「ゆほびか」で短縮ヴァージョンがあったエッセイの、
単行本が出ました(Natural Spirit刊)。
「逃げてもいいんだよ」の「非常口」本。もう、どこもかしこも響きまくりです。
「嫌なことって、人生における非常時なんだ。
一刻も早く非常口から逃げなきゃいけない。
なのに、非常口があることすら知らない人が多いんです。
あるいは自分で非常口を塗り壁にしちゃって、見えなくなっているとか。←イタすぎる
それでどうやって逃げるの?
だから心の病気になったり、自殺や過労死をしたりするんだよね。」
「はじめに」ではこんなふうに語られています。でも、逃げるのは「逃げ」ではなく
人生の楽しさを知らずに今世を終えないため。
「一人さんなんか、生きていることが面白くてしょうがないんだよ。
毎日、幸せでたまらない」
非常口は幸せへの出口だ、というスタンスがいいんです。
一人さん自身が、とにかく「非常口開けまくり」の人生。
「向かないことからは逃げてばかり」「これは自分に向いているか」と考え、
考えたうえで始めたことであっても、「躊躇なく非常口を開ける」
「だから間違いの傷口は最小限ですんで、「成功」か「大成功」しかない人生になった」
★「いかなるときも自分に我慢させちゃいけないんです」(この我慢は好きなことを努力してやる、という我慢ではありません)
以前にもひきましたが、カツオは薄切りで食べたい、というところにまで拘る。
一人さんは塩を持ち歩いていて、外食のとき、自分に合う味付けにして食べるそうです。
「一分一秒でも自分にがまんをさせない」
バシャールのいう24時間毎瞬毎瞬、一番のワクワクを選択する人生とはこれだ、と思いました!
★ブラック企業はすぐにやめよう。自分を守ってくれるのは自分しかない。
「いざとなったら仮病を使ってリフレッシュしな」「説教してくるやつには逆ギレしな」(笑)という余裕があれば、逆にもちこたえられたりもする・・・・・・
★「人の不幸に蜜の味がする人は、自分の人生に非常口が見えていないの」
★「恋愛・不倫」論はもうスリル満点の「非常口論」でこれは覚悟があれば、思い切り楽しめる・・・・・・
★子育て論・夫婦論も、「いつも非常口」視野に。介護の問題も含めて、自分に「がまん」をさせない。
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語りおろしのような文章で、読みやすく、かつあちこちにすごいツボが仕込んであります。
「嫌ならやめてもいいんだよ」というタイトルだけを聞くと、「いやなら勝手にしな」「逃げても、けっきょくツケは回ってくるぜ」「悩みとしっかり向き合え」みたいな精神論に裏返るのかな、と一瞬思いますが、
そうではなくストレートにただ、
「自分をたいせつにすることが(意地や道徳ややせがまんよりも)一番だいじ」という、しなやかで強靱なメッセージです。
自分に克てとか、歯をくいしばって乗り越えろとか・・・・・・のコントロールの時代はもう終わったかもしれません。
「気づき」をただ見つめて、「非常口」から出てみると
すると————いい眺めの場所だ、と気づく……
★無意識が「私をすてきな場所につれていってくれる」・・・・・・