ドードーの隠れ場所————「見ていても気がつかない場所」に | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

 最近かわいい「絶滅どうぶつ図鑑」の類いが多く出ています。「ぬまがさワタリ」さんのキュートな動物イラストにひかれて買ったのですが————

 目次を見ます。

 ステラー海牛やリョコウバト、ニホンオオカミ、ニホンカワウソ……

 

あれ、ドードーがいない。あの伝説のふしぎなお面顔の鳥。

↑大英博物館展のときに来た剥製(意外と小さかった)

 

 ヘンだなあ、あんなに有名なのに外すわけないと思い、目次を10分は見なおしていました。

 なんで、わざと外したのかなあ。

 

 もしかして、そういう編集って何か意図があるのかも、と思いながら、本を閉じると、後ろに

「ドードー・ザ・スーパースター」と。

 あっ、こんなところに記事が! おまけに帯で半分隠れていました。でもルイス・キャロルの逸話として書いてあるし、売り場でアイキャッチのためのコラムかな。

 

 ふーん。と思って、表紙を見たら(一番上)堂々とドードーではありませんか!

 

 これは記事じゃなくて表紙デザインだと思っていたので、ドードーがいるのに全然気付いていませんでした。「威風ドードー」と洒落まで小さい字で。1681年に絶滅。

 

☆それにしても、鳥は恐竜の子孫らしく、ヘンです。あのくちばしという固い部分、あれがパンばさみのように広がっているのもいて、さすがにニジェールサウルスとかの掃除機吸い込み口を思い出します。足は鱗が残っていて、しっかり恐竜。

『アリス』では、テニエルの挿絵の中の、杖をついてえらそうな顔をしたドードーから有名になり、キデイランドで作られたぬいぐるみも持っています。モフモフ……かわいい。

 

https://ameblo.jp/hermione3/entry-12357981137.html

児童文学『ドードー鳥の小間使い』(柏葉幸子)

 ドードー鳥の現代に残っているパーツから、全体を魔法で復活させるという、ムリかつおかしなホラー童話。

 でも、絶滅動物の中で、ドードーはよっぽど愛されていたんだ。

 

☆だから、(ココ重要)絶滅本のページ中に入れられるのではなく、表紙に生き残っているのかも。でも、私と同じで、絶対に中に記述があると思って、目次をなめるように見る人は多いと思う。

 

 ちょっとこれ反則————

 私の脳内では、「ドードーののってない本」になるところでした。表紙のイメージは完全にデリートされ……

 

 眼前にあるのに気付かないって、ミステリのミスディレクションにも似ていて、何か示唆的。日常にきっとこういうの、あるのに違いない。

 

 ☆雨です。ソースチャンネルがありません(昨日予告ずみですが悲しい)。

 

 しかし昨日がんばって、リバース・メソッドや何やら考えて寝たせいか、朝起きてみたら、例の右ななめ上の楽園書斎の箱の下、下の床から向こうの空間へス幅広いロープができて、あれ、そこからぱっかん、とあっちに開いた宇宙空間へゴミを掃き出せばいい、という状態ができていました。

 無意識さんはかってにいろいろ考えてくれているようで————そこへとりあえず、わさわさ、もやもやをダストシュートのように掃きだしました。