『わけあって絶滅』タイトルと一人称が絶品————そうでない別の「可能世界」も存在しているはず | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

『ざんねんな生き物』など、動物のおもしろい特徴や行きすぎた進化を紹介する本が、夏休みということもあってか、花盛り。

 あれこれ手に取ってみましたが、これが一番笑えます。暑すぎて、こういうシュールだかブラックだかわからない本がめちゃくちゃ快感です。

 オパビニアがこんな色だとは思っていませんでした。綺麗……

『わけあって絶滅……』

 何か既視感が……と思ったのは、今年一月の歌舞伎座で再演された「日本むかし話」の中の「桃太郎鬼ヶ島外伝」です。

 桃太郎一派に征伐されてしまった海老蔵はじめ五人の鬼が、最終場では地獄で頭を下げています。ずらーと顔を上げると、全員三角の亡者のしるしをおでこにつけていて、それぞれがどうやって死んだかをとうとうと語るという趣向でした。犬や猿や雉にやられた顛末を、大真面目に語って頭を下げます。一番ウケた幕です。

 この絶滅動物ヴァージョン、それぞれの笑える一人称も含め、何かそっくり(笑)。

 

★絶滅していないのもあります。(しそうでしてない)

 

 青森県の田沢湖に行ったとき、この話は聞きました。温泉や川の水が流れ込んだために天然記念物だったクニマスが全滅…………のはずだったのですが、なぜか山梨県の西湖にむかし送られた受精卵から生き延びていたというビックリ+それをたまたま発見したのが、「さかなクン」だというのでさらにビックリ。「全力で守るがいいさ!」という絶滅危惧種の捨て台詞が。

 

★ところで、彼らが絶滅していない世界もあるはず。

 可能世界といって(この考えは西欧中世の修道士たちのころからあります)、ある可能性が実現した世界、しなかった世界、と世界は次々枝分かれしてゆき、現在の地球の状態はその一つに過ぎず、たぶんもう少し手前にドードーがまだいる世界、ネアンデルタールくんが生きている世界なども別次元に同時存在しています。物理学的にもありうるとのこと。

 

 バシャールは、2016年ごろからポジティブな次元とネガティブな次元がだんだん分かれてゆき、どちらを選ぶかで別の列車に乗り込んだようになってゆく、と言っていました。お互いが見えなくなってゆく。一本のみのタイムラインはない、とも。すべての可能世界が同時存在している、とも。無数のパラレルワールドの中に、それぞれのヴァージョンの自分がいるとも。

 

★そして昨日紹介した『日本列島から日本人が消える日』のミナミAアシュタールさんによれば(こちらも「さくやさん」とアシュタールという二種類の宇宙人のチャネリングです)、つねに「軽い波動で楽しくご機嫌さんでいる」ことを選び続けると、苦難とか支配とか重たい波動の世界とは波動が合わなくなり、別次元にすっと移り住むことができる、とのこと。この世界から消えたように見える(だから「日本列島から日本人が消える」)。

 ここのところ、バシャールとぴったりシンクロしています。ある願望を選び、それに波動を合わせると

 

 世界が変化してそうなるのではなく、すでにそうなっているパラレルワールドに自分が移行する

 

 そうでないネガティブで深刻な波動の世界は、やはりラジオの別周波数のところに存在していますが、もはや自分にとっては存在しない。

 

☆この一年で読んだものの中では、ドクタードルフィン松久正先生の「ぷあぷあ」もほぼ同じです。何かへのワクワクを超え、愉しいことをして生きる波動「ぷあぷあ」(と「お喜び様」)を選べば、ポータルが開いて、自分の望む宇宙へ瞬時に飛べる。

 

https://ameblo.jp/hermione3/entry-12380654347.html

 

https://ameblo.jp/hermione3/entry-12385158116.html

 

★いまTVをつけると、災害と原爆と台風と————さらに汚職と組織の硬直と私物化のニュースばかりです。

 これらの問題をどうやって改善しようか(HOW)と方策のほうを考えてしまいそうですが————待てよ、「世界そのものの現状にフォーカスしてよくしよう」とするのではなくて、

 

 すでに望ましい波動が実現している世界へ移行する。それは引き寄せの奥義でもあるはず。

 

 (HAPPYさんは昨年どうやって(HOW)を考えるのは私たちの仕事ではなく、宇宙がはからうこと、私たちは何を(WHAT)選ぶかを決めるだけ、とも言っていました。問題が生まれた次元では、解決は出てこない。)

 

☆縄文展はまだ見に行っていませんが、縄文の女神やケナガマンモスやギガントピテクスやドードーがまだいる世界はどこかにあるはず……

 

 そんな次元の彼方への愛を歌った歌も、本書には四つのっています。マメンチサウルスの歌う「もう一度だけおまえに会いたい」(別れの峠)が泣けます。

 

 

※今泉忠明・丸山貴史『わけあって絶滅しました。』ダイヤモンド社2018.7