https://チコちゃんに叱られる.com/20184.html
ふとつけた「チコちゃん」の再放送回です。
「どうして、人はエレベーターの中で上を見るの?」
(意味深です)。
これに対して、「階のナンバーを確かめているのだ」とふつうは考えます。いま、5階、いま6階……
ところが行動心理学の先生は
「それは逃げたいから」
🌟えっ……
しかし、話をきくと。
エレベーターの中は閉鎖空間で、しかも動けません。
人(動物)には「パーソナルスペース」というものがあります。ある程度までは他者が近づいてもだいじょうぶ。でもそこ以上に踏み込まれると、不快、不安に。(満員電車は物理的にしかたないけど)
🌟エレベーターの箱の中で、ある程度人数が増えて、スペースが混んでくると、他人から離れることができません。唯一逃げられる空間は……「上方」のみ。
それで、みんな「階の表示に目をあげて、見ているフリ」
🌟このチコちゃん番組の実験では、エレベーターの混み具合、密度によって、上を見る人の数が増えてくるのが立証されています(笑)
わかるわかる……唯一あいている空間は宇宙だけだ!(これも意味深)
🌟さらに面白い実験もありました。エレベーターに乗り込んだとき、人がまずゲットしたい位置とは?
納得です。制御ボタンのパネルの前。
・そこなら自分の前に人が立たない。前が自分の空間としてキープできる。
・カメラを使った臨床実験で、たしかにみんながボタンの前に陣取るのが証明されました。
🌟人は自分空間をキープしないと息ができない。
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🌟「トナラー」と呼ばれる迷惑な人たちの話。
電車やカフェで、人はたいてい、空いているところへ座ります。しかし、「トナラー」さんはわざわざ空いているところ、誰かの隣にお尻を突っ込みたがる。
隣(トナリ)に座りたい……
これなぜ? 妙齢の女性にくっつきたい男性の生理的願望は別ですが。
🌟大嶋先生によれば、そういう人は、「人間間距離」のバランスがおかしい。もちろん人によって、「近づかれても平気な距離」は少し差がありますし、人種によってもある気がする。
しかし、なぜに、この人はおしゃべりのとき、こんなにすりよってきてしゃべるんだろう?
という女性には出会うことがあります。ちょっと、うっとうしい?
🌟大嶋先生の上の記事の中に、ひとつ答えがありました。
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「とっても興味深いのは「TCF20の還元」を唱えていた方が「あれ?トナラーが寄ってこなくなった!」と不思議な現象が起きます。
以前だったら、嫌がれば嫌がるほどトナラーが寄ってきていたのに、それがなくなるって不思議。
脳梁の働きが遺伝子のコードで若返って、そしてどんどんストレスフリーになって美しく変化していきます。」とあります。「TCF20の還元」は
脳梁の左右のバランスをとる言葉でした。空間認知機能を正常にもどすのです。
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🌟「パーソナルスペース」と、トナラーさん。
エレベーターの実験で、その原理的しくみがわかりました。スペースがないと……
だから
人は自由を求めるとき、宇宙に目をあげる……
仰角30度くらいに目をあげると、たしかα波が出て気分が明るくなるのでした。ひとつ、大きな摂理に触れたような気がします。
エレベーターは宇宙へのエレベーター(ロアルド・ダールの「チャーリーとチョコレート工場」の続篇が「ガラスのエレベーター宇宙に飛び出す」)