「優等生」がいっぱい、ですわ。
そうそう産経といえば、ワシントン駐在記者による、こんなコラムもありまして。
実は、今年になって発症して、まだ良かったなと思うことがある。外出時、花粉防止のため、堂々とマスクを着けて歩けるからだ。
新型コロナウイルス禍前なら、マスク姿で歩けば、道行く人に奇異な目で見られたに違いない。米国で医療従事者でもなければ、マスク着用の「風習」がなかったと言ってよい。思い起こすと、風邪をひいたからといって、マスクを着ける人をみた記憶がない。
トランプ前大統領時代は「そんな妙なもの、着けてられるか」と言わんばかりの〝保守層〟が着用義務に反発し、政争に発展した。私も、話を聞いたトランプ支持者に「マスクを外せ」と怒られたことがある。
「あー、それは良かったですね」としか言いようがないんですけれども。
逆に日本国内では、コロナ禍以降マスクなしで歩いて「奇異な目で見られ」「マスクを着けろ」と怒られる人も少なからずいるわけで。
優等・・・新聞記者様には、そこら辺、お察しいただけないんですかね?
マスク関連の記者コラムというと、こんなのもありまして(こちらはWeb版には載ってません)。
(産経新聞5/12大阪6版)
半島の話ではありますが、
マスクの着け外しの基準は、感染リスクよりも周囲の目にあるようだ。
って、それで納得してどうする?
優等・・・新聞記者様的には、そんなんで良いのかい?
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恥ずかしながら、2年前にもこんなこと書いてました。
もはや恒例、マスク嫌いのつぶやき。
厚生労働省が、こんなことを言ってます。
(1) マスクの着用について
マスクは飛沫の拡散予防に有効で、「新しい生活様式」でも一人ひとりの方の基本的な感染対策として着用をお願いしています。ただし、マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。
したがって、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。
外出時は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけましょう。
いやいや、一体どないせえ言うんでしょうか。マスクするの? しないの?
同じ記事で、こんなことも。
何かさ、とにかく「マスク着用」から離れられなくて、もう、あちらこちらですんごい矛盾が起きてるのに、誰もソコを突っ込めない・・・
マスク着用による感染防止効果と、マスク着用による熱中症その他のリスク、ついでに、ワタクシの心に日々積み重なり腐っていくストレス、そういうのをちゃんと見極めようよ。
だいたい、万に一つの「知らない間に自分が感染している」可能性、そこから何%になるのか分からないけど「無症状感染源」「クラスター源」になる可能性、ほとんど有り得ないであろう「二言三言話したくらいで感染する」可能性・・・掛け合わせたら一体どれだけ低い確率になるのでしょう。冷静に考えてみてください。
ここでもやはり、努力の方向を間違ってる気がします。
自分が、か、世の中が、かは分からないけれど・・・
進歩がない💦
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「新型コロナウイルス関連情報発信センター」が「子どものマスクとワクチンに反対する『意見広告2nd』」に取り組み中だそうです。
これまでの広告では、ひたすら「ワクチンの危険性」だけを訴えてきました。しかし「ワクチンの危険性は分かったけれど、コロナに罹る方が怖いからワクチンを打ちます」という声を多数耳にしました。そこで新型コロナが日本人にとってそれほど恐ろしいウイルスではなく、そもそもワクチンが必要ないことを正しく理解してもらうことが必要と考え、今回の意見広告を制作しました。だから結果的に、ワクチンだけでなくマスクや人流制限などの感染予防が必要ないことも訴えることができました。
とのこと。
そう、そこですよ。
「ワクチンだけでなくマスクや人流制限などの感染予防が必要ないことも訴える」
ことこそが「極めて重要」なんです。
偉い人には、それが分からんのです(?)。
実際の広告掲載がいつになるかは分かりませんが、ワタクシも応援します。
ウクライナ侵攻について、これまた産経新聞です。
4月下旬、ウクライナ東部の要衝マリウポリをロシア軍が「掌握」したと宣言したのに併せて、プーチン大統領は「ハエも飛び立つことができないように周辺を封鎖せよ」とショイグ国防相に命じた。これを聞いて、およそ血の通った人間が発する言葉ではないと戦慄を覚えた。
マリウポリ市内の製鉄所にはウクライナ軍兵士が籠城しているだけでなく、宣言した時点でも巨大な地下空間に多数の民間人が避難して命をつないでいた。一帯の封鎖とは表向き、ロシア兵が突入して痛手を負うのを回避する配慮だが、真のねらいは避難民の脱出や物資の搬入を困難にする兵糧攻めを意味する。
民間人の命など虫ほどでもない―という冷酷な思考を、なぜ公開映像の中でわざわざ示すのだろうか。
(こちら有料記事ですが、ワタクシは紙面で全文読みました)