新型コロナウイルス感染症、5つの対策として・・・
対策1 リスクが高まる5つの場面を知り、これらを可能な限り避ける。
対策2 同居者以外の人の顔が近づく(目安として1~2メートル以内)ときは、お互いにマスクをつける
対策3 家庭の「外」での感染をできる限り防ぐ
対策4 手を洗う場面を決めておく
対策5 具合が悪いときは休む
同じく、5つの特徴として・・・
特徴1 症状が現れる前から感染性がある
特徴2 軽症な場合は感染していることに気づきにくい
特徴3 主に飛沫感染、次に接触感染、換気の悪い場所では空気を介した感染も
特徴4 感染者の約2割から複数人に感染して広がる
特徴5 重症化や後遺症のリスクがある
と、このように、医療関連感染対策が専門という方が「改めてふり返」ってくれた、こちらの記事。
それをもとに、ワタクシなりに「コロナのまとめ」に入っているシリーズです。
前回の記事で「特徴1」まできました。
今回はその続き。
おもむろに「特徴2」からまいりましょう。
特徴2 軽症な場合は感染していることに気づきにくい
新型コロナでよくみられる症状は以下の通りです。風邪やインフルエンザに似ているので、“これがあれば間違いなくコロナだ!”と断言できる症状はありません。
って「そんなん言われてもなあ」ですが、こんな表(箇条書き)が添えられてます。
うん、なるほど。
似てるって言うか、こりゃ風邪そのものだ。
と言うか、そもそも風邪っていうのが正確には「風邪症候群」なわけだし。
じゃあどうやって「新型コロナウイルス感染症」だと判断するのか?
つまりは、症状関係なしにPCR検査(および抗原検査)で決めるしかないってことなんでしょう。
また、特に持病のない若い人は軽症のことがあります。例えば、発熱といっても37.0℃を少し超える程度の微熱しかない、あるいは、のどの痛みや下痢(ノロウイルス感染症のような激しい下痢ではないことが多い)しかみられない人もいます。症状が軽いと、感染していることに気づかずに、職場や家庭内で重症化しやすい人にも接してしまうことがあります。これも新型コロナのやっかいな特徴です。
いや、だから、それはいわゆる風邪(80%以上がウイルス性)でも同じことで。
つい去年までは、「ちょっと風邪気味なんだけど」とか言いながら(すなわち、今風に言えば「感染」しているのに)、あっちへフラフラこっちへフラフラ、そういう人は大勢いました。
でもって、つい去年までは、実際「職場や家庭内で重症化しやすい人」にうつしてまわった(すなわち、今風に言えば「感染」させていた)人も大勢いたことでしょう。
言うまでもないことですが、たとえ風邪であっても、時折拗らせ重症化する人はいたし、稀に死亡する人もいました。
でも、大きな問題にはなりませんでしたよね?
ついでながら、人にうつさないから良いようなものの、あらゆる病気・疾患が「軽症な場合は感染(罹患)していることに気づきにくい」ものです。それを厄介だと言うのであれば、もう、何だって厄介に違いありません。
では、続けて「特徴3」へいきましょう。
特徴3 主に飛沫感染、次に接触感染、換気の悪い場所では空気を介した感染も
新型コロナの主要な感染経路は飛沫感染です。
感染者の近くで会話をすると、飛沫に含まれるウイルスを吸い込んだり、飛沫が目に入ったりして感染することがあります。互いの距離が近く、接する時間が長いほど、感染するリスクは上がりますし、人数が多いほど、感染する人が増える傾向があります。また、同じ箸を使う、回し飲みをするなど飛沫で汚染された食器や飲料を介して感染することもあります。
換気の悪い空間では、空気中を漂うウイルスを含む微粒子を吸い込んで感染することがあります。この微粒子は、飛沫の水分が乾燥してできたもので、非常に軽くて小さいため、気流に乗って、より長い時間、より長い距離を漂うことができます。ただ、このような経路による感染は頻繁に起きているわけではなく、感染性のある人が閉鎖空間に30分以上、場合により数時間滞在した場合に起きています。特に、換気の悪い場所で、大声を出す、歌う、運動をする場合は、空気中の微粒子の濃度が上昇すると考えられています。換気は重要な感染対策です。
いやいや、ごもっとも、です。
とはいえ、これも新型コロナの特徴と言えるほどのことではなく、いわゆる風邪(繰り返しますが80%以上がウイルス性)やインフルエンザにしても、ほぼ同じです。
ちなみにですが、だったら風邪とインフルエンザの違いは、というと、至極大雑把に言って、インフルの方が発症が急激だったり症状が全身に及んだりする、というところくらいでしょうか。
したら、本当の意味で新型コロナの特徴は何かって言うと・・・
無症状なのに「感染者」とか「感染性のある人」とされる人がそこら中にいる、誰もが感染者であり感染性があるかもしれない、とされている(!)ことでして。
さらに、そのような、本来「仮定」でしかないことが、あたかも既成事実のように、まことしやかに語られるのは何故かって言うと・・・
「新型コロナウイルス(とされる遺伝子の断片)がソコで見つかる」という意味でしかないPCR検査をもって、その陽性者を「感染者」としている(!)からに他ならないのでありまして。
PCR検査では、その程度で発症するはずもないウイルス10個100個のレベルでも、何なら死骸・残骸でさえも、ソコにあれば陽性となります。
つまり(もう何度も書いたことですし、多くの人が指摘していることですが)・・・
「新型コロナウイルス感染症」を特別なものにしているのはPCR検査なのであって「新型コロナウイルス」それ自体は特別でも何でもありません。
「新型コロナウイルス」なんて、そもそも存在しない、あるいは、昔からあったものが発見されただけ、もしくは、ちょっと強めの(そして今はすっかり弱くなった)変異種でしかない、など、様々な可能性があります。
一般的なPCR検査は、一応、既知4種の風邪コロナには反応しないことになっているのだけれども、それ以外に風邪コロナが有ったのか無かったのか誰も知りません。風邪コロナがまともに研究する対象ではなかったからです。
今、世界中で「昔からあるコロナ」(常在ウイルス)を血眼になって見つけ出し、封じ込めようと、無駄な(そして有害な)努力をしているだけなのかもしれませんね。「新型コロナウイルス」というのは、それくらい「ふんわり」した存在なのです。つまり、そういう意味での「特別」ではあります。
ということで、今回の結論・・・
新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルス(とされるもの)による風邪症候群(当初、相当質の悪いものだったけど、変異を経て今は他の風邪コロナとほぼ変わりない程度のもの)と言ってしまっても大丈夫。
医療従事者を疲弊させ、現場を逼迫させ、崩壊の危機に陥れているのは(それが事実として)、10ヶ月以上前の「恐怖体験」から抜け出せず(あるいは商売上、色々と気付かないふりをして)、新型コロナウイルスを未だに「特別扱い」している人達です。
国民全員がワクチン接種するまで、何が何でも引っ張ろうとしているのかな?
本書で述べる私たちの意見は、読者自身が精査し、自分の頭で考えるための材料に過ぎない。批判と異議申し立ては大いに歓迎したい。科学的な議論では、あらゆる仮説には反仮説があって然るべきであり、両者の統合により最終的には潜在的な不一致が解決され、結果として、人類の利益のために前進することが可能になる。私たちは、すべての読者が私たちの見解を共有してくれることを期待してはいない。しかし、私たちは、この深刻な問題を抱えた世界のすべての市民の利益のために、オープンで旺盛な議論に火をつけることができればと思っている。
・・・これは『コロナパンデミックは、本当か? コロナ騒動の真相を探る』という本の「はじめに 悪夢の始まり?」にある言葉です。
本書『コロナパンデミックは、本当か?―コロナ騒動の真相を探る』は、ウイルスと感染症に関する専門的立場から、科学的事実に基づいて、この現象の真相を解き明かしてくれる。その意味で、多くの人々が待ち望んでいた、まさに絶好の書物だ。ドイツ、シュピーゲル誌でベストセラー第一位。反ロックダウン運動のバイブルになっている啓発の書。
本書は、「新型コロナ」にまつわる多くの科学的な疑問について、明解な答えを出している。そして、このコロナ騒ぎについて、「何か変だな……」と思いつつも、未だに釈然とした理解を得ることのできない人々に、一貫した論理の流れを示してくれている。主要な論旨は:①新型コロナウイルスは、強毒のキラーウイルスではない。②ヨーロッパでロックダウン措置が取られたとき、感染の波は終息していた。③信頼できないPCR検査が感染者を増やしている。④コロナよりも、ロックダウンなどによる市民生活の制限によって引き起こされる経済的・心理的被害の方がはるかに大きい。⑤ワクチンより自然の免疫システムの働きが重要。⑥政治もメディアも完全に機能不全に陥った。⑦子供たちの未来のために、生活を正常に戻すべきだ。
本書の著者スチャリット・バクディは、疫学、感染症学の研究者として多くの重要な業績を残し、ドイツのみでなく世界の研究者から広く尊敬されている第一級の科学者である。ドイツでロックダウンという厳しい措置が決定されて以来、政府による一連の措置に強く反対する声を挙げ、他の多くの科学者とともに、科学的知見に基づいた冷静な主張と議論を展開し続けた。氏の主張を無視し続ける権力によるどのような誹謗中傷、どのような排斥行為にも怯むことなく、カリーナ夫人とともに科学者としての良心に忠実に発言し行動している。
・・・という紹介がなされています。
また、版元からは・・・
「新型コロナウイルス」に関する書物が多くある中で、本書は、ドイツのみでなく世界でも第一人者である著者が、ウイルスと感染症に関する専門的立場から、科学的事実に基づいて、この現象の真相を解き明かした本格的で分かりやすい解説書です。ドイツ、シュピーゲル誌でベストセラー第一位。反ロックダウン運動のバイブルになっている啓発の書と言えます。著者たちと監修者の大橋氏に共通するのは、第一級の科学者としての良心と責任感、そして、コロナを「ペスト」に仕立て上げた背後の力、資本主義の矛盾と不条理という悪疫との戦いへの固い意志だと言えます。コロナについて、科学的な事実に基づいて判断するのではなく、煽られるままに自粛を続ける人々の覚醒を促し、心の平静を取り戻すためにも、読む価値がある本だと思います。不安と恐怖心は権力を強くし、正しい知識と覚醒によって、市民の頭と心は強くなり、自由な発言と行動への勇気を生み出すはずです。家族で一緒に、友達と一緒に読んでほしい本です。
・・・との一言。願いみたいなものが伝わってきます。
ちなみに、その版元というのは、ドイツ語の本を翻訳出版している「気ままな出版社」で、日曜社というのだそうです。
原書は『Corona Fehlalarm? Zahlen, Daten und Hintergründe』2020年6月中旬に上梓されたもの。
ドイツ関連の話が軸なだけに、馴染みのない人名や組織も出てきたりします。が、それでも、世界中概ね似たような展開になっているのだなあと感慨深い、というか、読んでてため息が出ちゃうような感覚がありました。
以下、深く頷いたところを抜書きで。
ドイツや他の国々の死亡者の平均年齢が80歳以上であるということは確かだが、しかし年齢そのものが決定的な基準ではない。比較的健康で体調が良ければ、若い人たちと同様にウイルスを恐れることはない。ピュッシェル教授やその他多くの研究によって明らかなように、SARS-CoV-2は、ほとんどの場合、溢れる寸前まで満たされた樽への最後の一滴にすぎないのだ。個々の当事者にとっては残念なことであり、また家族や愛する者たちにとっては悲劇である。とはいえ、このウイルスに過剰な責任を被せる理由はどこにもない。樽が溢れんばかりにいっぱいであれば、どんな種類の病原体であっても最後の一滴になり得る。毎年世界中で26万人が呼吸器官の感染で死亡する(肺結核を除いて)という事実を、我々は忘れがちである。私たちは、死の本当の原因が致命的な一連の出来事を引き起こす病気や健康状態にあることを忘れてはならない。重度の肺気腫または末期癌に苦しんでいる患者が、致命的な肺炎になった場合、死因はあくまでも肺気腫または癌なのである。(P.47〜48)
これは、分かりやすい喩えですね。
ちなみに、日本の年代別死亡者数がこちら。
仮に80代以上を85歳、以下、70代を75歳、60代を65歳・・・として死亡者平均年齢を出すと78.7歳となりました。80代以上は人数も多いですし、もう少し詳細な年齢(おそらく85歳以上の方の方が多いと思われます)が分かれば、それを元にした平均年齢が80歳を超えるのは確かでしょう。
こんな統計もあります。
厚生労働省 人口動態統計月報(概数)(令和2年7月分)
第4表 死亡数及び死亡率(人口10万対),死因(死因簡単分類)別-対前年比較-
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2020/dl/all0207.pdf
小さすぎてよく分からないかもしれませんので、赤枠で囲った部分、死亡数累計(1月〜7月)の実数だけでひとつの表にしました。「その他の特殊目的用コード」というのが新型コロナウイルス感染症に当たります。
はて? 死亡者総数も呼吸器系疾患による死亡者数も、軒並み減ってますね。その分(というか、それには遠く及びませんが)コロナ死者が増えました・・・えーと、これ以上は何も申しませぬ。
ドロステン氏は早い時期から、無症状の感染者による感染力は非常に強い、という見解を広く語っていた。氏が引き合いに出した(氏も共著者として参加している)中心的な研究調査の中に、バイエルン訪問中に自動車販売店の社員を感染させた中国のビジネスウーマンは、無症状であったと書かれている。この論文は発表と同時に世界中でセンセーションを呼び、人々に大きな恐怖心を引き起こした。無症状の人が他の人に感染を広めるウイルスをコントロールするのは非常に難しい。この恐怖心が引き金となって、直後に様々な極端な措置――入院患者の訪問の禁止からマスク着用義務にいたるまで――が取られることになった。
しかし、鍵を握るこの論文で発表された知見が、実際は極めて杜撰なものであったことが判明したという事実は、世間には知らされないままであった。後になって、この中国人女性がドイツ滞在中に、実は非常な体調不良に苦しんでいたにもかかわらず、痛み止めと解熱剤を服用していたためにそれが表に出なかったという事実が調査の結果判明したのだが、氏の論文ではこのことには触れられていない。(P51〜52)
これって、あちらこちらで引用されまくった例の論文(↓)のことですよね。
この「Index Patient」(感染源となった患者)が実は無症状ではなく、単に症状を抑える薬を飲んでいただけとなると・・・以下、略で。
《免疫》とは、全く感染しないことを意味するのだろうか?
答えはノー。それは、感染しても重篤化しないことを意味するのだ。
生体防御は、抗体による感染阻止だけではなく、むしろ《火を消す》ことによって成り立つのだ。新たな変異ウイルスが現れた時には、これに感染する人がいるかもしれない。しかしすぐに火が消されるので、重篤な症状にはならない。稀に重篤化する場合があるが、それは攻撃と防御のバランスが攻撃する側のウイルスに有利な時だ。しかし、既往症がない場合には、バランスは再び元に戻る。ウイルスは克服されるだろう。通常、ウイルスが《ラクダにとって最後の一本の藁になる(たとえ僅かでも限度を越せば取り返しのつかないことになる、という意味のことわざ)》のは、既に何らかの病気を持っている人達の場合である。(P.182〜183)
伝播、曝露、感染、罹患、発症・・・もとよりその境界は曖昧なんだけれども、人それぞれ抱く語感が違うから、聞いた時の印象も違ってきます。言葉遣いには慎重にならないと、とワタクシ自戒中。
少なくとも、PCR検査陽性というだけで感染と言うのは、明らかに間違っています。検査時無症状でもいずれ必ず発症する、というなら別ですが。
ところで “It is the last straw that breaks the camel's back.”「ラクダの背骨を砕くのは最後の一本のわらだ」って、もとは英語? でもラクダなんだけどなあ。
世界的に著名な英国のウイルス学者ジョン・オックスフォード(John Oxford)教授のコロナ危機に対する言葉を紹介しておこう。
私の個人的な見解としては、こういう危機の時にはテレビのニュースを見ないことが一番だ。《センセーショナル》だが、感心できない。私は個人的には、このCovidの発生は、冬期の強いインフルエンザの一種と見ている。我々はメディア・パンデミックに苦しめられているのだ。(P.213〜214)
うん、うん。ホントそう。
ワタクシもテレビはほとんど見てません。なので、実のところ武漢とかイタリアとかニューヨークとかの恐怖映像をあまり知りません。今となっては、むしろそれが良かったと思ってます。
ということで、最後に目次を。
はじめに 悪夢の始まり?
第一章 新型《キラーウイルス》はどれほど《危険》なのか?
第二章 ドイツにおけるコロナの状況
第三章 トゥー・マッチ? トゥー・リトル? 何が起きたのか?
第四章 副次的被害
第五章 他国はどうしたか──模範としてのスウェーデン?
第六章 COVID-19に対する免疫機構の問題──免疫学短訪
第七章 公共メディアの機能不全
第八章 善良なドイツ市民と政治の破綻
第九章 我々はどこへ行くのか?
結びの言葉
付録 メルケル連邦首相への公開書簡
監修者による補足 コロナ・プランデミックとオンデマンド感染症 大橋 眞
訳者あとがき
参考文献
こちら、著者による講義『免疫性、及びこの度開発中のワクチンについて』の模様。長いもの(40分ほど)ではありますが、穏やかな語り口で、静かに素直に、考えながら聴けるのではないでしょうか。めっちゃ勉強になります。
おまけ。
「第7章 公共メディアの機能不全」冒頭に掲げられたマーク・トウェインの言葉。
《人々を騙す方が、あなたがたは騙されている、と彼らを説得することよりも、容易だ。》
“It’s easier to fool people than to convince them that they have been fooled.”
Mark Twain
まったくです。