一作目に比べ、「潜在意識」というイキモノについて、さらに深くつっこんであります。なにげない文なのですが、たとえば
「これからの人生、どうなっていきそうですか?」と質問されてパッと出てきたイメージというのは、あなたが今気づいたと思っているかもしれませんが、実は、質問される前から、あなたが潜在意識にオーダーしているものなのです」(p.14)
🌟なるほど————のっけから、ドキッとします。ぼうっと無意識に考えていることが、それが潜在意識に対するオーダーになっている。
インフレでお金に苦労しそうだ、老後の生活はどうなるんだろう、世の中はどんどん危ない剣呑な情勢になっていく。地球は汚染されつづけ、感染症もいつ終わるかわからない・・・・・・
ちょっと思っただけでも、これだけのことを「始終」心に、暗めの澱のように置いている。つまりそれが感情をともなってやがて実現する・・・・・・
怖いです。
🌟四六時中、自分は何を考えているかに気をつけることが、自分の世界を創ることだ、と、改めて思います。
でも、どうすれば、心地よい考えを持てるの?
とにかく行動してみる? しかしKenjiさんはシビアです。
「無視をしても、現実になるのは、行動の下で感じていることです」
🌟足もと、足もと。
「この先どうなりたいのか、を決め、その気分を感じる」
🌟ここで、間違いがちなのは、○○になりたい、とか△△を得たい、と決めると、その事象だけを見つめてしまいますが、そうではなくて、その下にある「気分」を見つめるのです。
こういう仕事がきたら、バンザイだ、と思うところで止まってしまわないこと。
今日は今日とて、ちょっと大がかりな新聞の依頼が、大学に電話でかかってきました。あっ、これ、話大きい!
・・・・・・でも、そこで「たいへんそうだ。しんどい」と思うと、しんどいものが実現してゆく!
「こういうものなら、書いてみたい。これは私の仕事」と思うと、それは、こなさなければならない、あちらさまの依頼ではなくて、自分の仕事になります。
そこまでなんとか気づかされました。
というのは、メルアドを先方に電話で伝えて、企画などを30分くらいで連絡します、と言われたのですが、1時間半くらいたってもメールが来ない。あれ、なんだったんだろう?
そのあいだにつらつら、上のようなことを考えていました。
やがて電話が再度かかってきて、メルアドを聞き間違えたらしい、というので、再度送られてきた企画を「心地よさ」志向の範囲で、受け止めることができました。
🌟いつでも、どうあれば心地よいか? 考えよう。
この本ではKenji さんが、長年潜在意識と格闘してきたのにうまくゆかなかったけれど、あるとき翻然と悟った、というくだりがあります。以下要約した部分ですが、大文字にしたい。
それは「思考が現実になる」のではなく「思考の下で考えていることが現実になる」こと。そのためにはやみくもな行動ではなく、エネルギーをゼロにまずリセットする。自分のエネルギー状態を把握するには————例えば「しなければならないシリーズ」が出てきたら要注意。
🌟「これを得るためには○○しなければならない」というループに入ったら、それは「心地よさ」から離れています。そして「しなければならない」という感じが、未来にもひきつづき実現し続けます。永遠に「しなければならない」。
あ、このへんも、身にしみます。
だから、まずリセットです。休息や好きなことをする、嫌なことをやめる、などしてエネルギーがポジティブゾーンに入ると、「心地良いもの」に意識が向いているので、望む未来にむかって上昇気流にのってゆけます。しかしネガティブゾーンにいると、「過去の思念が作った、現在(過去の残滓)を変えたいと執着するので、エネルギーが過去に向いてしまい、負のループにとらわれて進めない」
🌟これだけでこの本の真髄は尽くしていると思います。
Kenjiさんの魔法の言葉に
「ハイ、過去」
というのがあります。いま面白くないことがある。でもそれは過去の思いがいま現象化しているだけなので、すでに過去のもの。(何光年も離れた星の光がいま見えるのと同じ)
そうです・・・・・・だから、「現実ガン無視」でいい、とか他のスピ系でも言われる言葉は、深掘りすると、そういうタイムラグの意味でした。
🌟心地よさ、にいるのが、人間本来の状態。
それぞれが気持ちよさそうなチンアナゴ
きょうのふしまつ、きょうのふつごう
ハイ、過去!!