ワクチン小噺
仕事の出先にいるその男、中学の同級生。なので、当方が地域でそこそこ名の通った〇〇高校に入学したのを知っております(その後の色々はヒミツ)。
で、ほぼ毎日会うのだけれども、先日、こんな遣り取りがありました。
彼:あんた、もうワクチン打った?
ワタクシ:いや、まだ。って言うか、打つ気ないし。
彼:何だん、あんたもかん。
ワタクシ:「も」って何。
彼:俺、テニスやってるんだけどさ、そこの知り合いが◯◯校で、やっぱりワクチン打たないって言うんだよ。
ワタクシ:へ〜、そうなんだ。
彼:頭いいヤツは、打たんのかな。そいつなんか、経営者なのに。信じられんら。
ワタクシ:いや、別に信じられんくはない。
彼:何、やっぱ副反応とか色々調べて止めとこうってなるわけ?
ワタクシ:あー、ま、そうかもね。
彼:全く。これだから◯◯は。そんな難しく考えちゃダメだら。もっとシンプルにさ、「コロナ怖いもんでワクチン打つ」でいいじゃん。
ワタクシ:いやいや、シンプルに考えたら「必要ない」でしょ。コロナなんて怖くないし。とりあえず◯◯校も関係ないし。
彼:そうなん?
ワタクシ:だって、人死んでないもん。罹ったって普通の人は死なないんだから。自分、インフルエンザの予防注射だってしたことないのに。打つわけないじゃん。
それほど深い付き合いがあるわけでもないので、特にケンカするわけでもなく話はそれでオシマイ。
そう、副反応云々もさることながら、ワタクシの場合・・・
必要ない。
・・・というのが結論なのです。
自分の会社で接種予定とか聞かれた時も、そう答えておきました。
「ソレはソレ、人は人」とはいえ・・・
それでも「コロナ怖い、ワクチン早く打ちたい」という人は、まずは、まっさらな気持ちでコレを見て、それこそシンプルに考えてみてほしいものです。
このグラフでは、死者は、青と赤の間でほぼ線上になってる黃色ですからね。
「感染者」(本当は、ただの検査陽性者)がどれほど増えようが、重傷者がそれなり増えようが、結局、大多数の人は回復する程度の感染症なのです。
もちろん不幸にして亡くなる人は「ゼロではない」のですが、その年齢分布からすると、ほとんどの場合「寿命」と言えなくもないくらいで。ぶっちゃけ「コロナでなくても・・・」という方々でしょう。
何が正しくて、何が間違っているのか・・・
さて、第5波とされるものですが、これはさすがに「終わった」と言うしかないですよね。たとえ「コロナが怖いものでなくなったら(商売上がったりで)夜も眠れない」人だとしても。
改めて提示しますが、我が国人口100万人当りの新規陽性者がこちら。増減見てください。
これだけ見ると「うわっ、やっぱ第5波すげ〜。デルタ株怖え〜」となりそうですが・・・
こちら、人口1,000人当りの検査数。増減見てください。
合わせて考えると・・・
(どっちが先かはともかく)やっぱり感染者(ホントは検査陽性者)数って、検査件数の関数なんだなと。
もちろん断言はできないですけど。
夜の街で若者が、と言って検査を始めてそこで陽性者がちょっと出ると、当然その周囲の若者が検査対象になって陽性者があぶり出される。小・中学校、高校でクラスターがとか言い出せば、これまた、そういう場所での検査が増えて陽性者も増える。つまりは、そういうことなんじゃないですか?
でもって、100万人当りのコロナによる(必ずしもコロナが主因とは限らないけど)死亡者数。増減見てください。
およっ? 第3、第4波の死亡者数、あるいは第5波の感染者数に比して、第5波の死亡者数は明らかに少ないですね。
マスメディアは散々デルタ株の恐怖を煽ってたけど、これはウイルス一般のセオリーどおり、変異の過程で弱毒化してるってことではないですか。
感染力が強いというのだって、検査件数が増えてる中での話なわけで。
しかしながら、問屋は・・・じゃなく予防対策・ワクチン接種大好きな人々は、感染者(ホントは検査陽性者)なんて勝手に増えて自然に減るとか、ウイルスは変異で弱毒化するとか、決して認めないわけで。
「いやいや、ワクチン接種が進んだからだよ」と言いますわね、そりゃ。
こちら、ワクチン2回接種済者の割合です。4、5月にちょろちょろと、6月辺りから順調に増えてます。
「あー、もう、それならそれでいいよ。ワクチン打ちたい人みんな打って、何なら6ヶ月毎にず〜っと打ち続けるってことで、それで終わりにしてくれるんでしょ。自分は打たないけどね」とか投げ遣りに思ったりもするのですが・・・
マスク、ワクチン以外でも、降りかかる火の粉
ちょっと前、これまた、自分の暮らしにかなり影響のあるニュースがありました。
東南アジアの新型コロナウイルス禍による部品供給の停滞が長引き、自動車メーカーの減産の動きに歯止めがかからない深刻な状況が続いている。トヨタ自動車は9月に続いて10月にも大規模減産に踏み切り、年間生産台数見通しを930万台から900万台に下方修正した。他のメーカーも工場の稼働停止の延長を余儀なくされるなど影響を受けており、コロナ禍が収束しなければ、減産の動きがさらに広がる恐れがある。各社は生産の挽回を図るが、従業員に過度な負担はかけられず、悩みは尽きない。
東南アジアのコロナ禍は、トヨタ以外のメーカーにも工場停止を延長させるなどの深刻な影響を既にもたらしている。
ダイハツ工業は、マレーシアとベトナムからの調達不足により、国内2工場の9月の稼働停止日を延べ7日間追加。8~9月の減産台数は4万台を見込む。SUBARU(スバル)も、9月7日から4日間の稼働停止を予定していた国内3工場について、停止日を5日間追加すると発表した。
マレーシアとベトナム、ですか。これまであまり取り上げられなかった(大した騒ぎになっておらず、日本のメディア的においしくなかったから?)と思うのだけれど。
せっかくなんで、数字を確認しておきましょう。
感染(検査陽性)者数。ベトナムはともかく、マレーシア!大変!! 日本と比較して下さい。
でも、一応言っておくと、検査数もやっぱり多い。日本と比較して下さい。
そして肝心の死亡者。マレーシア! 大変!!
日本と比較して下さい。ずっと似たような動きだったのに、6月辺りから、どわっと差が付き始めました。
ベトナムなんか、ずっとほぼゼロだったのに、9月から突然ですよ。
で、ワクチン接種率です。マレーシアは日本とほぼ同様。ベトナムは少し遅れて8,9月辺りから上がり始めました(まだ低調ですが)。
で、分かりやすいように、感染者と死亡者の横軸(日付)も揃えてみましょう。
ワクチン接種率、感染者・死亡者の増減、にらめっこしてると・・・あー、何か困りましたね。
マレーシアとベトナムはそーなって、でも日本は免れて、正直・・・
何がどうなっているのか、何とでも言えちゃう感じです。
ここまで、グラフはこちらのサイトから。色々楽しめるサイトです。
実は関係者も困ってる?
ご存知の方も多いでしょうけど、厚生科学審議会に「予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会」なるものがあって「新型コロナワクチンの接種及び副反応疑い報告の状況等について」 定期的に検討しています。
コロナワクチンについては、2021年の5/12(水)に始まり、5/26(水)、6/9(水)、6/23(水)、7/7(水)、7/21(水)、8/4(水)まで、ずっと2週間毎、水曜日に行われていました。
その後、1週間遅れの8/25(水)、前回は、唐突に 9/10(金)の開催。だったら、今度は9/24(金)なのかと思ったんだけど、まだ開催されおりません。
なので、いささか古いのですが、9/10(金)の資料から。これも、ご存知の方が多いでしょう。
資料1-3-1 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注)
資料1-3-2 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(COVID-19ワクチンモデルナ筋注)
*第68回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会
令和3年度第17回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料
→https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00030.html
この時点で既に1000件を超える「ワクチン接種後の死亡」事例ですが、ワクチンと死亡との因果関係は「ある」とも「ない」とも言えず、要するに「分からない」わけです。
それを「情報不足等により因果関係が評価できない」と言い換えているわけで、それだけで、何か科学的な響きになるところが笑え・・・いや、怖いですね。
それでも「安全」だと言い、自分だけならまだしも「大切な人」にまで薦める人の気が知れません。
ま、いずれにしろ、副反応云々を抜きにしても・・・
「コロナ怖くない」だから「ワクチン必要ない」
・・・がシンプルな思考経路だと、ワタクシ思うんだけどなあ。
少なくとも・・・
人のために打つものではありません。
人に言われて打つものでもありません。
政府・分科会自らが出している文書を素直に読めば、そうなります。
ワクチン接種が進む中で 日常生活はどのように変わり得るのか?
令和3年9月3日(金) 新型コロナウイルス感染症対策分科会
→https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/dai7/vaccine_nichijou.pdf
「正確な情報」は新しくて古すぎる
こちら・・・
かの有名な「信頼できる」サイトですが・・・
出たな、95%の有効率。
でもこれ、そもそも1万人中 9千900人は発症しないわけですからね。
って言うか、それだって、接種直後はそうかもしれないけど、時間経過とともに効果は薄れ、6ヶ月もしたら、ほぼ無くなってしまう、って言うんですから。
ついまり、この程度だから副反応は怖くない、と言いたいご様子なんですが、いやだったら、コロナはもっと怖くないでしょ。
高齢でなく、基礎疾患もない人であれば、コロナに感染したとしても、ここまでの症状出ないですよ。
何が「練習試合が盛り上がっちゃってすみません!」ですか。「本番」だってたいしたことないのに。
ちなみにですが、このサイト、(アップした時点では「最新」だったのかもしれないけど)ホント情報が古くて。
「動画・スライド:みなさんへ」は、6/20、6/20、6/20のモノ。「動画・スライド:医療従事者の方へ」は、4/2、4/15、5/21のモノを未だにトップで出してますからね。
もうひとつ。
政府対策本部の旧・専門家会議や厚労省クラスター対策班等の関係者で組織された専門家の有志の会です。全世代のみなさまに拡散してほしいメッセージをお知らせしています。一人でも多くの方に私たちのメッセージが伝わり「秒で理解、秒で拡散」されるよう努めます。ともに困難を乗り越えましょう。
というサイトもありますが、こちらもまた更新停滞気味。
「有志の会からのメッセージ」は9/1、「専門家からのメッセージ」が2/9、「いま、拡散してほしいこと」に至っては’20の5/8付けですよ。
「秒で理解、秒で拡散」とか仰ってますけど、有志の方々の時計は、一体、どれだけゆっくり進んでるんでしょう。
ついでに言うと、ほとんど政府分科会の別働隊でありながあら、民間組織を騙り、有志の会、つまり一専門家という体で、実際好き勝手なことを言い放つ、ホント、困った人達です。
*コロナ専門家有志の会 | COVID-PAGE
にしても・・・
最新の「好都合な情報」を拡散する一方で、より新しい「不都合な真実」はスルーして知らせない
・・・それはマスメディアに限ったことではないのですね。
したら「最新」の知見とか「新奇」な事例とか、端から相手にしない方がマシ?
外から帰ったら手洗いうがいとか、閉め切ってないで換気しようとか、寒くなる前に風邪ひいとけとか、夏風邪はバ◯が引くとか、それでも風邪は万病の元だからとか、とかとか・・・
おばあちゃんが言ってた近辺で生きていく方が幸せってもんです。
そう言えば、近頃日本のマスメディアは、コロナ関係の海外情報、ほとんど触れなくなりました。
ワクチン接種で先行している英国、米国、イスラエルとか、公的な予防対策ほとんど止めちゃう北欧諸国とか、逆に、めっちゃ厳しいロックダウン政策とっているオーストラリアとか・・・
ま、この辺は不都合、というより、色々世界情勢が複雑怪奇過ぎて、近頃の業界人諸氏では思考がついていかないのかな。
情報過多等により因果関係が評価できないことだらけだし。
謎の死亡者増加
最後に、一部で取り沙汰されている謎の死亡者増加について。
厚生労働省が公表してる「人口動態統計速報」(調査票を作成した枚数です。調査月の約2ヶ月後に公表しています)の数字をグラフ化してみました。
う〜ん、確かに、4月、5月、6月、7月と、年々の増加傾向から予想できる範囲の、さらに上を行ってますね。去年が減少してた(!)だけに、余計目立ちます。
が、単純にその反動と捉えることも、できなくはないのです。
いずれにせよ、これは死因別の人数が分かる「人口動態統計月報(概数)」(月毎の概数です。調査月の約5ヶ月後に公表しています)の方が出てこないと何とも言えませんね。
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参考までに、ワタクシ自身はこの辺りで「最新情報」を追ってます。共通しているのは、何が何でもワクチン反対、というわけではないこと。
自らの判断で打ちたい人、必要だと考える人が接種するのは構わない、というスタンスの方々です。
語り口が変化球なので、ダメな人はダメかも。でもワタクシは好き。
こちらは、かなり知れてる方ですね。近頃、かなりお怒りのご様子。
Ban対策として、多チャンネル細分化されてますので、コチラの動画概要欄からリンクを辿ってください。
そんなわけで、再掲。
【9月30日〆切】子どもたちへの新型コロナワクチン接種の停止を求めます。
現在行っております新型コロナウイルス感染症対策につきまして、ご意見をお寄せいただければ幸いに存じます。
ホント、コロナはもう終わりにしたい(実際「勝手に終わりにすればいいじゃん」という声が聞こえたりもする)。