何なら犠牲になれと強いて恥じない。どころか、それを「大切な人を守るため」だと言い換えて胸を張る。まさに「毒大人」が跋扈する時代だなと思う。
⚫ 「聞くフリ力(ふりりょく:ふりする力)」?
以上、今後のコロナ対策の基本的考え方を申し上げさせていただきましたが、私自身が最も心を痛めているのが子供たちのことです。2年間に及ぶコロナの影響で、「子供の学びが遅れているのではないか」、「いつもマスクをしているので感情表現ができなくなっているのではないか」など、多くの心配の声を各地で聞いてきました。コロナの悪影響をできるだけ小さくするために、何をするべきなのか、引き続き、幅広い専門家の御意見を伺いながら、感染防止と子供の健やかな学びが両立できるよう、子供たちにとって何が最善かを第一に考えて、検討・取組を進めてまいります。
先日、岸田さんが「戦争が続くウクライナ情勢への対応と、新型コロナ対応について」記者会見。その終わりの方で、上の様に仰ったわけだけれども。
「幅広い専門家の御意見を伺いながら」も何も、今頃になって「検討・取り組みを進めてまいります」じゃないでしょう。
とりあえず言っとくか、くらいのスタンスとしか思えませんがな。
「子供たちにとって何が最善かを第一に考え」たら、マスクやパーティションといった「象徴的対策」をさっさと止めることですよ。
「コロナ怖い」人向けの、種々諸々新型コロナ特別扱いを早急に止めることです。
喋って歌って、騒いで暴れる、それでこそ子供。
大人だって、それらをずっと(本気で)止められてたら鬱になります。
⚫ 子供にはリスクのみ、ワクチン接種
(持続期間はともかく)ワクチン接種すれば、重症化・死亡は防げるんでしょ?
だったら、それを怖れている人がワクチン打てば、それで「対策」はオシマイじゃないですか。
他の人は、適度にウイルス曝露して無症状のまま撃退、感染・発症したとしても2・3日寝てれば大丈夫。
もし心配なら、その時には病院で看てもらえば良いんです。
つまり、若者、ことに子供とって、ワクチン接種によるベネフィットはほぼ無し。あるのは副反応・後遺症のリスクのみ。
それなのに「大切な家族を守るため」とかで・・・
親世代が安心するため子供世代を不安にさせる、そしてそういう理屈が一般に受け入れられる。
いまだかつて無かった、そんな「ご時世」が嘆かわしい。
繰り返しますが、重症化・死亡するのが怖い人、その御本人がワクチン接種すれば済むことなんですから。
⚫ しないよりマシ、くらいのマスク着用
マスクにしてもね、怖い人が怖い場面で着ければ良いんですよ。
感染予防効果は(発症している――ウイルス排出量が多い――人が着用する、という場合を除いて)ありそうに見える、だけ。
マスク着用は、要は「不安」と対の「安心感」(気分)。
件の記者会見、質疑応答で・・・
欧米では、ワクチン接種の進展とともにマスクの着用を求めない国も出てきています。本日、まん延防止等重点措置の一斉解除という明るい兆しも出てきていますが、やはりマスクというのは象徴的な対策になっていますし、総理は先ほど子供の表情への影響も指摘されていました。この点、シンプルにお伺いしたいのですが、日本においてマスクはいつ頃外して行動ができるようになると見通しているのでしょうか。そして、どういった条件でそれが可能となり得るのでしょうか。この辺をお願いします。
という問に、首相は・・・
〜〜〜ですから、マスクの着用というのは感染対策においても基本であり、感染防止対策の基本であるマスクの着用、これは引き続き、この移行期間においては国民の皆様方にお願いをし続けていかなければならないと思っています。
結論としまして、今時点で、マスクをこの時点で外して構わなくなる、あるいはこうなったら外していい、そういったことについてお答えするのは難しいということであります。
・・・なんて答えています。
いやいや「感染防止対策の基本」は、手洗い・うがい(鼻うがい)・換気でしょ。
実際、マスク着用を「お願い」する科学的根拠はなく、厚生労働省は感染予防効果を示す文書はない、としているわけで。
度々見せられる富岳等による「恐怖映像」は、あれはあくまでも飛沫(要はツバ)ですからね。
その中にウイルスがどの程度含まれているのか、という点については、まあ、テキトーな(有意差が出る程度の)値を入れ込んでいるだけ。
逆に無症状でも(人を感染させるほど大量の)ウイルスを排出しているとしたら、それを堰き止めてるマスクは、もう一瞬にして地雷原。そんなモノを通して呼吸し、そんなモノを手で触りして、それで何で「安心」なのさ、です。
コト此処に至っては、みんなと同じ、かつ、ご時世にかなった(?)身だしなみだから、という人も多いでしょう。
けれど、それは、その人にとって気にならないからそれで済むという話で。
アルコール消毒もですけど、ダメ、ムリな人は、必ず一定数いますから。
「みんなちがって、みんないい」の精神を(それが本物であったのなら)「緊急事態」であればこそ、発揮してもらいたいものです。
⚫ 大切な人を想うなら・・・
世の中「ただの風邪」を含めて罹って良い病気なんてない。
けれど、あれもこれも我慢して、あれやこれを犠牲にして、そうまでして絶対に罹っちゃいけない病気、というものもない。
というか、それでもやっぱり罹る時は罹る。
さらに言えば、人間、死ぬ時は死ぬ。
遅かれ早かれ必ず死ぬ。
皆が感染予防のために生きてるわけじゃない。
そういう生き方があっても良いけど、
同じ生き方を人に強制するのは、やはり間違ってる。
「大切な人を守るため」になんて、人に言われて何かすることじゃない。
貴方を大切に想う人が、貴方の我慢や犠牲を喜ぶはずもない。
貴方の大切な人は・・・
ワクチン接種が嫌で、
マスク着用が苦しい、
・・・かもしれないのだから。
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ちなみに、ロシアのウクライナ侵攻に関しては・・・
日本国としての立ち位置はともかくとして、個人的には、道徳的に(!)どちらかの立場に寄り添う、という気にはなれません。
米国が言うところの「太平洋戦争」だって(いみじくもゼレンスキーさんが言うような)真珠湾攻撃で日本が一方的に始めたもの、ではありません。
力の行使には、大抵それに至る前史があるわけですから。
少なくとも「保守」とされる人々は、常々そう言ってましたよね?
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ミニ「本の森」
「敵を知るために」と読み始めたはずが、何やら「プロジェクトX」を視ているかのような感覚(?)になりまして。うっかり面白いと思ってしまった本です。
⚫『mRNAワクチンの衝撃──コロナ制圧と医療の未来』
世界16カ国語で刊行決定!
世界を変えたワクチンの生みの親が語る大逆転の開発秘話
ファイザー社と組み、11カ月という常識外のスピードで世界初の新型コロナワクチンの開発に成功したドイツ・ビオンテック社。画期的なmRNA技術で一躍注目を集めるバイオ企業の創業者/研究者夫妻に密着、熾烈なワクチン開発競争の内幕に迫るドキュメント。
実際、当時者達は「プロジェクト・ライトスピード」(Projekt Lightspeed)と呼んでいたそうで。
本の「エピローグ」で著者が・・・
・・・と書いているとおりの内容でした。
原書の出版社サイトでは・・・
ビオンテック社を設立し、COVID-19に対する最初のワクチンを開発した、結婚した科学者のドラマチックな物語。
誰もそれが可能だとは思わなかった。2020年1月中旬、ウール・シャヒンは、妻であり数十年にわたる研究パートナーであるエズレム・テュレジに、まもなくCOVID-19として知られるようになるものに対するワクチンを開発し、年内に数百万人の腕に安全に注射できるだろうと告げた。彼の自信は、30年近い研究の積み重ねの上に築かれたものだった。癌の治療法に革命を起こすべく、メッセンジャーRNAという不安定で見過ごされがちな分子を研究していたのである。しかし、中国の武漢でSars-Cov-2が発見されたとき、ビオンテック社は最先端の技術を導入し、世界で初めてコロナウイルスに対する臨床承認を受けた予防接種を行う準備が整っていた。
『The Vaccine』は、現代における最も重要な医療上のブレークスルーの1つに幕を下ろします。本書では、シャヒン医師とテュレジ医師が数週間で20のワクチン候補を開発し、ビッグファーマに彼らの野心作を支持させ、トランプ政権と欧州連合からの政治干渉を切り抜け、30億回以上のファイザー/ビオンテックワクチンを世界各国に記録的に早く提供できたかを解き明かす予定です。
本書は、ビオンテックのCOVID-19プロジェクトをリアルタイムで取材したフィナンシャル・タイムズのフランクフルト特派員ジョー・ミラーが、シャヒン、テュレジ、そして60人以上の科学者、政治家、公衆衛生当局、ビオンテックスタッフへのインタビューとともに、この驚くべき1年間の主要イベントを取り上げ、それぞれの医療イノベーションの科学、経済、個人の背景を探っています。ワクチンの安全性と有効性に対する国民の信頼が、このパンデミックに終止符を打つために極めて重要な時期に、『The Vaccine』は、一般読者にわかりやすく、かつ熟練した微生物学者を魅了するような詳細で、画期的な技術の背景にある科学を解説しています。
*www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
・・・という紹介になっています。
*macmillan Publishers:
The Vaccine Inside the Race to Conquer the COVID-19 Pandemic
→https://us.macmillan.com/books/9781250280367/the-vaccine
ともあれ、結果として、多くの国々で「未知数」無限大のその存在が受け入れられ、悪影響は疑われることなく「効果あり!」のみを信じられ、8割9割の人が接種に至ったわけで。
ほんと「(mRNAワクチンの)衝撃」ですわ。
ワタクシとしてもね、半年前、いや、せめて3ヶ月前なら、読中ワクワクの勢いでそれなりに、分かりやすく「感動」しちゃったかもしれないんだけれども・・・
今となっては、ワクチン接種しても感染は防げないし、何なら、3回4回と打ってる国々の方がかなり困った状況になってるのが明らかですからね。
なのに、我が国の専門家はそれを見ない聞かない知らせないを貫き、5〜11歳にまで接種「勧奨」し、他の人には3回目を「推奨」し、さらに4回目を示唆さえしているわけで。何ともいとをかし、いえ摩訶不思議。
岸田さんにしても、誰に唆されてるのか、件の記者会見でまたぞろ「ワクチン接種歴や検査キットの活用」なんて言って、破綻したはずの「ワクチン・検査パッケージ」を蒸し返してますし。
ちなみに、邦訳の巻末には「監修者のことば」というのがありまして。
石井健さん(東京大学医科学研究所 感染・免疫部門 ワクチン科学分野)という方が、こんなことを書いてます。
二人はワクチン開発研究の「カンブリア紀」ともいえる2020年に、最もその進化に成功したチームを率いた夫婦のリーダーとして名を残すだろう。この二人の進化の過程を克明に追った物語がただのサクセスストーリーでないことを読者は最後に知るだろう。すばらしい読後感である。
「すばらしい読後感」・・・
うーん、「革命」やら「歴史的な破壊的イノベーション」やら、そういったものの後には死屍累々というのが歴史の教えるところですからね。
そんなに褒めそやしちゃって大丈夫なのかなー、というのがワタクシの読後感です。
一応、目次を。
はじめに
プロローグ
第一章 アウトブレイク
第二章 プロジェクト・ライトスピード
第三章 未知数
第四章 mRNAバイオハッカー
第五章 試験
第六章 同盟締結
第七章 初めての臨床試験
第八章 自分たちで
第九章 効果あり!
第十章 新たな常態(ニューノーマル)
エピローグ
付録
謝辞
監修者のことば
原注
資料コーナー(?)。3月16日、ワクチン分科会副反応検討部会より。
これまでに遷延する症状について報告を受けた事例はあるものの、現状(令和4年2月20日現在)において、これまでにワクチン接種が原因と判断されたものはない。
「ワクチン後遺症」をわざわざ「遷延する症状」と言い換えてます。だって「大人」だもん。ついでに言うと、何がどうあっても「接種が原因」とは認めません。だって「大人の事情」があるんだもん。
現時点においては、個々の死亡事例について新型コロナワクチンとの因果関係があると結論づけることのできた事例は認められない。
それでも「因果関係がある」とは認めません! そりゃやっぱ「大人の事情」があるんだもん。
3回目接種後の事例も含め、心筋炎・心膜炎に係るこれまでの検討結果を踏まえても、現時点においては、引き続き、ワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないと考えてよい。
心筋炎・心膜炎について(だけ)は(しぶしぶ)認めている? それでも重大な懸念は認めれないよと。だって「大人」だからね。
けど、それを言うなら、新型コロナウイルス感染症自体、既に重大な懸念は認められないような・・・
ファイザー社ワクチン:3回目接種後の死亡として28件の報告があった。
武田/モデルナ社ワクチン:3回目接種後の死亡として16件の報告があった。
それでも・・・以下略で。
国内の3回目接種後に係る副反応疑い報告状況については、現時点では重大な懸念は認められない。
けど、それを言うなら・・・以下略で。
*資料1-8 副反応疑い報告の状況について
→https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000915006.pdf
*第77回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会
令和3年度第30回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料
→https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00039.html