ほんとに話がおもしろい(間合い絶妙)カマキリ先生(香川照之) | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

 

「カマキリ先生」香川照之さんがyoutubeで帰ってきた。

 虫を好きな俳優さん、虫youtuberさん、虫好きな坂東巳之助さんたちとの対談ですが、

 虫に、はまった最初の体験、虫にまつわる不思議体験などがたまらなく面白い。

 

🌟私には、哺乳類、爬虫類、魚類、そのあたりは納得がいくお友達生物なのですが、「昆虫」というのは、生物の系統樹のいったいどこに生じてきたのか(他の動物は神が作ったが、昆虫は悪魔が作った、ということわざもある通り)、宇宙から突然まぎれこんできたような異様感があります。

 

🌟対談相手も、子どものときに、お父さんが木をゆすったら、ばらばらとクワガタが大量に落ちてきて、はっ、となった人、カブト虫の幼虫が小さいうちは「可愛い」と言っていた坂東巳之助さんの息子が、ある程度大きくなったのを見ると……突然小声で「怖い」と言い出した話、香川さんが育てていたアゲハの幼虫がぜんぶヒヨドリにやられてしまった話。

 

🌟相手が犬や猫、小鳥ならば、感情移入しながら、人間に連続な存在として、あら、大変、と聞けるのですが、カブト虫やGなどは、思い入れをもって語られていても、どこか「異物」「他者」「宇宙生物」。クール、冷淡、冷静に聞けて、それだから、理科系の接し方の気持ちよさがあります。

 

ふーむ、そういうありかたなのか。

 

🌟次の記事は香川さんが、20万人もフォロワーがいる虫youtuberの「むし岡だいき」さんと共に「昆虫採集に出かけた」ドキュメント。ふたりの息の合ったフィーバーぶりが最高です。

 

 腐葉土を掘り返し、「うんちがあった」「あっ、あった」と興奮しながら、軍手でそこらを掘り返すふたり。

 一匹カブト虫を発見。すると、お腹のある部分の節にV字模様があればオスなのだ、という話で、掘るわ掘るわ、ほとんどがオスばかり。

 

 オタクというのは、虫の場合には、お互いの行動が、あそこまで一致するのか?

 

見つかった瞬間

「カブトムシ、おった!」とのけぞるポーズ。

 全く同期しています。

 

 

 

 

顔にくっつけ、自分の体温36度と比較して、冷たい、と香川さん↑(愛してる)

 

🌟愛着を感じるカブト虫といえば、私は仮面ライダーストロンガーしか思い浮かばないのですが。

 しかし16匹ほどをゲットしたふたりは、コロンとまるまった幼虫たちを並べ、2組ずつひきとって、育てよう、と話をまとめます。

「東京に行ってもいいかな」と虫に尋ねる香川さん。

「いいと言ってるので、これで住民票移動だ」

 ほくほく顔のふたり。

 

 

 

🌟香川さんの会社「インセクトワールド」は、虫をモチーフにしたシャツやバッグ、ジャンパーを販売していて、それを着込んだふたりはすがすがしくお洒落です。

 

🌟虫を、自分は特に好きじゃないのに、なぜ連続して何本も見てしまったのか、わけがわかりません。

 ひとえに————香川さんの話の間合いのおもしろさ、何をしゃべっていても楽しい語り口のおかげです。

 

 さすがに語り口一級の俳優さん。

 

そして何を語っていても、話がおもしろいとは、どういうことなんだろう……

 

🌟虫は幽霊、妖怪と似ていて、怖いけれど、どうしても気になって、話に身を乗り出してしまいます。そのへんも「不気味」なものならではの魅力? サイズが小さいことが、ちょっと脅威感を減殺します。

 

🌟カマキリ先生の番組再開を待っています!

 このカマキリはお母さん(つまり雌)なのだそう。(カマキリといえばライダーマンもいた……