苦しんでいる人をどんなふうに援助したらよいでしょう?(エイブラハムのつぶやき⑤)二つの恩恵 | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

 これも大きな問いです。まわりに苦しんでいる人(ここではおもに病気や体調不良)がいる場合、どんなふうに接したらいいのか。

 

★母親がいま入院していて、それほど深刻ではないのですが、見舞いに行くと、管が痛いとか不愉快だとか、自分でトイレに行きたいとか、早く帰りたいとか、クレームをこぼしています。ここで、「たいへんね。辛いでしょう。ほんとうに世の中、いろいろ苦労ね」と、まわりの高齢患者さんをも眺めつつ、同調し、その痛みを自分も想像し、暗澹とした感じになってゆくべき————

 が「親身になる」(相手といっしょに穴に落ちてあげる同情)ということではないか、とつい思ってしまいます。

 それから次には、気を引き立てるとか、励ますとか、こうすればいいのに、とか、自分で相手をなんとかしようとします

 しかし、エイブラハムは……)

 

★「わたしは元気ですが、まわりのみんなが痛みのないpainlessな人生を送れるようにするために、わたしには何ができますか」(ジェリー)

 

「あなたはほかの人の経験の中に入って、創造をすることはできません。あなたがその人になって考えることはできないからです。その人たちの思考、言葉、行為が、自分の内なる存在Inner Beingから感情的応答(response=この場合は苦しみとか)を引き出したのです。その人たちは、望まないことに思考を向けたことによって、みずから苦しみを創りだしたのです。

 

 さて、あなたがその人たちにできることは、喜びの実例を示すことです。つまり、自分が望んでいることだけを考える存在(Being)になる。望むことだけを語る存在になる。望むことだけを行う存在になる————そうやって喜ばしい感情をもたらしてみせることです。」

 

 どの人も自分で自分の宇宙を創造しています。その人の数だけの宇宙があります(松久正先生ほか)。自分と同じようにしなさい、とか、何を信じなさいとか、自分の思う、よいと思う方向に、その人たちを助け上げようとするのは————相手に対して、そのままではダメだ、不完全だ、相手には自分で自分をなんとかする力がない、わたしが教えてあげなきゃ、と上から言っていることになります

 バシャールチャネラーのあやこさんはよく「同情して、かわいそう、と思って、何とかしてあげなきゃ、とやみくもに手をさしのべるのは、その人に死に化粧をするようなものです」と言っていました。「それは、相手に力がない、と見ることだからです」

 だから、こんな波動・振動があるんだけど、と見せてあげるだけ。相手がそれに合わせるか合わせないかは相手の自由。

 

 エイブラハムの言葉も、自分の例を見せることで、「相手に力があることを信頼してあげる」という、深いレベルでの相手への恩恵①。これは「冷たい」のではなく、「相手が自分でその状態から脱出できる」と信じてあげることで、相手に対する触媒の役目も果たします。

「これこそが真のuplift(助け上げ・持ち上げ)なのです」

 

★そしてこの答えには続きがあります。allowの大切さです。それは自分自身への恩恵②。

 

「じゃあ、私は自分の喜びを求めつづければいいのですか。例を見せてあげて、あとはその人たちにまかせる————どんな体験をその人たちが選ぼうとも、ほんとうにその人たちの自由にまかせてしまう(allow)————ということですか」(それはちょっと不親切じゃないかと思っているらしいジェリー)

 

「あなたはその人たちが引き寄せている経験がなんであれ、それにまかせる以外の選択はできないのですよ。なぜなら、あなたが、その人たちの代わりに考えたり、波動を出したりして————代わりに引き寄せをしてあげることはできないからです。

 

 まことのAllowing(まかせる・許容する)によって、あなたはその人たちが何をしようと、自分自身のバランス、自分の喜びを保てます。あなたが、そんなふうにバランスを保ち、自分の内なる存在Inner Beingにつながり、宇宙のすばらしい生命に満ちたリソースと同調し、それらに関心を向け続ける姿こそが、その人たちに恩恵を与えています。そして自分がよい気持ちで(相手の暗い気持ちに引き込まれず)、その人たちに関心を向け続ければ、あなたのポジティブな影響力は大きくなります。」

 

 人をなんとかしよう、とせず、その人にまかせる(allow)。

 

 そしてそれは人を尊重すると同時に、自分自身がネガティブに感染しなくなることにもなります。

 

「あなたが真のAllower(まかせ、許容し、みとめてあげる人)になれたとき、あなたはどんなことをも(だれが何をしようとも)喜びを感じつつ眺めることができます。」

 

「あなたが真実の自分につながっているとき、あなたが関心を向ける相手はだれであれ、恩恵を受けます。もちろん、何より、あなた自身が喜びを感じます。」

 

「人が好きなように創造するのを、あなたが許容できたとき、あなたの心は安らぎます」

 

「望まないことは外から一方的にあなたの経験の中に生じるのではなく、すべてはあなたが思考によって招きいれているのだということを知れば、あなたは二度と、他の人の生き方の選択にふりまわされ、おびやかされなくなります(そうすると、これは危ない、何とかしてあげなきゃ、と干渉したくもならない)。どれほど身近な人であっても————あなたの経験の一部にはなりえないのです」(pp.68-69)

 

★エイブラハムの言葉で一番すごいと思うのは、第三原則「許容可能にするワザ Art of allowing」。

 allower(アラウワー)になるのです。相手が何をしようと、どういう状況にあろうと、それを選択として認め、許し、それでいいのだと見てあげる態度に。 

 

 ここでも「それでいいのだ」!

 

☆ これまでもいろいろ母親について、性格分析とか、こういうところが問題だとか、考えてきましたが、最近は「それでいいのだ」と、そのままオーケーと見ていいのだ、という気持ちになってきました。こうしてほしいとか、直してほしいとか、はなくなって、そのままで完全。

 おたがい、いろいろあって、これでいいのだ(笑)。

(輪廻転生レベルから考えても、今回はこういう面をやってみているんだな……)

 

 Allowの力。これは自分自身にも他人にも同じように働くように思えます。