世の表通り(マスメディア)は、相変わらず武漢ウイルス騒動一色でございます。いつも緑色を身に着け張り切っている東京都知事さん(選挙間近だから?)、都内のあっちこっちを赤く染め上げたりして、よく飽きないなあと思います(ワタクシ的には、正直、かなり飽きてきた)。

 

一方、裏通り(ネット空間)では、何故にこのタイミングなのか分からないのだけれども(ひょっとして、コロナ関連での「名古屋飛ばし」にお怒りのご様子が、広く全国の失笑を買ったからかも)、愛知県知事の大村秀章さんが、俄に注目されてまして。

 

何でも、ツイッターでは「#大村知事のリコールを支持します」と「 #大村知事のリコールに反対します」がせめぎ合っているのだとか。

 

 

ことの発端は、まあ、皆さんご存知でしょうけれども、こちらです(就任から1年間はリコールできないから、それで、今になって、という話なのだそうです)。

 

 

高須医師ら大村知事リコールへ団体設立 不自由展理由に

 

 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが2日、愛知県の大村秀章知事をリコールするため政治団体を立ち上げたと発表した。国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」をめぐり、「税金から補助を与えるのが一番許せない」と述べた。

 

※HUFFINTONPOST

:高須医師ら大村知事リコールへ団体設立。「税金から補助、許せない」

https://www.huffingtonpost.jp/entry/governor-aichi_jp_5ed6f9d7c5b6d69f1da71bea

 

 

記者会見に同席していたのは、百田尚樹さん、竹田恒泰さん、有本香さん、武田邦彦さんといった面々でして、良くも悪くも「あー、なるほどー」な感じです(非常に長いので、心にゆとりのある時にでも)。

 

 

 

ワタクシとしましても、かの「表現の不自由展・その後」関連では、相当に不愉快な思いをしたわけですし、知事はその「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会会長だったわけだから、県民の端くれとして、大村さんのリコール大いに賛同・・・と言いたいところですが、さて、どうしたものか。

 

成立の可能性云々(相当に難しい)は置いておくにしても、率直なところリコール(解職請求)という手段自体があまり好きになれないと言いましょうか。

 

「とにかくあの人はダメ」だけで、「じゃあ誰なら良いの?」に対する答えがなかったりするから、それだと、ひたすら反アベを叫ぶ人達とどう違うのか、そこら辺が分からないと言いましょうか。

 

高須さんにしても、本気でリコールが成立すると考えているわけではないかもしれません(約86万5400人の署名・捺印、そのうえで住民投票・過半数の賛成が必要)。でもまあ、次回選挙(2023年)へ向けて、ちょっとした伏線にはなるのかな、とは思いますし、その意味で、世に訴え、活動すること自体は(消極的に)応援しようかなあ、と。

 

 

ワタクシ思うに、大村さんの犯した間違いは「芸術には金は出すけれども口は出さない」という、いかにもな正論をぶった時、それが自分のお金ではなく公金(=みんなのお金≒他人の金)だと分かっていなかった、ということです。

 

グジャグジャと小難しい言い訳などせずに「展示内容については芸術監督(津田大介さん)の責任であり、自分は預かり知らない。実行委員長としては、如何なる脅しにも屈することなく、もちろん展示の中止もしない」とでも言って動かずにいてくれた方が、まだマシだったと考えております。

 

 

ところで、あいちトリエンナーレに関しては、それに対する国からの補助金について、(当時の厳しい世論もあって?)昨年9月、文化庁が全額不交付を決めました。

 

それは・・・

 

 補助金申請者である愛知県は,展覧会の開催に当たり,来場者を含め展示会場の安全や事業の円滑な運営を脅かすような重大な事実を認識していたにもかかわらず,それらの事実を申告することなく採択の決定通知を受領した上,補助金交付申請書を提出し,その後の審査段階においても,文化庁から問合せを受けるまでそれらの事実を申告しませんでした。

 

 これにより,審査の視点において重要な点である,[1]実現可能な内容になっているか,[2]事業の継続が見込まれるか,の2点において,文化庁として適正な審査を行うことができませんでした。

 

 かかる行為は,補助事業の申請手続において,不適当な行為であったと評価しました。

 

 また,「文化資源活用推進事業」では,申請された事業は事業全体として審査するものであり,さらに,当該事業については,申請金額も同事業全体として不可分一体な申請がなされています。

 

 これらを総合的に判断し,補助金適正化法第6条等により補助金は全額不交付とします。

 

※文化庁:あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて

https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1421672.html

 

・・・という理由でした。

 

 

が、実はこの春、減額(7800万円→6660万円)されたとは言え(多くの国民が忘れてしまったのを良いことに?)ひっそりと交付されております。

 

 

 文化庁は23日、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への補助金を全額不交付とした決定を見直し、一部減額した約6660万円を愛知県に支給することを発表した。文化庁は県の申請手続きの不備を理由に不交付としたが、県が不備を認めて申請し直したとしている。

 

 昨年8月1日に開幕した芸術祭では、昭和天皇の肖像画を燃やすような動画や元慰安婦を象徴する「平和の少女像」が登場した企画展「表現の不自由展・その後」に抗議が殺到。芸術祭実行委員会の会長を務める愛知県の大村秀章知事が、安全面を理由に不自由展の中止を決め、同年10月の再開まで公開を取りやめた。

 

 文化庁は、県が補助金申請の際に会場の安全性や事業の円滑な運営を懸念しながら報告しなかったとして、内定していた補助金7800万円の全額不交付を昨年9月に決めた。

 

 これに対し県は、補助金適正化法に基づき不服を申し出た。愛知県が申し出をめぐる審査の過程で円滑な運営を脅かすような懸念を事前に報告しなかったことを認めたほか、今後はこれまで以上に連絡を密にするとの見解を示し、一部経費を除外して再び申請。文化庁は交付が適切だと判断した。

 

※Web産経ニュース

:文化庁が補助金減額支給決定 企画展物議、愛知の芸術祭 不交付見直し

https://www.sankei.com/politics/news/200323/plt2003230029-n1.html

 

 

いやいや、3月下旬、コロナ騒動の真っ最中であったにしても、このニュース、まるで注目されませんでしたよね。

 

 

この減額交付について、大村さんは記者会見してますが、またまたグジャグジャと理屈を捏ねてまして。自らのの瑕疵を認める気はさらさら無い御様子(6:56くらいから、朝日新聞記者との遣り取りがオモシロイです)、参っちゃいます。

 

 

 

さて、この件に関しては、例の「あいちトリエンナーレ2019の全ての展示の再開を目指すプロジェクト」として、11,412,009円もの「支援金」を集めた(でもって、その使い道について未だ詳らかにされていない)ReFreedom_Aichi」という団体が、こんなコメントを出してたりします。

 

文化庁があいちトリエンナーレ2019に対する助成金全額不交付を撤回しました。署名いただいた皆様、応援いただいた方々には厚く御礼申し上げます。私たちは求めていた全額再交付という形ではないものの、その大半が再交付されたことについては一定の評価をしています。しかし、減額の理由や一連の経緯はまだ明らかになっていません。引き続き文化庁に説明を求めていく所存です。そして文化庁にはこの件を歴史的な汚点として、決して忘れずにいていただきたいと思います。署名はその証しとして、保存用として、改めて公の場で提出させていただきます。

 

※ReFreedom_Aichi

https://www.refreedomaichi.net/

 

 

いやいやいや・・・

 

減額の理由も一連の経緯も、大村さんが(一応)説明してますがな。もっと詳しく知りたいと言うなら、文化庁と「折り合いつけた」当事者たる大村さんに聞いてみたら如何でしょう。

 

補助金交付がアナタ達の集めた署名によるものかどうかは知りませんが、そんなことよりも「展示再開を目指して」集めた1000万円を超えるお金の使い道を明らかにしてくださいよ、です。

 

ちなみに、上のコメントが掲げてあるこの団体の公式サイト、公用語は日本語、ハングル、英語になっているようでございます。

 

 

ま、それはともく、大村さん(というか愛知県)は、着々と次なる「あいちトリエンナーレ2022」の準備を進めておりまして。

 

一応ね、前回(2019)の反省にたって、以下のように、組織体制には手を入れていくことになったようです。

 

 

〇 運営組織と協賛組織を分離した上で、運営組織の会長を民間から起用

 

〇 組織委員会における学芸部門の役割の明確化と「アーツカウンシル」的機能を有する「アドバイザー会議」の設置

 

〇 芸術監督の役割と機能の明確化

 

 

※愛知県:

「あいちトリエンナーレ2022」の開催に向けた 組織体制等の見直しについて(案)

https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/281419_1012863_misc.pdf

 

 

で、組織委員会会長(候補)は、大林 剛郎さん。こういう方です。

 

 

※愛知県:「あいちトリエンナーレ組織委員会(仮)」の会長候補が決定しました

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/bunka/20200427triennle.html

 

 

アドバイザー会議の委員(候補)には、以下の4氏が決まったそうです。

 

 

 

 

 

※愛知県:「あいちトリエンナーレ組織委員会(仮)」のアドバイザー会議の委員候補者が決定しました

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/bunka/20200603triennle.html

 

 

間違いなく確信犯だった「2019」芸術監督のことを考えれば、はるかにマトモな方々だろうと思います。

 

 

「トリエンナーレ」という催し物自体、既にミソがついてしまった感がありますが(ゆえに、一定の批判や苦情は必ず出るでしょうけど)、やる以上は「芸術祭」と言うに相応しい、公金を投入するに値する「怪しげで、かつ、楽しいもの」にしてもらいたいと考えております。

 

だからね、大村さんには、ホントの意味で「口出ししないで」とお願いしたいところです。

 

というか、県議会議員の皆さんは、あいちトリエンナーレが変な(少なくとも一定方向にに偏った)政治的主張の場に堕すことがないよう、今後とも注視していってください。

 

ついでに、次回知事選挙では、県議会各会派相乗りするにしても、大村さん以外の候補を検討してほしいですな。

 

 

ところで・・・

 

プレイベントからして問題になっていた「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」ですが「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、収束の見通しが立たない状況の中、来場される皆さま、参加されるアーティスト等の皆さま、関係者の感染リスクを考慮し、慎重に検討した結果」中止を(これまたひっそりと)決めたそうです。

 

※ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO

https://hiroshima-triennale.com/

 

 

ワタクシ、大人なんで「ま、そういうことにしておきましょう」くらいに思うんですが、世の中には、純粋な心を失わない人もいるもんでして・・・

 

 総合ディレクターの中尾浩治が3月31日付で辞任し、参加予定だったアーティストの大半が不参加となることが明らかになった「ひろしまトリエンナーレ2020」。これをめぐり、広島県は中止とする決定を下した。

 

 同トリエンナーレについては、県が実行委員会とは別に、展示内容のすべてを選定する「アート委員会」を新設する方針を固め、これに抗議するかたちで総合ディレクターが辞任。緊急声明を発表し、強く批判した。

 

 実質的に空中分解の様相を呈したひろしまトリエンナーレ。こうした状況下で県は新型コロナウイルス感染拡大を理由に中止とすることを決めた。

 

 この判断について、元総合ディレクターの中尾は美術手帖に対し「新体制について検討しないままコロナの影響で中止としたことは残念だ」とコメント。今後については、「ひろしまという名前、場所の世界的な価値を考えて現代アートをやってほしい」と語る。

 

 当初予定されていたトリエンナーレでは、広島市現代美術館が今年11月から改修工事に入る関係で広島市は会場に入っていなかった。同館は2022年春のリニューアル開館を目指しており、中尾は「(今後トリエンナーレをやるとすれば)リニューアル後の広島市現代美術館も会場に加えて、広島市でもやってほしい。県や市から(総合ディレクターの)打診があれば検討したい」と前向きな姿勢を見せている。

 

※美術手帖:ひろしまトリエンナーレ、中止へ。広島県「コロナの影響」

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/21690

 

・・・という話もあるそうです。

 

 

まあ、(できることなら自分のお金で)頑張って。ってところですかね。

 

 

※参考過去記事

 

他人(の金)をアテにする時、不自由になるのは当たり前・・・あいちトリエンナーレ2019

 
「表現の不自由展・その後」架空鑑賞物語・・・『2019年』あるいは『注文の多い展示会』
 
「表現の自由」を叫び「検閲」被害を騙るアーティスト達へ。『楽園のカンヴァス』&『暗幕のゲルニカ』

 

 

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諸手を挙げて賛成でもないんですが、こんなキャンペーンがあったりしまして。これまた、どうしたものかと・・・

 

 

愛知トリエンナーレ2022において、2019年開催された同企画のように日本及び日本人を冒涜するような展示をさせないよう開催の見送りと予算の凍結を陳情したい。

 

2019年開催された同企画には、「表現の不自由展」と称し、日本における「言論と表現の自由」が脅かされているのではないかという強い危機意識から、組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め、2015年に開催された展覧会。「慰安婦」問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など、近年公共の文化施設で「タブー」とされがちなテーマの作品が、当時いかにして「排除」されたのか、実際に展示不許可になった理由とともに展示したと言うことであるが、その内容は、昭和天皇の肖像を焼いたり、原爆のきのこ雲を思わせるものと昭和天皇を結びつけたりの展示物などであり、憲法に定められた日本国及び国民の統合を象徴する天皇陛下を侮辱するものであって、日本人を侮辱する内容であった。それらの展示によって多くの日本人の心が傷つき、嫌な思いをさせられた。これらの展示の中には日本が否定している戦時慰安婦の強制連行を主張する政治的パフォーマンスを象徴した慰安婦像も含まれており、公費で展示することに多くの日本人は違和感を持っており、各地で現在も反対運動が行われている。これらの展示を再び愛知県下で公費で行わさせないために開催の見送りと予算の凍結が必要であり陳情書に賛同いただきたい。

 

※change.org

→ 愛知トリエンナーレで日本及び日本人を冒涜する展示を公費で支出するのをやめさせるために開催の見送りと予算の凍結が必要であり陳情書に賛同してください。

 

 

      

 

 

恒例、マスク嫌いのつぶやき。

 

何かね、いよいよ「マスク着用」「感染防止」が暴走を始めたような・・・

 

 

 

※nippon.com:【動画】プールでもマスク

https://www.nippon.com/ja/news/p01464/

 

 

 

※TABI LABO

:奇抜ながらも効果は絶大!?伊デザイン事務所による「バブルシールド」が話題に

https://tabi-labo.com/295705/wt-bubble-shield

 

 

この流れだと、マジで、外出時には宇宙服着用の時代が来るのかな? 

 

(ちょっと古いニュースですが)普通の季節性インフルエンザでも、年29.1万〜64.6万人死んでるって話もあるんですけれども。

 

※ロイター:世界のインフル死者数、年29.1万〜64.6万人=米疾病対策センター

https://jp.reuters.com/article/influenza-estimates-idJPKBN1E80VS

 

 

※参考過去記事→実はワタクシ、マスクが・・・私憤8割・公憤2割