書道展のしずかな森————ひんやりと充ちた「気」のばらけ方 | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

やっと梅雨が明けました。

空気のどこがちがうのか?

都美術館に行きました。知人の書道家がまた書道展に入選したので、観に行ったのです。

 

暑いなか、人出もいっぱい……インバウンドのひとたち、夏休みに入ったファミリー……

 

とにかく道中を耐える、と思って出かけ、地下鉄の駅からだと15分以上あり、うわー、人だ、人だ、……

 

の中、意外になんかまったりと空気がやわらかいのです。

 

🌟公園に緑が多いだけではなく、上野はたくさんの美術館やカフェがめちゃくちゃゆったり、幅広に配置されているからかもしれません。

「殺気立った」日常の感じがありません。

 

 

 

🌟そして————ほかはともかく、書道展はしーんとすいています。巨大な全国規模の展覧会で、部屋が百以上なのですが、それだけに(私のように)、ワンポイントで知り合いの作品を目当てに来るひとばかり。

 だから、ほかの作品は壁をおおうタペストリーのように見えてしまいます……

 白と黒しかない壁が、とてもゆったりくつろいで、自然のようです。

 森です。

 入口で、作者名を言ってPC検索してもらい、どの部屋かを教えてもらい、迷路のようにたどりつくと、ひとり、ふたりしかいないその空間がとても贅沢な避暑地のように、静まりかえっていました。

 アートのもっている自己完成した静けさです。

 

🌟それぞれの作品には、「必死に書いた」(入選作ばかりなので気合いがこもっています)魂が満足そうにおさまっている……

 また同じ様式の作品ばかり(小学校の書道展のように)並んでいるのではなく、得意なものを勝手に書く、ばらばらなところもネイチュア感。

 

 

🌟絵画展ではなく、書道展だと、いつもこの「森の静けさ」を感じます。

 同じ建物で「マティス展」もやっていましたが、色をいっぱい観るのと、書道展は本質的に違う体験。

 

🌟そして外に出ると、いまインストールされた体内の静けさが外にしみだすような感じで、人出もほんわかと、ばらけて見え、おだやかに配置された感じがしました。

 

 元気が出たので、隣の駅のデパ地下で点心を買って帰りました。9000歩近く歩いていました。

 

🌟「大丈夫モード」に近いのがこの「美術館モード」に脳をバグらせることかもしれません。

 

ちょっと観光客モードの頭にもなりました。お相撲はエキゾチックだ!