『奇跡の人』120%の説得力(斎藤一人さん新刊) | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

 

ヘレン・ケラー以上に『奇跡の人』斎藤一人さんの新刊です。

「だんだんよくなる、未来は明るい」が今回のモットー(コトダマ)です。

 

この言葉を思いだそうとすると、なぜか私の中では「どんどんよくなる 明日は明るい」に、よくすり変わっています。

 なんとなく自分のせっかちさが出ているような気がします。

 

🌟この本は、いつもの一人さんの人生論(自分は苦労知らず、楽しいことしかしていない、会社もほとんど顔を出さず、好きなドライブばかりしている、するとインスピレーションで新しいサプリや化粧品が下りてきて、それを作るだけ・・・・・・)などが語られているほかに、微妙なコツも取り出すことができます。

 

🌟「だんだんよくなる」は歴史の流れを見ていれば、物質的にも制度的にも人類が進歩しているこがわかる。そしてそれは「だんだんよくなる」の波動によって引き寄せられていく。(たしかに『ファクトフルネス』の本には、世の中にあふれる暗い言説と裏腹のデータがあげられています。)

 

 しかし、「人的」な窮屈さで生きてきた人が、苦労やくよくよや努力、我慢から脱却しようとしても、すぐには難しい。

 

🌟「「よし、私も今日から神的に生きる」って思ってもらえたらうれしいんだけど、その時に人は急には変われないということも知っておいて欲しいんです。

 それは否定的な意味で言うわけじゃなくて、初めから気合いを入れすぎると、「神的になることをがんばる」という人的なとらえ方になりかねないからなの」p.26

 

🌟これこそ、まじめな努力家がはまる、奇跡とは遠い考えかた。一人さんの本にも、修行という言葉もときに出てきますが、それは明るい心で毎瞬を楽しみながらのハイキング。

 また「脳は、善悪までは判断できない。幸せになるのが正しいとか、暗いのは間違っているとか、そこまで認識する力はありません。(中略)それらはあくまで人間の自由意志に任されている。だからこそ「だんだんよくなる」を信じるの。

 未来は明るいと思えたら、あなたの脳はそれを全力で実現しようとがんばってくれる」(p.94)

 

🌟「かっこいい生き方とは暗い思いを手放すこと。」

 

才能の中でも最強なのは、「だんだんよくなる、未来は明るい」と信じること。「一人さん(自称)は「俺は世界で一番明るい波動の持ち主だぞ」って自信を持っていて、誰よりも強力なコネがあると自負しています」(p.114)

 

🌟斎藤一人さんの明るい波動とは、「成功を信じる」ことではなく、「心が99.9999パーセントが愛。……心のなかはほとんど愛でいっぱいだし、そのなかでも特に自分を愛することにかけては世界で一番だと思っています。どんな自分でも責めることはないし、未熟だろうがなんだろうが、そのままの自分で最高」(p.78)

   それができるのはいつでも「だんだんよくなる未来は明るい」を信じているから、と。

 

🌟最近ますますこの「脳内お花畑」ではなく、「まわりが天然お花畑」の一人さんイズムに磨きがかかってきた気がします。読むだけで、お屠蘇のように陶然となります。

 

昨日は浅草公会堂の初日の歌舞伎に行きました。お正月の門前町、劇場は、ひたすら明るいです。お天気はとちゅうでちょっとかげりましたが、若い花形役者たちの舞台は、過剰なノリも含めて、現状がどうでも、それを乗り越え、凌駕するエネルギーに充ちています。