(まだちょっと、自分がわが家に「泊まっている」感じがあります。)
この感覚、面白いです。観光客(旅人)である、ということは、地面から15センチくらい浮いているという感じ。
したがって、いろいろなことが湿ってどんよりした「リアル感」が、空気が光ってぴきぴきしている「劇場感」へと薄らいでいます。あ、この現実にどっぷり浸からなくてもいいんだ……という感じです。
すべて本当じゃなく「仮」で————しかし、その「本当じゃない」感じのほうがイキイキと本当で。
けっきょく、いろいろなことを、どう体験するのが正しいモードかという正解はなく、ふだんの「現地人モード」が正常なわけではない……
毎日「観光客モード」「旅人モード」でいいじゃん。
(しかもこれのほうが、「孤独の色を識別」しているような気がします。みんなそれぞれに「旅人」で同じ)
そして旅人の波動が軽くいられるのは————「仮」だから。
異国に来て、いろいろハプニングを体験しているけれど、旅の途上だから、シリアスに自分自身に堪えるものにはならず、だから、何かあっても話の種、役柄の一つ、ビビることなく楽しめる。
みんな、同じだよ。
☆これは————もしかして、あの「宇宙人モード」では?
トミー・リー・ジョーンズ主演の、缶コーヒー「ボス」のCM「地球調査中」です。
https://www.youtube.com/watch?v=PcLxww0Gmgs&t=192s
「宇宙人がさ、人間にまぎれてふつうに暮らしてるって話知ってる?」
「潜入して地球調査してるんだって?」
「そんで、映画見て地球人に化けたらしくて、トミー・リー・ジョーンズそっくりなの」
「ハハハ」
という若者二人の会話をラーメン屋の隣の席で複雑な顔で、聞いている宇宙人ジョーンズ。
「この惑星の住人はどこか抜けている————ただ、この惑星の夜明けは美しい」
毎回「この惑星の住人」についての、宇宙人らしいナイスなコメントがあります。
物流会社で荷物を運びながら「この惑星の住人は働くことに取り憑かれている————ただ、疲れることが嬉しいらしい」、カラオケルームの店員として「この惑星の住人はなぜか歌と呼ばれるわめき声が大好きだ。騒音でしかない————ただ、この惑星の八代亜紀は泣ける(しみじみ飲めば〜の歌詞に合わせて缶コーヒーを飲む)」
爽快に深いところから笑えます。「このろくでもない すばらしき世界」というテロップがいつも流れます。
☆ついに9月になりました。
きのうの「チコちゃんに叱られる」では、夏休みとは今やお休みではなく、小学校の先生たちの研修のためのものとなり、教育法の研修や秋からの行事の準備など、「夏休み」っぽくないことが明かされました。中高だと部活の監督もあるし(これはしんどいらしい・・・ちょっとイメージ狂う)。
欧米では9月が新学期なので、夏休みは「学期が終わった」あとのせいせいしたお休み。
「ホリデイ・アドベンチャー」というジャンルの児童文学もあります(ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』他)。これからは(永遠の)ホリデイだ、万歳、という『ナルニア国ものがたり』のラストも。
日本は自由研究の宿題があるため、昨日の上野では科学博物館を訪れる親子連れ(子どもは男の子ばかり)が目につきました。
↑「この惑星の住人は……」のあとの部分を考えたいです。「四六時中休まないことにしているらしい。ただ……」